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小児外科の先生による先週の検査入院の結果報告。
前夜にリカが夜泣きして私は2時間睡眠。
あまりの眠さに病院での待ち時間に爆睡…
その間、リカは夫にミルクを貰って(残りはモチロン注入)ました。
父子関係がよいと助かるわ♪
受診前にパパ抱っこのまま眠ってしまったリカですが、
診察室に入ってしばらくして眠った状態からいきなり嘔吐。
どうもここ数日、嘔吐しやすいみたい。
先生はとても落ち着いてらして、全然同様せず、穏やかに
「大丈夫ですか?」と言って待っていてくださいました。
夫はミルクをかぶったわけですが、冷静にタオルで拭いて診察がおわるまでリカを抱っこ。
リカもそれでいい子にしている。
んー出来た父子ですね(笑)
肝心の受診内容
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
造影じゃないと見つからない状態で膜様の食道狭窄があった。
どういうことかというと、食道の入り口部分だった。
一般的に食道狭窄は食道全体の半分より下の位置にある。
食道の入り口は普段から開いているわけではなく、ものをゴックンとしたときにだけ開く。
(なので大人の内視鏡のときにはカメラを通すために「唾を飲み込んでください」と言うそうです)
ところが、リカの検査では食道入り口部分に5mmの太さの内視鏡が入らなかった。
そこで、内視鏡の先端から空気を出して食道入り口を広げて通そうとしたが、そこに狭窄があった。
空気で広げると見えるが閉じると見えなくなる。←だからやっかい。
この狭窄より奥に内視鏡は通らなかった。5mmのものが通らなかったのでかなり狭い。
しかも膜様狭窄だとしても一般的な食道狭窄の位置に狭窄があれば、
狭窄部分の上のスペースが広がり、造影で画像が確認できるので、造影で検出できたはず。
しかしリカの狭窄の位置は食道入り口で普段は閉じている箇所なため、造影で検出できなかった。
つまり内視鏡でないと検出できないということ。
狭窄部分の向こうが狭窄の穴から見えたので、狭窄部分は厚みはない。
狭窄部分に厚みがある(膜様じゃないタイプなども含め)と、
狭窄部分の向こうが見えることはない。
対処方法としてはバルーンで拡張する。
バルーンを狭窄部に通し、その状態でバルーンに空気や造影剤を入れて膨らませる。
バルーンが膨らむ圧力で狭窄の膜が破れる。という方法。
バルーンを3分拡張⇒2分休み⇒再度3分拡張⇒ という方法でやる
バルーンを入れている間、食道を通るべきヨダレが通り道がなく、気管に入ってしまうため、
全身麻酔をし、気管内挿管(気管に呼吸器を入れる)して、ヨダレの吸引も含めて行う必要がある。
なので処置は小児外科、気管の管理等は小児科ということになるだろう。
1回の手術で狭窄の膜が全部破れる場合もあるが、
1回では少し広がり、2回目でもう少し広げ、3回目…となる場合もある。
その場合、バルーン後1週間程度入院⇒1ヶ月程度あけて再入院、再度バルーン⇒1ヶ月…
というパターンになる。
そもそも普段は閉じている位置にある狭窄であること、気道が近いことなどから、
一般の食道狭窄のバルーンより難しいと予想されるため、
気道への影響をみながら少しずつやっていく必要がある。
以前いた大学病院のときから小児外科として食道狭窄をたくさん処置してきたが、
こういう位置に先天性の食道狭窄があるケースははじめて。
(余談ですが、じゃあ学会で症例発表されちゃうかもですね!と言ったら、
今は個人情報が厳しいので、
症例発表する場合は個人が特定されないよう病院名も明かさないそうです。
さらに患者やその保護者には事前に承認を取らないといけないんだとか)
後天的にボタン電池などを飲み込んで喉にひっかかって、腐食性食道狭窄を起こした場合に
こういう場所に狭窄が起こることはあるが、リカの先天性とは全く違う。
狭窄部が広がったあとは摂食のリハビリが必要だろう。
先天性の食道狭窄ではあるが、遺伝性のものではない。
そもそも小児外科の対象疾患の殆どは遺伝性ではない。(一部、遺伝が関係するものもある)
食道狭窄と未熟児であったことは因果関係が無い。
この部分の発生(胚からの発生です)は10週以前なので、
未熟児であることで食道狭窄が起こることは無く、胎児の頃に元々あったもの。
遺伝的に起こるものでもないし、妊娠中に母体が何をした等で起こるものでもなく、偶発的。
胎児が飲み込みが出来ないことで、
もし早産でなく妊娠を継続していたら羊水過多になっていたかも。
羊水過多だと胎児になんらかの問題があると仮定するのが一般的なので、
必然的に詳しく検査して、早めに発見できたかもしれないが。
狭窄部分が広がったら、それ以外にも問題がないかどうか内視鏡で確認する予定。
造影の画像を見る限り、その部分には問題がないと予想している。
逆流は、いま嘔吐したようにあることはあるが、逆流による狭窄なども起こっていないし、
狭窄を解消して逆流がどの程度残るかによって判断すればよい程度、
逆流の手術を同時にする必要はない。
リカのチューブは入れにくいと生後間もない頃から言われていたし、
チューブが入りにくいときにつっかかる部分が喉の辺りであることも、
この狭窄が原因であると思われる。
小児科と相談して手術の予定をつめましょう。
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検査入院のときに概略は聞いていたのであとは詳しい説明だけだと思っていたのに驚いた。
何に驚いたかというと、未熟児とは関係が無い狭窄だということ!
未熟児だから飲み込めないと思いこんでいた。
全ての原因が早産児であることではないのですね…
発生率も早産児だろうが関係ないそうですよ。
食道の分化は10週以前なのは知っていたので、どういう理屈だろうとは不思議に思っていたのに、
それには思い至らなかったー。
まさかリカに未熟児とは別件の健康的不安があるなんて思ってもいなかったから。
とっても小さい時期からあったのね。
早産で生まれてしまったから…と思っていたけど、そうじゃないのかーそうかー。
実は私、「健康に産んであげられなくてかわいそうなことだ」とは思うけど、
「リカを健康に生んであげられなくて申し訳ない」とは思わない。
***どう違うかって言うと原因が母である自分にあるとは思ってないということ。
生活態度や故意に何かをしたわけじゃないので…
でも自分が悪いと思ってしまう未熟児母って多いみたいですね。
あいにく現実的な人間なので美談じゃなくてすいませんが。***
でも、例え早産児でなかったとしてもリカは食道狭窄を背負うことになっていたのかということに、
単純に驚いてしまう。
私はこの症状に対処すべき母である運命だったのですね…がんばろ。
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