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さらなるリスク許容度の改善は不透明
売り材料視されやすい南ア貿易収支に注目か
今週のオセアニア通貨も堅調。特に豪ドルは、豪準備銀行(RBA)の追加利上げ観測が高まったこともあり、大幅高となった。ただ、すでにオセアニア通貨は昨年の信用不安が懸念される前の高値に近づいてきており、ここからさらにリスク許容度が高められるかは不透明。一定の戻り売り圧力は意識しておくべきだろう。また、重要指標が目白押しの南アフリカ・ランド(ZAR)だが、現状の地合いが悪いだけに、売り材料として意識されやすい貿易収支に注目する必要がありそうだ。
豪ドル円
【2月22−29日予想レンジ】96.00−101.50円
【2月15−22日予想レンジ】93.00−100.00円
【2月15−22日実績レンジ】96.99−99.57円
19日に公表されたRBAの2月金融政策決定理事会議事録では、50bpの利上げについても議論されたことが明らかとなったこともあり、3月4日の次回金融政策決定理事会にて連続利上げが実施される可能性はさらに高まった。債券市場はすでに25bpの利上げをほぼ完全に織り込んだ状況となっており、市場見通しも3月追加利上げで徐々に固まりつつある。こうした状況から豪ドルは特に対ドルで上昇。しかし、来週についてはすでに利上げ分をほぼ織り込んでいることや昨年高値の0.94ドルに徐々に接近しているため、徐々に上値を重くしよう。一方、金利先高感が下値では引き続きサポートに。概ね高値圏での推移を続けることになりそうだ。
NZドル円
【2月22−29日予想レンジ】84.00−89.00円
【2月15−22日予想レンジ】81.00−87.00円
【2月15−22日実績レンジ】84.57−86.68円
NZでは26日に発表されるNZ準備銀行(RBNZ)の第1四半期インフレ期待に注目したい。前期の同指数は+2.7%と依然としてRBNZが高い政策金利を維持しているにもかかわらず、引き続き高値圏で推移。これが明確に上昇傾向を見せるようであれば、RBNZとしてもインフレ圧力の高まりを意識せざるを得ないであろう。テクニカル的には今週、昨年7月以来となる0.8ドル台乗せを示現しており、すでに買われ過ぎ圏に達している可能性が高い。NZ当局からの牽制こそ聞かれていないが、07年7月27日高値である0.8110ドルを前に戻り売り圧力も意識するべきだろう。
ZAR円
【2月22−29日予想レンジ】13.25−14.50円
【2月15−22日予想レンジ】13.25−14.75円
【2月15−22日実績レンジ】13.60−14.29円
ZARは引き続き上値の重い動きとなった。電力不足絡みのニュースは以前ほど聞かれなくなったが、同国の主要電力供給源である石炭価格の世界的な高騰が、今度は同国のエネルギー事情に影響を及ぼす可能性も。また来週は重要指標も目白押しで、26日のGDP、27日の消費者物価指数(CPIX)、28日の生産者物価指数、29日の貿易収支とずらりと並んでいる。本来であれば、金融政策に影響を与えるCPIXやGDPがポイントとなるが、こうしたZARの地合いが弱い局面なだけに貿易収支に大きな反応を示す可能性も否定できない。同国の貿易赤字が巨額の経常赤字を生み出し、南アフリカにとって大きなリスク要因となり続けているのは周知の通り。ここ最近はZARの堅調地合いからほとんど材料視されていなかったが、現状では気をつけておくべきだろう。
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