役所バカ一代 t(-.-)y

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土木のこと

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先日、前に務めた△△県に遊びに行ってきました。
そのときに、昔の現場で特に思い入れがある所を訪ねてきました。
いくつか紹介します。

川のすぐ近くには、民家・農地・道路など、
住民生活そのものがあります。
それは、堤防や護岸で守られています。
川の流れが端に偏ると、堤防や護岸の根の部分が深くなり、
(「洗掘」といいます。)
最悪の場合、崩れてしまいます。
それを予防するために、川をあっち向いてホイする工事をしました。
ちなみに、土を搬出しない、掘る盛るだけの土工事の場合は、
かなり大規模にやっても、(コンクリ仕事とかに比べたら)あまりお金はかかりません。

上の写真は成功例です。
もともと、左岸側ばっかし流れて深掘れ状態になっていました。
(川は上から下を見て、左を左岸、右を右岸といいます。)
川の真ん中近くに、幅15m、深さ2.5mぐらいの水路を掘りました。
そして、掘った土で端の部分を埋めました。
川の曲がりっ端には、コンクリートブロックを並べて埋め、
川の流れを導くようにしました。
写真はそれから4年後のものです。
流れは中央部あたりで落ち着いています。(^^)v
工事の時に剥いだ草も復活し、野鳥も訪れます。

下の写真はイマイチ例です。
上写真と同じA川の上流部です。
先の例と同じ考えで、中央部あたりに幅8m、深さ2mぐらいの水路を掘りました。
で、もとの水路側は、現地の石を並べてふさぎました。
(写真中央の大きな石は元からあったままです。)
しかし、本当はもっと下げたかったのですが、
中央部の土が岩質で、2mぐらいまでしか掘れませんでした。
右岸部よりも中央部の方が固いのです。
(測量しても土の下の固さまでは分かりませんから。)
水かさがあがると、右端部にも結構流れてしまいます。
まぁ、普段の流れは中央部側に行くので、とりあえず良しです。(^^;)

「川は流れやすいところを流れる」

ということです。
川は流やすいところを勝手に選んで流れようとします。
人間が後から勝手に、堤防や護岸で仕切り、
家や道路を勝手に建てたんです。
川にすれば、知ったこっちゃあありません。

いくらそこの川を深く知ろうと思っても、
2,3年で転勤する土木役人には限界があります。
そういうときは、長年日常的に川と関わってる人々の意見を聞くのが良いです。
自己中丸出しの意見が多いですが、中には参考になるものもあります。

道路に木を植えるな!

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歩道に黒い部分があるの見えますか?
元々は木が植えられていたらしいです。
(あんまし印象が無かったなぁ。)
それもヤシの木だったとか。
枝が電線に掛かったり、根が盛り上がって歩道の舗装を割ってきたので、
最近撤去したらしいです。
「何をしてるんやら・・・」って工事ですね。
撤去工事の担当者も「やってて情けなかった」とおっしゃってました。

植物は思うように生長しません。
人工物と違うから「10m以上高くなるな」と言っても、聞いてくれません。
小学校の理科でチューリップやアサガオを育てたことがあるだろうから、
そんなことは容易に想像できたはずです。

流行に乗せられて街路樹が出来てしまったんです。
時の意思決定者つまり役所の偉いサンが、物事の本質を考えず流行に乗せられる人だったら、
こんなことになってしまうんです。

都会ってのは人間の便利な生活のために、自然から切り離された世界です。
どうしても日陰がほしいなら、人工物で作るべしです。
公園やら学校やらには植物も良いですが、道路はいけません。

もう一つの写真。うち田舎へ向かう道です。
植え込み帯があります。
これだけで、60cm〜1mあります。
何百m〜数kmに渡ってやったら、用地総面積は結構なものです。
土地が民有地にかかってしまえば、長い交渉が必要になります。
もちろん、その分の買収費用がかかります。

都市計画の街路事業としてやったから、こんな道になるんです。
この種の事業は、都会でやってるのと同じ考えを、田舎の道にまで持ち込んで来ます。
すぐ近くに山が見えるところに、植え込みなんて要りません。

だんだん暑くなってきました。
工事現場の作業は、ホンマにハードです。

たとえば、生コンクリートを打つ作業。
この時、ドバーッと流しただけでは、空気が沢山混じって、
十分な強さのコンクリートが出来ません。
だから、機械で振動を与えて空気を抜きます。
(全部抜くわけやないです。一部はコンクリートにとって良い空気なんです。)
この時、直径5cmぐらいのゴッツいホースみたいのの先に、
一、二回り大きい鉄の振動体が付いているのを、鉄筋の間に出し入れします。
これが、結構重い上に、手・腕にも振動が来るんです。
機械を止めても手に振動が残るぐらいです。
この作業を、型枠の外だけでなく、モノによっては型枠の中でやるんです。

俗に言う、「キツイ、キタナイ、キケン」の3Kの仕事です。
これに場所によっては「クライ」、現場が使用中の下水道管の中とかだったら「クサイ」も加わり、
5Kです。

監督さんも、涼しいところで休んでるわけではありません。
作業員の安全、仕事の出来ばえ・品質を良くするために知恵を絞ります。
現場の作業員のすぐ近くでです。
夕方前にその日の現場の仕事が終わってから、事務所へ帰って、
次の日の作業計画を立てたり、施主・役所に出す書類を作ったりです。

そういう仕事をしてる人々がいるから、日本人の生活は成り立っているのです。

しかし、メディアは土建屋批判の大合唱。
たしかに悪い部分もあるけど、土建屋以外の業種にだってあります。
しかし、他業種に比べて土建屋批判が目立ちます。
もはや、イジメに近いレベルです。
現場でマジメに汗水流して、毎年何人かは残念ながら血まで流して、働いてる人々が、
肩身の狭い思いをするのはおかしいです。

2,405tonのハコ

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"ケーソン"といいます。
高さ15mの鉄筋コンクリートの箱です。
昨日お話した防波堤の中心をなすものです。
すでに16ハコが海上ちゅうか海中にあります。
写真の3ハコともう1ハコを設置します。
左側のハコの足元にある小さいのが、10ton積ダンプトラックです。

これも台船で吊り上げ、海中に設置します。
で、ハコの中に砂を詰めます。
で、コンクリートで蓋をします。

2,405tonを吊り上げるクレーンって、どんなんやろ・・・。

昨日の消波ブロックですが、設計書で確認しました。
50tonブロックが1943個
80tonブロックが1690個
ケーソンと消波ブロックの下に敷き均す石(重量200〜400kg)が、167,618m3
(一辺55mの立方体相当の量です。)
いずれも、その70%程度は設置済みです。

土木役人では、道路の仕事が好きな人の方が多いみたいです。
道路は出来たあと使われます。
(通行量の多少はおいといて)その様子を見ることができます。
やはり、自分が作るのに係わったモンを見るのはうれしいのでしょう。

でも、自分は川や海の方が好きです。
川や海を見る人は、道路に比べたら遥かに少ないです。
しかし、道路は人工物。出来上がったら、あとは傷んで悪くなる一方です。
一方、川や海は自然。工事のあとも常に変化します。
工事が済んだらハイ終わりって考えの人が結構いましたが、
自分は工事が済んだところが、川が新たに変化するスタートと思ってました。
その変化が、自分が思い描いてた通りだったり、期待以上だったらうれしいです。
川や浜の仕事をしてるときにそう感じました。

今度は港の防波堤、出来上がってもその大部分は見えない海の中です。
どんなときにうれしく思うのか、まだ分かりません。
台風で大波になったときに、防波堤がガッチリガードして港を守ってるんを見るときとかかなぁ。

しかし、港以外の海岸のこともやりたいなぁ・・・。

宙に浮く50ton

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もちろん、浮いてるのではありません。(^^;)
クレーンで吊ってます。

クレーンってスゴイですねぇ。
50tonの鉄筋コンクリートの塊を吊り上げて運ぶんですから。
これをまた、決めた場所にピタリと置くんやから、
クレーン操縦士さんも大したモンです。

吊り上げられているのは、消波ブロックです。
一般には”テトラ”といわれます。
テトラは丸みをおびた4本足のブロックです。
もともとフランスで作られた形で、株式会社テトラ(今は不動テトラ)の登録商標です。
http://www.fudotetra.co.jp/
他にも、各社いろんな形のを作ってます。

港の沖に防波堤をつくる事業があるのです。
まず石で海底を均し、ケーソン(コンクリートのどデカい箱)を置きます。
このケーソンは、50tonブロックよりも1〜2桁重いです。
これまた、台船で吊り上げて載せて、沖へ運ぶんです。
間近で見てみたいです。

スクーバで海中から見てみたいけど(潜水士免許ありますから)、
スーツとメガネ以外の道具持ってへんし、役所には無いし、
何より前例が無いから、させてくれへんでしょうねぇ。(^^;)

その周囲と特に外海側に、この50ton消波ブロックを大量に積むのです。
他の形のも積んだり並べたりします。
その数、約800個(やったかなぁ)。
すでに約500個ぐらいは入っているようです。
(もちろん、職場へ行けばちゃんとした必要数、設置済み数は確認できますよ。)

ちなみにこの50tonブロック、一個当たり約100万円(入札毎に多少の変動アリ)します。
海の工事は、やることは自体は単純やけど、お金はキョーレツです。
前の職場の特に河川班のときは、ホンマに予算が少なくて、
いかに安くそれなりに仕上げるかに、少ない知恵を絞ってたので、
最初カルチャーショックを受けました。(+_+)

この事業がどういう経緯で発生したかは知りません。
課内の方々も、もひとつよう分からんみたいです。
計画が出来たんは10年以上前の話ですから。

すでに7割形はできています。
防波堤が完成すれば、港の荷役効率が良くなって、
費用以上の効果が生まれ、地域が元気になる・・・とエエんですが・・・。


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