きゆうの雅な古楽の庭園

他のことに熱中してて、休止状態です。

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中部ドイツで活躍した音楽家ゲオルグ・ベーム(1661〜1733)は、同じく中部ドイツで活躍したバッハに多大な影響を与えたオルガニストとしても知られています。ベームのオルガン作品の中でもコラール・パルティータは重要なものであり、バッハの同種の楽曲に決定的な影響を与えたとされています。

 実際に聴いて確かめてみようということで、今回参考にしたのが、クリスティアーン・テーウセン演奏「ベーム:オルガン作品集 第1集」(NAXOS)です。

 このCDには、下記のオルガン作品が収録されています。

○前奏曲とフーガ ハ長調
○コラール・パルティータ「ああ、何とむなしく、何とはかなく」
○前奏曲 ヘ長調
○コラール・パルティータ「主なる・イエス・キリストよ、われらをかえりみたまえ」
○前奏曲とフーガ ニ短調
○コラール・パルティータ「ひたすら神のみ心に従うものは」
○コラール「キリストは死の縄目につながれ」
○コラール・パルティータ「喜べ、汝が魂」
○コラール「天より下りて」
○コラール「天にまします我らの父よ」
○前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調

 ベームのコラール・パルティータは大規模で、変奏は回数も表現も豊富で、確かにバッハの作品の大部分を先取りしているものがあります。私がこの中で特に気に入っているコラール・パルティータは、敬虔な祈りの場面が思い浮かぶコラール・パルティータ「ああ、何とむなしく、何とはかなく」と、明るい曲調のコラール・パルティータ「喜べ、汝が魂」です。

 またコラール・パルティータに限らず、前奏曲とフーガやコラールもバッハに通じるものを感じます。特に「前奏曲とフーガ ニ短調」、「前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調」が威厳と華々しさを備えていて聴き応えがあり、気に入っています。

 ゲオルグ・ベームはどちらかというと馴染みの薄い音楽家かもしれませんが、ブクステフーデやパッヘルベルと同様、バッハの先輩としてもっと親しまれても良いような気がします。

 下記は、ベームのオルガン作品がどんなものか参考までに。

 前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調http://www.youtube.com/watch?v=WLS3x-OFAFI

コラール・パルティータ「ああ、何とむなしく、何とはかなく」http://www.youtube.com/watch?v=es-DZXoJo-8&feature=PlayList&p=2AC9DE3A78B04D86&index=11

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 パッヘルベル(1653〜1706)といえば「カノン」ばかりが有名ですが、本職はオルガニスト。まだバッハが幼少の頃、長兄ヨハン・クリストフのもとで養育されていたとき、この兄の秘蔵の楽譜の中にパッヘルベルらの作品があり、兄に隠れて月の光で写譜したという「月下の写し」というエピソードがあります。そのことからバッハに多大な影響を与えたことでもパッヘルベルの名は知られています。パッヘルベルは南ドイツ・オルガン楽派最盛期の音楽家として「フーガ」の発展などに大きく寄与しました。

 さて、今回参考にしたCDは、ヴォルフガング・リュプザム演奏「パッヘルベル:オルガン作品集 第1集」(NAXOS)です。

 このCDには大きく分けて、イタリアに近い南ドイツの音楽家らしくイタリア由来の「トッカータ」「リチェルカーレ」「チャッコーナ(シャコンヌ)」、ドイツ・オルガン音楽らしい「プレリュード」「フーガ」「コラール」などが収録されています。

 さすがバッハの手本となった音楽家らしく、壮麗で威厳のある作風です。同じくバッハの手本となったブクステフーデの重厚で厳しい作風と比べると、よりイタリアに近い南ドイツ各地のオルガニストとして奉職したためか明朗で旋律的な作風でもあります。

 このCDの演奏者、ヴォルフガング・リュプザムはNAXOSレーベルを中心にバッハをはじめとする様々なオルガン作品の録音に活躍しています。

 ちなみに演奏者は違いますが、演奏例として下記のものを挙げておきます。
 
 「トッカータ ホ短調」と「フーガ ホ短調」http://www.youtube.com/watch?v=ouLcd1_FXqs&feature=PlayList&p=35C343F47BBC05B6&index=3
 
 「チャッコーナ ヘ短調」http://www.youtube.com/watch?v=zRU3fbop_7s&feature=PlayList&p=35C343F47BBC05B6&index=4

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 皆様、お久しぶりです。気がついてみれば1月もすでに下旬、遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。年末年始はゆっくり休んでブログもお休みしていました。今月の2週目辺りからボランティアの仕事がしばらく続いたため疲れてブログまで気が回らなかったのもありますが、前々から記事にしようと思っていた「器楽曲 名曲・名演 オルガン編」の選曲にもかなり時間を費やしました。という訳で今回はお待ちかね、私が選ぶオルガン名曲集と相成ります。

 ちなみに16〜17世紀の楽曲については「クラヴィーア編」で既に取り上げた作品もありますがオルガンで聴くのも好きなものは再度取り上げています。またバッハの作品については「小フーガ」や「パッサカリアとフーガ」、「ファンタジーとフーガ ト短調 BWV.542」などなど、いまさら紹介するまでもない有名作は割愛してそのほかの作品から好きなものを取り上げました。またバッハのオルガン・コラールについてはまだまだほとんど聴けていないので今回は取り上げませんでした。

 
○スウェーリンク(1562〜1621」
 「ヘキサコード・ファンタジア」「エコー・ファンタジア」

 ロバート・ウーリー

○ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575頃〜1647)
 「トッカータ 第2番」「第ニ旋法のカント・フェルモ」

 グスタフ・レオンハルト、リナルド・アレッサンドリーニ

○ジョヴァンニ・ピッキ(16世紀〜17世紀)
 「トッカータ」

 アレッサンドリーニ

○フランシスコ・コレーア・デ・アラウホ(16世紀〜17世紀)
 「ティエント 第5番」「ティエント 第15番」「ティエント 第16番」「ティエント 第23番」

 クレメンテ・テルニ

○フレスコバルディ(1583〜1643) 
 「トッカータ第4番(1627年トッカータ第2集)」「トッカータ 第6番(1627年トッカータ第2集)」「リチェルカーレ 第4番(1615年リチェルカーレ集)」

 レオンハルト、アンドレア・マルコン

○ミケランジェロ・ロッシ(1602〜1656)
 「トッカータ 第3番 ニ短調」

 レオンハルト

○ベルナルド・パスクィーニ(1637〜1710)
 「パストラーレ」「ソナタ ハ長調」「ソナタ ト長調」「リチェルカーレ ト短調」

 レオンハルト

○ディートリヒ・ブクステフーデ(1637〜1707)
 「プレリュード、フーガとシャコンヌ ハ長調 BuxWV.137」「プレリュードとフーガ ニ長調 BuxWV.139」「プレリュードとフーガ ホ短調 BuxWV.142」「プレリュードとフーガ ヘ長調 BuxWV.145」「プレリュードとフーガ 嬰へ短調 BuxWV.146」「プレリュードとフーガ ト短調 BuxWV.149」「シャコンヌ ホ短調 BuxWV.160」「パッサカリア ニ短調 BuxWV.161」「カンツォーナ ト長調 BuxWV.170」「フーガ ハ長調 BuxWV.174」 コラール「ああ主よ、哀れな罪人なる我を BuxWV.178」 コラール「甘き喜びのうちに BuxWV.197」 コラール「主イエス・キリストよ、われつぶさに知れり BuxWV.198」 コラール「来たれ、聖霊なる神 BuxWV.199」「第1旋法のマニフィカト BuxWV.203」 コラール「暁の星はいと美しき BuxWV.223」

 M=C・アラン、ピーター・ハーフォード、トン・コープマン

○ベルナルド・ストラーチェ(1650頃〜1700)
 「トッカータ 第19番」「パストラーレ」

 レオンハルト、アレッサンドリーニ

○ヨハン・パッヘルベル(1653〜1706」
 「トッカータ ホ短調」「トッカータ ハ短調」「フーガ ハ長調」「フーガ ニ長調」「シャコンヌ ヘ短調」

 ヴォルフガング・リュプザム

○ゲオルグ・ベーム(1661〜1733)
 「前奏曲とフーガ ハ長調」「前奏曲、フーガと後奏曲」 コラール・パルティータ「ああ、何とむなしく、何とはかなく」 コラール・パルティータ「主なる・イエス・キリストよ、われらをかえりみたまえ」 コラール・パルティータ「ひたすら神のみ心に従うものは」 コラール・パルティータ「喜べ、汝が魂」

 クリスティアーン・テーウセン

○ニコラウス・ブルーンス(1665〜1697)
 「前奏曲 第1番 ホ短調」「前奏曲 第2番 ホ短調」「前奏曲 ト短調」

 マリー=クレール・アラン 

○フランソワ・クープラン(1668〜1733)
 「修道院のためのミサ曲」「小教区のためのオルガン・ミサ曲」

 M=C・アラン(声楽付き)

○ルイ=ニコラ・クレランボー(1676〜1749)
 「オルガン曲集」

 ジョージ・ベーカー


○ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682〜1738)
 ノエル「きれいな羊飼いの娘さんが」 ノエル「声高く歌おう」 ノエル「マリアわれらに告げる」 ノエル「ヨゼフはめとって」「サントンジュのノエル」 「オルガン曲集 第1集 組曲ニ短調」より「奉献唱」

 アンドレ・イゾワール

○J・S・バッハ(1685〜1750)
 「トリオ・ソナタ 第1番〜第3番 BWV.525〜527」「プレリュードとフーガ ニ長調 BWV.532」「プレリュードとフーガ ト短調 BWV.535」「トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540」「プレリュードとフーガ イ短調 BWV.543」「プレリュードとフーガ ハ短調 BWV.546」「プレリュードとフーガ ホ短調 BWV.548」「8つの小プレリュードとフーガ BWV.553〜560」「ファンタジーとフーガ イ短調 BWV.561」「小さな和声の迷宮 BWV.591」「協奏曲 イ短調 BWV.593」「協奏曲 ニ短調 BWV.596」

 コープマン、M=C・アラン、他

○ドメニコ・ツィポリ(1688〜1726)
 「ニ調のトッカータ」「ニ調のカンツォーナ」「ハ調のカンツォーナ」「ホ調のカンツォーナ」「ソナタ ニ短調」「パルティータ ハ長調」

 ギエルミ、クラウディオ・ブリツィ

○ルイ=クロード・ダカン(1694〜1772)
 「ノエル 第1番」「ノエル 第2番」「ノエル 第6番」「ノエル 第10番」「第12番 スイスのノエル」

 オリヴィエ・ボーモン

○ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706〜1784)
 「奉献のためのソナタ」「トリオ ト長調」

 レオンハルト

○ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710〜1784)
 「8つのフーガ Fk.31」」「フーガ ト短調」「フーガ ニ長調」「フーガ ハ短調」「フーガ ロ長調」「フーガ ヘ長調」

 ヴォルフガング・バウムグラツ 

○クロード=ベニーニュ・バルバートル(バルバストル 1727〜1799)
 ノエル「偉大な神よ、汝の慈愛 イ長調」

 M=C・アラン


 最後まで読んでいただいた方、どうもお疲れ様でした。バッハのオルガン・コラールに限らず古典派のオルガン作品など、まだまだ聴けていない作品も多いのでこれからも色々と聴いていきたいと思います。最近オルガン作品を聴くのが面白くなってきたのでどんな作品があるか楽しみでもあります。

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 たまにはピアノのバッハをと思ってグールド盤を聴いてみて最近急にハマッてしまったのがバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」です。私にとって非常に難解で高度な変奏曲でやや敬遠していたところもありましたがやっと、どう変奏されているかしくみが分かったためか聴き方のコツがやっと分かったみたいです。

 グールドのピアノ演奏の縦横無尽さには感嘆させられますが、どうしてもチェンバロで聴きたくなるのが私の悲しい性分で、良く比較して聴いていたのが以前にもご紹介したコープマン盤です。そして聴き比べをしているうちに曲そのものの面白さに気づきました。アリアの低音がどう変化していくかを楽しむ曲な訳ですがバッハがあまりにも高度に変化させてくれたおかげで今までピンとこなかったのです。

 グールドの演奏は晩年の2度目の録音で奔放で独特の世界に非常な魅力を感じました。メロディを口ずさむグールドの声も聞こえてきて興味深いです。

 コープマンの演奏は躍動的で楽しい雰囲気を持っているところが気に入っています。なかなかリズミカルで小気味の良い演奏です。

 それにしても今年も残すところあとわずかになってしまいました。あともう一回ぐらいブログの更新をしたいのですが構想がまとまってないためできますかどうか。名曲・名演「オルガン編」は忘れているわけではありませんが新たに知った曲なんかもあってまだ選曲に迷っております。

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 ヘンデル、ハイドン・イヤーである今年も残りあとわずかとなってしまいました。当ブログのヘンデル特集も途中で息切れして休眠状態となってしまいましたが、今回は久しぶりのヘンデル・ネタで、ホグウッドがクラヴィコードで大音楽家の鍵盤作品に取り組んだシークレット・シリーズの第2弾「シークレット・ヘンデル」(METRONOME)を取り上げたいと思います。

 ホグウッドは彼の公式HPで述べていたように相当ヘンデルが好きらしく、シークレット・シリーズ第1弾の「シークレット・バッハ」、第3弾「シークレット・モーツァルト」がCD1枚に対しこの「シークレット・ヘンデル」は2枚組みという力の入れようです。

 CDの1枚目にはまず「ハープシコード組曲 第3番 ニ短調 HWV.428」にドイツの音楽家にしてヘンデルの友人であるゴットリーブ・ムファットが装飾音を加えた版が収録されています。ヘンデルと同時代の音楽家によって装飾音を加えられた楽譜を用いている点が飽くなきオーセンティック性を追及するホグウッドらしいサーヴィスのように思えます。演奏ははじめ端正な印象ですが第5楽章「アリアと変奏」、第6楽章プレストではなかなか情熱的な面を見せてくれています。

 次に有名な「調子の良い鍛冶屋」の原型ともいえる異稿「アリアと変奏 ト長調 HWV.430/4a」が収録されています。「調子の良い鍛冶屋」がホ長調なのに対してこちらはト長調で若干音形の違いがあります。ホグウッドのやわらかいタッチとクラヴィコードの優しい音色が「温かい調子の良い鍛冶屋」という印象を与えてくれます。

 次の「フーガ ハ短調 HWV.610」に続いて収録されているのがヘンデルの鍵盤作品の中でもなかなかお目にかかれない「2台のハープシコードのための組曲 ハ短調 HWV.446」です。ヘンデルらしい悲劇的で劇的な音楽性で特に第1楽章アルマンドの美しさに心を打たれました。


 CDの2枚目は大規模な作品の目立つCD1と打って変わって小品ばかりが集められています。可憐な「3つのイ調のメヌエット HWV.545、547、546」、「水上の音楽」の美しいエアーの鍵盤稿であるHWV.464、ホグウッドが鍵盤用に編曲したこれまた「水上の音楽」のブーレー、ホーンパイプなどが印象的です。

 その他にも小品としては「エアー 変ロ長調 HWV.469」「協奏曲 ト長調 HWV.487」「エアー HWV.467」「ト調のアンダンテ HWV.487」「アルマンド ロ長調 HWV.479」「クーラント ロ短調 HWV.480」「イエス、わが喜びによるコラール HWV.480」などシークレットのタイトルにふさわしい隠れた名品が収録されています。

 それからこの2枚目には驚くべきことに少年時代のヘンデルがその蔵書譜から多大な影響を受けたとされるヨハン・フィリップ・クリーガーの、長大な変奏曲「アリアと変奏 変ロ調」とヘンデルの師ツァハウの「サラバンド ロ短調」「ジーグ ロ短調」までも収録されています。特にクリーガーの「アリアと変奏」の主題は「王宮の花火の音楽」の序曲の冒頭の主題に良く似ていてヘンデルがこの変奏曲から想を得ていたとしても不思議ではありません。

 そして最後は「シャコンヌ ト長調 HWV.435」で盛大に締めくくられます。長調の部分での一気呵成の名人芸と、とてもゆったりとした短調の部分とのコントラストが印象的でホグウッドの独特の解釈が楽しめます。

 この盤でもクラヴィコードはホグウッド愛用のハース製を含めて3つのオリジナル楽器が用いられています。クラヴィコードの特性を活かした豊かな音楽的表現に名手ホグウッドの熟達した腕前を改めて認識させられました。また選曲といい楽器へのこだわりといい、とても知的好奇心をそそられる内容にホグウッド・ファンの私としては大満足です。そして鍵盤独奏の録音が少ないホグウッドの貴重な鍵盤作品録音でもあります。


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