きゆうの雅な古楽の庭園

他のことに熱中してて、休止状態です。

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去年もご覧いただいたかと思いますが、今年も我が家自慢のサボテンの花がめでたくデッカク咲きました。近年になってどうして花が咲くようになったのか不思議に思っていたんですが、よく見たら僕のアパート隣の大家さんちの玄関や庭にサボテンがいくつかありました。距離的にも近いのでそういう関係かなと思っています。
 
ちなみに今年は、アパート前の原っぱを背景に撮影しました。
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ちょっとブログを休むつもりが、だいぶ休んでしまい久しぶりの更新となってしまいました。さて、今回は、バロック名曲集は数あれど私のとても気に入っているパイヤール盤「パッヘルベルのカノン〜バロック名曲集」(エラート)のご紹介です。

パイヤールの演奏は、同じ時期に活躍したイ・ムジチ合奏団やカール・リヒターの演奏と比べても、よりレガートの利いたなだらかな演奏で、官能的なお洒落な表現が私はとても気に入っています。また古楽器によるシャープな演奏に聴きなれた私の耳には古風ながら新鮮に聴こえてしまいます。そんなパイヤールのバロック名曲集には以下の楽曲が収録されています。

1.アルビノーニのアダージョ
2.ヘンデル:水上の音楽より アラ・ホーンパイプ
3.マルチェッロ:オーボエ協奏曲ハ短調より 第2楽章 アダージョ
4.パッヘルベル:カノンニ長調
5.ラモー:6声のコンセール第6番より めんどり
6.ラモー:6声のコンセール第6番より メヌエット
7.バッハ:G線上のアリア
8.バッハ:チェンバロ協奏曲 第5番 BWV.1056より 第2楽章 ラルゴ
9.クラーク:トランペット・ヴォランタリー
10.オベール:作品17の6 ヴァイオリン協奏曲 ト短調より 第2楽章 アリア・グラツィオーソ
11.バッハ:管弦楽組曲第2番より ポロネーズ
12.バッハ:管弦楽組曲第2番より バディネリ
13.バッハ:カンタータ第140番より コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」(管弦楽版)

この中でなんといっても印象的なのが、アルビノーニのアダージョパッヘルベルのカノンです。両曲とも、これ以上甘い感じの演奏はないのではないかと思うほど、たっぷりと官能的に歌わされている演奏で、特にパッヘルベルのカノンは何度聴いても飽きません。また、マルチェッロのオーボエ協奏曲バッハのG線上のアリアも今まで聴いてきたどの演奏よりも官能的です。

このパイヤールのバロック名曲集では、パイヤール管弦楽団でお馴染みのソリスト、ピエール・ピエルロ(オーボエ)、ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)、ランパル(フルート)、モーリス・アンドレ(トランペット)達の名演を聴くことができます。

最後に参考例として、アルビノーニのアダージョ、パッヘルベルのカノンを挙げさせていただきます。

アダージョ http://www.youtube.com/watch?v=QHQrgdHHBpU
カノン http://www.youtube.com/watch?v=cdVRVgJtgpQ
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このブログを当初からご覧いただいている方々にはご存知のことと思いますが、私は前の職場でノイローゼになり、うつ状態で退職し、この2年ほどは実家の両親の支援を受けつつ、偶然知り合った心の問題に取り組む先輩に面倒を見てもらい、福祉関係のNPO団体でボランティアをしながら療養しておりました。

この一ヶ月ほど様々なことがあり、心の中で激動が生じた結果、ようやく吹っ切れて心身共に健康を回復することができました。また同時に運の良いことに7月から清掃業のアルバイトまで決定いたしました。そして大好物のバロック音楽も数年ぶりに心から楽しめるようになりました。完全に復活いたしました。

今までご心配くださった皆様、大変ありがとうございました。新しい気持ちでこれから頑張っていきたいと思います。
もちろんこのブログものんびりペースで続けていきたいと思いますが、激動の一ヶ月だったため少々疲れてしまいちょっとお休みさせていただきます。(いつも休んでばかりですが…)

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

W.F.バッハ 幻想曲集


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 フリーデマン・バッハの鍵盤作品の中でもポロネーズやフーガ、ソナタと並んで重要なジャンルが幻想曲(ファンタジア)です。その作風は、父バッハの幻想曲と比べるとはるかに感情表現が豊かで、まるでその時の気分をそのまま音楽にしたかのような、激しく変化に富んだ音楽となっています。バロックから古典派への過渡期の多感様式の幻想曲として名高いのはフリーデマンと弟エマーヌエルの作品ですが、フリーデマンの幻想曲は弟のエマーヌエルの作品と比べると、より半音階的、多声的で、父親の影響が多く残されています。

さて、フリーデマンの幻想曲は11曲が残されていますが、私が聴いたことがあるのが以下の10曲です。

○幻想曲 ハ長調 Fk.14 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 ハ短調 Fk.15 (1784年作曲)
○幻想曲 ハ短調 Fk.16 (1784年作曲)
○幻想曲 ニ長調 Fk.17 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 ニ短調 Fk.18 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 ニ短調 Fk.19 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 ホ短調 Fk.20 (1770年作曲)
○幻想曲 ホ短調 Fk.21 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 イ短調 Fk.23 (1733〜1746年作曲)
○幻想曲 ハ短調 Fk. nv2 (不明)

これらの幻想曲は、私がフリーデマンの鍵盤作品の中でもとても好きなジャンルです。

気に入っている作品として、まず、フリーデマンがドレスデンのオルガニスト時代の1733〜1746年に作曲された、十分ほども演奏時間がある幻想曲 ホ短調 Fk.21と、1784年作曲の十数分もの想曲 ハ短調 Fk.15、があります。この2曲は、演奏時間から分かるとおりモーツァルトの同種の作品にも匹敵する、多部分から成る長大な大作です。うつろげな美しさを奏でていたと思えば、突然明るい曲調になったり、急に激的な場面になったりと、変化に富み、華麗で美しいフリーデマンの独特な小宇宙を楽しませてくれます。

それから、フリーデマンの幻想曲の中では、幻想曲 ニ短調 Fk.19イ短調 Fk.23ハ短調 Fk. nv2の3曲が演奏される機会の多い作品です。演奏家が良く選ぶ曲なだけに、いずれも名人芸が発揮される情熱的な名作だと思います。

この他に好きな作品が、1784年作曲の幻想曲 ハ短調 Fk.16で、先に紹介した、幻想曲 ハ短調 Fk.15と同じくフリーデマン晩年の作品です。若い頃の作品と比べ、より繊細で味わい深い、美しい音楽となっています。


好きな演奏の一つが冒頭の写真のCD、ユリア・ブラウン演奏 「W.F.バッハ 鍵盤作品集 第2集」(NAXOS)です。6曲の幻想曲と「8つのフーガ」が収録されています。遅めにテンポをとったじっくりとした演奏で、作品の持つ繊細な美しさが際立っています。

下のCDが、以前にも記事にしたことのある愛聴盤の、ドレフュス盤(DENON)です。
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このCDには、フリーデマンの幻想曲、全11曲中9曲が収録されているうえに、ジャーマン・タイプのオリジナルのチェンバロを使用した贅沢な内容となっています。また、大御所ドレフュスの演奏はテンポが速めで、華々しい名人芸の発揮が楽しめます。それだけでなく、曲調によっては旋律をしみじみと歌わせるなど、緩急自在に多様に変化させていくところが、さすが巨匠らしい素晴らしい演奏だと思います。

そして、最近聴いて気に入ったのが、幻想曲やポロネーズ、フーガなどの鍵盤作品を収録した下の写真のモード・グラットンによる演奏です。(MIRARE 輸入盤)
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このCDには、幻想曲はニ短調 Fk.19イ短調 Fk.23ハ短調 Fk. nv2、の3曲が収録されています。1983年生まれという新進気鋭のチェンバリスト、グラットンの演奏は、自由豁達で新鮮さがあります。また幻想曲 ハ短調 Fk. nv2、ではクラヴィコードを用いていてチェンバロとはまた違った味わいの演奏が楽しめます。

記事として最後になりますが、今年の生誕300周年を狙ってか、フリーデマンの鍵盤モノの新譜が一昨年あたりから少しづつ増えてきて色々と聴き比べられるようになってきました。ファンにとってはありがたいことです。

参考例
幻想曲 ニ短調 Fk.19 
幻想曲 ハ短調 Fk. nv2 

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  ドラランドグラン・モテの中で、前回ご紹介した「深き淵より」と並んで有名な作品が、今回取り上げるテ・デウムです。この作品は1684年に作曲されました。ドラランドは旧作の改訂をよく行っていたのですが、このテ・デウムをとても気に入っていたルイ14世は、この作品を改訂することを禁じたというエピソードが残っています。

 テ・デウムは一般的に、神へ感謝を捧げる音楽で、儀式や戦勝の祝典などでよく演奏されました。シャルパンティエやリュリ、ヘンデルの作品が比較的知られているかと思います。さて、今回参考にしたCDが、ウィリアム・クリスティ指揮、レ・ザール・フロリサン演奏「ドラランド:テ・デウム」(ハルモニア・ムンディ・フランス)で、以下の楽曲で構成されています。

1.サンフォニー(管弦楽曲)
2.テノール独唱、合唱 「神であるあなたを私たちはたたえ」
3.テノール独唱 「あらゆる天神が」
4.合唱 「聖なるかな万軍の神なる主よ」
5.ソプラノ2重唱、合唱 「あなたを誉ある使徒の群と」
6.ソプラノとテノールの2重唱 「あなた栄光の王キリストよ」
7.ソプラノ独唱 「あなたは人間の救済をひきうけるために」
8.バス独唱 「あなたは死のとげにうち勝ち」
9.合唱 「私たちはあなたに祈ります」
10.テノール独唱 「かれらが永遠の栄光のうちに」
11.合唱 「私たちはあなたを賛美し」
12.ソプラノ独唱 「主よ、お守り下さい」
13.合唱 「主よ、あなたを私たちはお頼りしました」

壮麗で堂々としたサンフォニー、美しい独唱や2重唱、華やかな合唱などが印象的な、優美で祝祭的な音楽となっています。私はリュリやシャルパンティエの作品とともに、ドラランドのテ・デウムもフランス・バロックの宗教曲を代表する優れた作品だと思います。

また、このクリスティ盤は清々しい演奏でこの作品のもつ美しさをより引き立てています。

参考例 http://www.youtube.com/watch?v=ix2GAITLdGo&feature=PlayList&p=C5EB1311E56975E5&playnext_from=PL&index=35

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