きゆうの雅な古楽の庭園

他のことに熱中してて、休止状態です。

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最近、色々なオルガン音楽を聴いているのですが、その中で面白いと思ったのがモーツァルトのオルガン作品です。モーツァルトのオルガン作品といっても人が演奏するのではなく、主なものは自動オルガンのため書かれました。

そして今回参考にしたのが、最近手に入れた、マルティン・ハーゼルベック演奏、「モーツァルト:オルガン作品集」(Novalis)というCDです。

このCDには、以下の自動オルガンのための作品が収録されています。

幻想曲 ヘ短調 K.608(「時計のためのオルガン曲」)

自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 K.594 「ラウドン将軍の葬送音楽」

自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616

この中でK.608K.594は、ヨーゼフ・ダイム=ミュラーという芸術好き貴族の依頼によって1790年に作曲されました。
先に作曲されたのがK.594で、ダイム=ミュラーが作った、1790年に亡くなった当時の国民的英雄ラウドン元帥の偉業を讃えるモニュメントの印象を深めるため自動オルガンによって演奏されました。

このK.594はそのタイトルどおり、悲しげな曲調ではじまるのですが、在りし日の将軍を思い起こさせるような明るく堂々とした楽想や、少々勇ましい楽想も登場する表現豊かな大作です。

K.594の完成まもなく作曲を依頼されたのがK.604で、ミュラー=ダイムの展示室が、ラウドン元帥にさらに同年に亡くなった皇帝ヨーゼフ2世も加えるために改装されたモニュメントで自動オルガンによって演奏されました。

K.604は、バッハを思わせるような峻厳でバロック的な曲調ではじまるのがまず印象的です。モーツァルトが熱心にバッハの音楽を研究したことが表れていると思います。その後モーツァルトらしい優しい楽想が現れたり、ファンタジーが飛翔したりと、モーツァルト独特のオルガン世界が楽しめる奥の深い壮大な作品となっています。

自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616は、先ほどから登場しているミュラー=ダイムのオルゴール時計のためにおそらく作曲されたもので、全体的に優しくて安らぎのある温かくて美しい音楽です。

それから、このCDには、その他に下記の作品が収録されています。

○序曲 ハ長調 K.399(385i)
○小ジーグ K.574(「ライプツィヒ・ジーグ」)
○アダージョ ハ長調 K.536(617a)
○フーガ ト短調 K.154(385K)
○フーガ 変ホ長調 K.153(375f)
○フーガ ト短調 K.401(375e)

この中で完成したのもとして残っているのは小ジーグ K.574アダージョ ハ長調 K.536のみで、その他の作品は後の時代の音楽家によって補作されたものです。

印象に残ったものとして、各フーガはなんとなくバッハ思わせるものがあるのですが、ところどころにモーツァルトらしさが顔を覗かせている簡潔な作品となっています。

アダージョ ハ長調 K.536もとても美しい作品で穏やかな曲調がとても心休まります。

モーツァルトはさすがに天才と呼ばれるだけあって、そのオルガン・ワールドもなかなか唸らせてくれます。

参考例
幻想曲 ヘ短調 K.608 http://www.youtube.com/watch?v=66lchZtzoVg&feature=PlayList&p=35C343F47BBC05B6&playnext_from=PL&index=35
自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 K.594 「ラウドン将軍の葬送音楽」http://www.youtube.com/watch?v=Ak3lUy9NSAE & http://www.youtube.com/watch?v=M7vv7jFexEc&feature=related

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