きゆうの雅な古楽の庭園

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ヘンデルの音楽

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大好きヘンデル特集です。
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 本来は著作権の問題に触れてしまうので控えているのですが私の紹介するヘンデルのハープシコード作品はあまり一般的でないものも多いのでの実際に聴いてもらおうと音源をYouTubeから引っ張ってきました。

 まず前回ボーモンの「ハープシコード組曲集 第1集」で紹介した作品の中から、シャコンヌ ト長調 HWV.435と「組曲第4番 ニ短調 HWV.437」よりサラバンドです。

 シャコンヌ ト長調 http://www.youtube.com/watch?v=2w43BrEkWcc
 サラバンド http://www.youtube.com/watch?v=GlTdQKTqjOM

 次に音源自体がほとんど無い大好きなマイナー小品、「ソナティーナ イ短調 HWV.584」 http://www.youtube.com/watch?v=PbWgH2heewM 少女の健闘ぶりに拍手!

 それから私の大好きなマイナー組曲、「組曲 ニ短調 HWV.448」、冒頭の序曲、サラバンド、終楽章のシャコンヌが良いです。

 序曲 アルマンド クーラント http://www.youtube.com/watch?v=DNjLME5sHc8
 サラバンド シャコンヌ http://www.youtube.com/watch?v=ne_YSdqtmUQ&feature=related

 最後に1735年出版の、「6つのフーガまたはヴォランタリー」よりフーガ第1番 HWV.605、1720年出版の「ハープシコード組曲第1集」より、組曲第7番 ト短調 HWV.432の有名なパッサカリアで締めくくらせていただきます。 

 フーガ第1番 http://www.youtube.com/watch?v=44XYYPtHA4E
 パッサカリア http://www.youtube.com/watch?v=KV1uXsWdJHk


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 お気に入りのCDなのによく考えたらちゃんと紹介してなかったのが今回のオリヴィエ・ボーモン演奏「ヘンデル:ハープシコード組曲集」(エラート)です。

 このCDの冒頭に収録されているのが、私がバロックのチェンバロ音楽の中で最も愛する作品の一つ「シャコンヌ ト長調 HWV.435」です。この曲は1733年出版の「ハープシコード組曲第2集」の第2番として収録されているもので、5つ以上の異稿が存在します。この作品にはオーケストラの伴奏(HWV.343)が存在し、合奏音楽として演奏された可能性のある作品でもあります。この録音でボーモンは出版譜に拠らず最終稿を用いて演奏しています。ボーモン曰く「1733年版よりもはるかに完成されたもの」だとのことです。このシャコンヌは20の変奏を持つ大規模な作品で、明るくて美しい主題がきらびやかに変奏される第1〜8変奏の後、第9〜16変奏ではト短調に転じ感傷的で抒情味ある主題が格調高く変奏され、第17〜20変奏で再びト長調に戻りもとの主題がより華々しく変奏され盛大なフィナーレを迎えます。ボーモンの力強く華やかな演奏は色々とこのシャコンヌの演奏を聴いてきた中でも優れていると感じるものです。

 それからこのCDに収録されている大規模な作品として、「ハープシコード組曲第2集」より「組曲第4番 ニ短調 HWV.437」、1720年出版の「ハープシコード組曲第1集」より「組曲第1番 イ長調 HWV.426」、「組曲第7番 ト短調  HWV.432」が挙げられます。

 1733年の「組曲第4番 ニ短調 HWV.437」は第1楽章アルマンド、第2楽章クーラント、第3楽章サラバンド(2つの変奏付)、第4楽章ジグから成っています。全体的に繊細で感傷的な気分を持つ作品で、特に堂々として厳かなサラバンドはスタンリー・キューブリックの映画「バリー・バンドン」で管弦楽編曲の形で使用され「ヘンデルのサラバンド」としては有名な方だと思います。ちなみに私はキューブリックの「バリー・バンドン」は観てないです。終楽章のジグは誠に簡潔ながら急速で華やかな、フィナーレを飾るに相応しい楽曲となっています。

 1720年の「組曲第1番 イ長調 HWV.426」は第1楽章プレリュード、第2楽章アルマンド、第3楽章クーラント、第4楽章ジーグから成り、フランス風の自由なプレリュード、これまたフランスの雰囲気を持つアルマンド、快活なクーラント、跳躍するようなリズムの楽しいジーグ、どれをとっても素晴らしい私のとても好きな組曲です。この組曲の持つフランス的な要素とフランス人ボーモンの優美なタッチと相俟って、とてもフランス風な演奏となっています。

 「組曲第7番 ト短調  HWV.432」も大のお気に入りで以前にも何回か取り上げたことがあるので詳しい説明はしませんが、このボーモンの演奏では第2楽章アンダンテと第4楽章サラバンドがとても感傷的で美しいと感じました。第6楽章のヘンデルの傑作パッサカリアはリピートを省いてしまっている点と急ぎ過ぎに感じる点で私としてはちょっと残念な演奏です。

 以上の組曲の他にヘンデルの青年期の初期に作曲されたとみられる小品、「ソナタ ハ長調」、「カプリッチョ ヘ長調」(おそらくHWV.481)、「プレリュードとアレグロ ト短調」(おそらくHWV.574)、「ファンタジア ハ長調」(おそらくHWV.490)と「組曲第4番 ニ短調 HWV.437」の導入としてボーモンがヘンデルの自筆譜の中から選んでサービスでつけた「プレリュード ニ短調」が収録されています。「プレリュード ニ短調」を除く小品はその名が示すとおりイタリアの影響を色濃く表しています。まるでドメニコ・スカルラッティのソナタを思わせるような音楽ですが各曲に共通している低音の力強いリズムはヘンデルそのものです。また「ファンタジー」は旧来の対位法的な書法ではなく自由なソナタ形式の作品となっています。

 この演奏でボーモンはクーシェ作(フレミッシュ)、作者不詳のイタリアン、デュモン作(フレンチ)と作曲年代に相応しい楽器を使い分けていて、音色の違いが楽しめる点も好印象です。ボーモンはこのCDの自筆のライナーの中で「18世紀前半の無数のハープシコード独奏曲の中で、ヘンデルの作品はその遊び心に満ちた美しさで群を抜いている。」と述べていて決してワンパターンに陥らずおそらくボーモン自身も楽しんだであろう全体的に自由で颯爽とした素晴らしい演奏となっています。 


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 ヘンデルのオルガン協奏曲第13番〜16番は出版されたものの作品番号がつかなかったもの2曲と出版されなかったもの2曲をOP.4とOp.7の12曲につづけて番号を与えられた作品です。今回のCDはコープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団「ヘンデル:オルガン協奏曲全集」(エラート)より、です。


 「オルガン協奏曲 13番 ヘ長調 HWV.295」は第1楽章ラルゲット、第2楽章アレグロ、第3楽章ラルゲット、第4楽章アレグロからなります。この作品は1740年に出版された「オルガン協奏曲2集」の第1番で第2楽章のオルガンの技巧的な独奏に鳥の鳴き声の音形が現れることから「カッコウとナイチンゲール」という愛称でこの4曲の中では比較的に親しまれている作品です。またこの第2楽章としっとりとした第3楽章は後に合奏協奏曲Op.6の第9番の第2楽章と第3楽章に編曲されました。それから穏やかな第1楽章と力強い第4楽章は「トリオ・ソナタOp.5」の第6番からの改作となっています。変化に富んだ華やかな協奏曲でとても気に入っている作品です。

 「オルガン協奏曲 14番 イ長調 HWV.296a」は第1楽章ラルゴ、第2楽章アンダンテ、第3楽章グラーヴェ、第4楽章アレグロからなります。この作品も1740年に出版された「オルガン協奏曲2集」の第2番で後に合奏協奏曲Op.6の第11番に改作されました。このオルガン協奏曲の第1楽章はOp.6第11番の第1楽章、第2楽章は第4楽章、第4楽章は第5楽章と同じ素材になっています。Op.6の第11番同様大らかで伸び伸びした協奏曲となっています。

 「オルガン協奏曲 15番 ニ短調 HWV.304」は第1楽章アンダンテ、第2楽章アド・リビトゥム、第3楽章アレグロからなっています。この作品はヘンデルの存命中には出版されず1797年にサミュエル・アーノルドという人物がヘンデルの作品全集を編集した際にようやく陽の目を見た作品です。ヘンデルには珍しい作風となっていますが実はテレマンの「ターフェルムジーク第1集」のソロ・ソナタの第1楽章と第4楽章を借用してこのオルガン協奏曲の第1楽章と第3楽章にオルガンが活躍するよう編曲したもので原曲が素晴らしいだけあって聴き応えのある引き締まった協奏曲となっています。

 「オルガン協奏曲 16番 ヘ長調 HWV.305a」は「2つの合奏体のための協奏曲第3番ヘ長調」を丸ごと改作したものでこれもアーノルドの作品全集に収録され世に出たものです。原曲と同じく管楽器を用い壮麗な協奏曲となっています。特に原曲で2つの合奏体がかけあうアレグロ・マ・ノン・トロッポがこのオルガン協奏曲版でもお気に入りの楽章となっています。この協奏曲では原曲における第2管楽器群がオルガンに置き換えられていてこの場合オルガンと合奏体での美しいかけあいとなっています。原曲がとても好きな協奏曲なので当然このオルガン協奏曲も気に入っています。ちなみにこのオルガン協奏曲には原曲にない行進曲が最後につくのですがアーノルドが誤って付け加えてしまったという説があります。

 コープマンのオルガン独奏はとても溌剌として素晴らしく、それを支えるアムステルダム・バロック管の生命力のある活き活きとした演奏もとても好印象です。

 それからオペラ、オラトリオ、協奏曲、室内楽、ハープシコード作品と色々なジャンルを聴いてきて得た印象ですがヘンデルの音楽は気高い美しさが共通した音楽性のように思えます。


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 ヘンデルの記念すべきオラトリオ第1作が「復活」HWV.47です。このオラトリオはオペラ上演が禁止されていたローマで1708年に作曲されました。後年のイギリスにおけるオラトリオと違い合唱は2曲しか用いられず、演奏会形式である点と聖書の題材に基づく内容である点を除けばアリアがレチタティーヴォによって連結される、形式的にはオペラそのものといえる作品となっています。初演は1708年の4月8日の復活祭の当日にルスポーリ侯爵邸で演奏されました。今回の参考CDはホグウッド/エンシェント室内管弦楽団「ヘンデル:オラトリオ・復活」(オワゾリール)です。

 このオラトリオの物語はキリストの受難後2日目の夜からその翌朝にかけて、地獄に下ったキリストが、キリストの到来を待ち望んでいた族長たちや預言者たちの霊魂を救うというもので、登場人物は下記の通りとなります。

・天使 ソプラノ
・マッダレーナ(マグダラのマリア) ソプラノ
・クレオーフェ(クレオパの妻、マリア) コントラルト
・聖ジョヴァンニ(福音史家・聖ヨハネ) テノール
・ルチーフェロ((ルシファー、ルシフェル=反逆天使、サタン) バス 

 あらすじ(解説書より)

第1部

1.地獄へ下る 

地獄の入り口に立った天使が、死の力を打ち負かすため地獄に下ったキリストを通すために、門を開くよう要求する。それに対してルチーフェロは地獄の軍勢を集めて、戦おうとする。

2.イェルサレム

マッダレーナとクレオーフェがキリストの苦しみを思い起こし、その死を悲しんでいる。聖ジョヴァンニがキリストの3日目に蘇るという約束の言葉を思い出させる。

3.地獄の征服

天使たちは族長や預言者たちの霊魂に、勝利を収めたキリストの後に従って地獄から出てくるように呼びかけ、神への賛美の合唱の先頭に立つ。


第2部

1.イェルサレム

3日目の太陽が昇り、聖ジョヴァンニは前夜大地が揺れ動いたことを述べ聖母マリーア(聖母マリア)を探しに行く。

2.

天使は新しい日を迎え、キリストがすべての悪に打ち勝ったことを語る。ルチーフェロは聖墓へ向かう女たちを見、彼が敗れた知らせは間もなく世界に知れわたるだろう、と告げられるが、まだそれを隠しとおして見せると豪語する。

3.聖墓への道

女たちは、番兵が目を覚まさないうちに聖墓へ行こうと道を急ぐ。ルチーフェロはキリスト復活が知れわたるのは時間の問題であると知り、恥辱にまみれて地獄に帰る。

4.聖墓

白い衣を着た若者の姿をした天使が、女たちにキリストは死から蘇ったと告げ、この知らせを人々に伝え広めるようにという。マッダレーナとクレオーフェは復活したキリストを探しに行く。

5.

聖ジョヴァンニは、クレオーフェに、キリストは聖母のもとに姿をあらわしたと告げる。マッダレーナが登場、近くの庭園でキリストに出会ったこと、キリストは彼女がその身体に触れることを許さなかったことことを物語る。聖ジョヴァンニと女たちは、すべての疑問が解け、神に感謝と賛美を捧げる。


 このホグウッドの演奏は初演当時の史料によりヴァイオリン21人、ヴィオラ5人、チェロ5人、ヴィオラ・ダ・ガンバ1人、コントラバス5人、テオルボ1人、リコーダー2人、フルート1人、オーボエ4人、ファゴット1人、トランペット2人、チェンバロ1人という編成となっています。この総勢49人のオーケストラは当時としてはかなり大規模なもので、ヘンデル特有のダイナミックで音色の多彩なオーケストレーションが様々な表情をみせてくれます。 

このオラトリオを聴いた印象は後年のイギリスにおけるものと違って合唱がわずかにしか用いられないためか冒頭でも述べたとおり非常にオペラに近いものを感じました。
 特に印象に残った楽曲としては、トランペットやオーボエが鳴り響く中、ソプラノの天使が地獄にキリストの到来を告げるアリア「開け冥界の扉よ」、力強い弦楽とバスの歌声がまさに魔王の雄たけびを思わせるルシフェルのアリア「御子が御父に」。

 それからマグダラのマリア(ソプラノ)がキリストを失った悲しみを歌うアリア「ジェズ様は私のために死ぬことを」はオーケストラも独唱も半音階的に扱われる美しい楽曲で、キリストの死を嘆く聖ジョヴァンニ(テノール)のアリア「いとしい子」もヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のみの伴奏で歌われる悲愴的で美しい曲です。
 

 このホグウッドによるオラトリオ「復活」は活き活きとしたオーケストラと天使役のエマ・カークビー、ルシフェル役のデイビッド・トーマス、聖ジョヴァンニ役のイアン・パートリッジらの歌声が見事なとても素晴らしい演奏になっています。


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 最近ヘンデル特集がストップしております。その理由はヘンデルの作品はオペラやオラトリオといった大作ばかりで記事を仕上げるのに非常に時間がかかるのです。少しずつ書き溜めているのですがまだ完成をみない作品ばかりなので今回は、親しみやすい「ハープ協奏曲 変ロ長調」でお茶を濁させていただきます。参考CDはリリー・ラスキーヌ/パイヤール「ヘンデル:ハープ協奏曲」(エラート)です。

 「ハープ協奏曲 変ロ長調」は1736年2月19日にロンドンのコヴェント・ガーデン劇場でオード「アレクサンダーの饗宴」と共にオードの本編に組み込まれて初演されました。有名なオルガン協奏曲Op.4の第6番として編曲され出版されたのは1738年になってからです。

 第1楽章アンダンテ・アレグロは可愛らしい主題がオーケストラによって奏でられたあと、可憐な音色のハープにバトンタッチされ様々に展開されていきます。

 第2楽章ラルゲットはやや憂いを帯びた旋律がハープの音色と相まって非常に美しい表情をみせてくれます。後半に現れる感傷的な美しさは特に私のお気に入りの部分です。
 
 第3楽章アレグロ・モデラートは明るい楽想ではじまりますが途中何度も現れるメランコリックな美しさを持つ旋律はやはり私の心に響いてやみません。

 ラスキーヌのハープ演奏はところどころに即興を挟みとても表情豊かに美しい音色を奏でています。パイヤールのオーケストラも彼特有のお洒落な演奏でラスキーヌを支え、全体的に香りたつような素晴らしいハープ協奏曲の演奏となっています。

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