きゆうの雅な古楽の庭園

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ヘンデルの音楽

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大好きヘンデル特集です。
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 ヘンデルのオペラやオラトリオ、カンタータ、アンセムなどの序曲はヘンデルの生前から既にアマチュアのオーケストラや鍵盤編曲の形で親しまれていました。今回はそんなヘンデルの序曲のいくつかを集めたピノック指揮「ヘンデル:序曲集」(アルヒーフ国内盤)です。

 このCDにはまず、劇付随音楽「アルチェステ」HWV.45より第1幕「グラン・ダントレ」が収録されています。管楽器が充実していてゆったりとしたフランス風序曲の冒頭部分が思い出されます。

 次に収録されているのがオペラ「アグリッピーナ」HWV.6より「シンフォニア」です。シンフォニアといえばイタリア式序曲として急緩急の形をとりますが、この「アグリッピーナ」のシンフォニアは荘重な付点リズムをもつフランス風序曲のゆったりとした導入部分からはじまり、オーボエとヴァイオリンが協奏的で急速な部分が続き、またゆったりとした部分で終わります。シンフォニアといいながらも緩急緩のフランス風序曲のような作風となっています。

 次がオペラ「忠実な羊飼い」HWV.8aより「序曲」です。この「アグリッピーナ」の序曲はなんと単一楽章ではなくフランス風序曲に5つの楽章が緩急交代しながら続く組曲形式となっています。特にオーボエやファゴットのしみじみとした旋律が美しい第4楽章アダージョと、合奏協奏曲Op.3の第6番の第2楽章のオルガン協奏曲楽章をヴァイオリン協奏曲楽章にした終楽章のアレグロが印象的です。管弦楽組曲としても聴き栄えのする大序曲となっています。

 
 続いてオラトリオ「サウル」HWV.53より第1幕のシンフォニアです。このシンフォニアはアレグロ、ラルゲット・アダージョ、アレグロ、アンダンテ・ラルゲットの4つの楽章から成り、イタリア式序曲を拡大したような構成になっています。明るくて楽しい第1楽章、物悲しげな第2楽章に続いて、なんとオルガンをソロ楽器した華やかな第3楽章が現れ、穏やかな終楽章で締めくくられます。

 次がまた「サウル」より第2幕のシンフォニアです。このシンフォニアは別名「結婚シンフォニー」と呼ばれ、荘重なラルゴの部分と、またもやオルガンをともなう華やかで祝祭的なアレグロの部分で成り立っています。技巧的なオルガンのパートが印象的です。

 
 それから次がオペラ「テセーオ」HWV.9より序曲です。フランス風の荘重な部分と、活発な合奏協奏曲的な楽章が繰り返される、典型的なフランス風序曲とは随分雰囲気の違う序曲です。

 最後がオラトリオ「サムソン」HWV.57より第1幕のシンフォニアです。第1楽章アンダンテ・アダージョと第2楽章アレグロでフランス風序曲を成し、メヌエットが付くという形になっています。第1.2楽章の爽やかな楽想と優雅なメヌエットが印象的な序曲です。

 このCDはヘンデルの序曲に対する姿勢がやはり形式にこだわらず自由な発想で書かれていることを教えてくれます。また管弦楽作品としても充実した内容になっていると思います。

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 CD棚の片隅にあるコープマンの輸入盤BOXセット(エラート)のヘンデルの管弦楽作品集の中に収められている「水上の音楽」を改めて聴いて衝撃作だということに気が付いてしまいました。

 組曲の構成は、第1組曲(ホルン組曲)、第3組曲(フルート組曲)、第2組曲(トランペット組曲)という順序でままよくあるパターンですが、なんといってもその演奏が問題です。

 冒頭の序曲からして少し癖のある印象ですが、聴き進んでいくうちに第3楽章あたりでテンポが速く非常にアタックの強い演奏だということに気付かされます。そのアタックの強さは「水上の音楽」に何か怨みでもあるのかと思うほどです。さすがにエアではしっとりと聴かせてくれて安心します。アラ・ホーンパイプはなんとも豪快な演奏です。

 フルート組曲に入り最初のメヌエットの穏やかさにホッとしているのもつかの間、次のリコードンでまたガツガツとアタックの強い演奏に出くわします。

 トランペット組曲ではアレグロ、アラ・ホーンパイプともにティンパニまで加わってとても賑やかな演奏です。それと比べると続くメヌエット、レントメントの実に荘重なこと、かえってここを荘重に演奏する方が珍しいような…。最後は派手なブーレーの演奏で締めくくられます。

 全体を通してコープマン自身が弾く通奏低音の装飾音をふんだんに使ったチェンバロの音が耳につきます。ガツガツ感もこのチェンバロが原因かもしれません。

 少々オーバーに書きすぎたかもしれませんが風変わりな演奏だということには変わりがないかと思います。

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 あの美しいアリア「私を泣かせて下さい」のオーケストラ版がどうしても聴きたくて買ったのが今回のサイモン・スタンデイジ指揮/コレギウム・ムジクム90「ヘンデル:アット・ザ・オペラ」(CHANDOS輸入盤)です。このCDはヘンデルのオペラから序曲や舞曲、器楽曲、アリアを抜粋して集めたものです。アリアもオーケストラ用に編曲されていて全編オーケストラでの演奏となっています。

 このCDには、まずオペラ「アルチーナ」からの音楽が収められています。「アルチーナ」はバレエを取り入れたヘンデルのオペラの中でも珍しいフランス・オペラ風の作品の一つです。そのためか収録曲も序曲、ミュゼット、ガヴォット、サラバンド、ミヌエット、アリア、アントレなど10曲と充実しています。
特に格好の良い序曲が好きですが、表情豊かな各舞曲やアントレも素晴らしい音楽です。

 それから、オペラ「アルミニオ」からは序曲とミヌエット、オペラ「セルセ」からは有名なアリア「オンブラ・マイ・フ」、オペラ「ベレニーチェ」から序曲、ミヌエット、ジグ、そしてオペラ「リナルド」からアリア「私を泣かせて下さい」、オペラ「ロデリンダ」からは序曲、ミヌエット、アリア。最後にオペラ「アリオダンテ」から序曲、器楽曲2曲、アリア、ミュゼットが2曲収められています。「アリオダンテ」もバレエの場面を持つオペラのため収録曲が多いです。

 アリア「オンブラ・マイ・フ」もヘンデルらしい伸びやかで美しい名曲ですが、やっぱり私は「私を泣かせて下さい」の方が好きです。オーケストラ版の演奏ではソプラノ独唱の代わりにオーボエが用いられていて原曲とはまた違った美しさがあります。それから、「アリオダンテ」の悲劇的な序曲、のどかな2つのミュゼット、独特の勢いと美しさのあるアレグロも印象的です。

 このCDはヘンデルのオペラを管弦楽組曲として楽しめる内容となっています。

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 ヘンデルの作品の中で多くを占めるのがオペラやオラトリオはじめとする声楽曲です。その中でイタリア滞在時代に多くの依頼によって百曲近く作られたのがイタリアン・カンタータです。ヘンデルの作品の中でイタリアン・カンタータは質量ともに見逃せないジャンルといえます。

 そんな訳で今回はエヴァ・メイ(ソプラノ)/イル・ジャルディーノ・アルモニコ「ヘンデル:イタリアン・カンタータ集」(テルデック輸入盤国内解説付き)を採り上げたいと思います。

 このCDには3曲のカンタータが収録されています。まず最初に登場するのが「刑場にひかれてゆくアグリッピナ」HWV.110です。編成はソプラノと弦楽、通奏低音で合計で10曲のレチタティーボとアリアから成っています。
 
 歌の内容は、ローマ皇帝の妃アグリッピナが自分の息子ネロを後継者にするため皇帝の夫を毒殺し、ネロを皇帝にしたものの、皇位継承の秘密を知る者の抹殺を図る暴君ネロによって死刑を宣告され、刑場に送られていく中の心情を歌ったものです。
 当初アグリッピナは息子に裏切られた悲しみと怒りから万能の神ユピテルに息子に天罰を下してもらうことを願う心情が激しい調子で歌われます。しかし息子を愛する感情と、その息子を憎む感情の間で心を揺れ動かす様子が、ある時は沈痛にある時は明るく歌われます。そして、暴虐さを自覚させるため息子の長命と、邪な息子を正すため天罰が下ることを願いつつ決然と刑場に向かわんとする心情が勇壮に歌われます。

 2番目に収録されているのが「捨てられたアルミーダ」HWV.105です。これもソプラノと弦楽、通奏低音という編成です。7曲で構成されています。
 このカンタータの主人公はオペラ「リナルド」にも登場する魔法使いで女王のアルミーダです。リナルドに恋をしたアルミーダが魔法でリナルドを自分の島の宮殿におびき出しますがリナルドの仲間に助け出され、愛する者と引き裂かれた悲しみと怒りが歌われます。
 リナルドを失った悲しみを歌う第2曲目のアリアが悲しげでとても美しく、自分を捨てた相手に対する怒りと復讐を歌った第3曲目のアコンパニャートの悲しげで激しい表現も素晴らしいです。しかしアルミーダはリナルドを諦め、二度と愛しないことを愛の神に願いつつ寂しげなアリアで締めくくられます。

 最後に収められているカンタータが「ルクレツィア」HWV.145です。ソプラノと通奏低音という編成で、8曲から成っています。ローマの将軍の妻であるルクレツィアが皇帝の息子であるタルクイニウスに力ずくで我が物にされ、名誉を守るために短剣で自殺するときの、タルクイニウスへの憎しみ、復讐心、悲しみがソプラノ独唱と通奏低音というシンプルな編成ながら、時には激しく、時には悲しげに表情豊かに表現されています。

 これらのカンタータいずれも感情の変化の多いドラマチックな作品で、イル・ジャルディーノ・アルモニコのこれまたオペラのようなドラマチックな演奏が雰囲気をさらに盛り上げてくれます。また、ソプラノのエヴァ・メイの歌声は力強く情熱的で表情豊かで、まさにイタリアン・カンタータに相応しい組み合わせの演奏だと思います。

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 オワゾリールに移籍して最初の録音がヘンデルの作品6ということで、ずっと気になっていたイル・ジャルディーノ・アルモニコ演奏「ヘンデル:合奏協奏曲集 作品6」(オワゾリール国内盤3枚組み)がついに届きました。
 
 ヴィヴァルディの室内協奏曲や「四季」などの自由で大胆な表現で有名なイル・ジャルディーノ・アルモニコのことですからどんなヘンデルの作品6の演奏になっているか楽しみにしていました。

 このアントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏は、総奏での力強さ、急速楽章での歯切れと勢いのよさ、緩徐楽章でのしっとりとした抒情性、舞曲楽章でのリズム感のよさが特筆されると思います。また以上のことから全体を通じてドラマチックな演奏となっています。
 
 楽器の使用面についても、ヘンデルによってオーボエの使用が追加された協奏曲第1番、第2番、第4番、第6番において小型ファゴットで通奏低音を支えたり、通奏低音でチェンバロやオルガンだけでなくアーチリュートやトリプルハープを加えるなど豊かな響きを作り出しています。

 アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコのこの演奏は確かに癖があるといえばありますが、それほど極端でもなく、劇場音楽家ヘンデルのドラマチックな音楽性に焦点を当てた自由で伸びやかな姿勢の爽快な演奏になっていると思います。

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