きゆうの雅な古楽の庭園

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ヘンデルの音楽

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大好きヘンデル特集です。
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 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエルは私のお気に入りの古楽演奏団体です。今日はそのニケの「ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽」(GLOSSA輸入盤)です。

 ニケの演奏の特徴は100人を超す大編成のうえ力強い推進力でぐんぐん迫ってくる点、フランス人らしく丸みを帯びたアーティキュレーション、ミントーン調律を用い音楽的に引き締まっている点などが他の同曲演奏と一線を画していると思います。

 「水上の音楽」では第1組曲(ホルン組曲)、第2組曲(トランペット組曲)、第3組曲(フルート組曲)の順に演奏されています。一見当たり前の演奏順なのですが、楽章を並び替えたりしている演奏の多い中よくこの演奏順を選らんだものだと感心します。また弦楽器が活躍する楽章では穏やかに、金管楽器が活躍する楽章では派手に演奏しています。特に金管楽器組曲と比べ地味なフルート組曲の終曲ジーグではフィナーレを飾るにふさわしく鈴とティンパニを用い豪華にしめくくってくれます。

 「王宮の花火の音楽」は「水上の音楽」以上に大迫力です。速いテンポでぐいぐいと迫ってくる管楽器群、大胆に華を添えるティンパニの迫力には圧倒されます。特に序曲が聴きものです。また「喜び」、終曲「メヌエット」も豪華に花火を打ち上げてくれます。

 ニケはまだ地味な指揮者かもしれませんがシャルパンティエを集中的に録音したり、マレやデトゥーシュのオペラを録音したりと目が離せないフランス古楽界のホープです。

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 ヘンデルの「王宮の花火の音楽」は初演時は管楽器のみで演奏されたとされています。そしてその初演管楽合奏版の録音は意外と少なく、このピノックの「王宮の花火の音楽」の2度目の録音、「ヘンデル:王宮の花火の音楽(1749年初演管楽合奏版)、他」(アルヒーフ国内盤)も数少ない演奏の一つです。

 ティンパニの連打ではじまる管楽器のみの「王宮の花火の音楽」はとても勇壮、豪壮で戦勝記念の音楽にふさわしく感じます。ですが、なんとなく、ヘンデルが弦を加えたがった理由も分かったような気がします。管楽器のみだと音楽的な輪郭が少しぼやけてしまい、音楽に締りを与えたかったのではないかと想像できます。後にヘンデルは弦楽器を付け加えて今日一般的な管弦楽版として再演しています。

 それからこのCDには他に興味深い作品も収録されています。まず「水上の音楽」の異稿ともいうべき協奏曲ヘ長調HWV.331、ピノックはこれに「水上の音楽」HWV.316の第三楽章を挿入して協奏曲に仕立てています。終楽章は有名なアラ・ホーンパイプと同じ音楽です。また「王宮の花火の音楽」の異稿というべき協奏曲ニ長調HWV.335aはヴァイオリン・ソナタニ長調からラルゲットを挿入して協奏曲にしています。第一楽章は「王宮の花火の音楽」の序曲に非常によく似ていますが、違いもかなりあります。終楽章は「王宮の花火の音楽」には含まれていない音楽です。

 それからピノックはヘンデルの「機会音楽」の作り方に則って作品5のトリオ・ソナタ第4番のパッサカリア、ジーグ、メヌエットをト長調協奏曲として、「オケイジョナル・オラトリオ」の序曲と行進曲に他のヘンデル作品を付け加えてニ長調の管弦楽組曲として演奏しています。

 全体的に私はこのCDで「王宮の花火の音楽」より協奏曲やオケイジョナル組曲の方が気に入っています。ピノックの爽快な演奏がとても心地よく、ピノックが創作した協奏曲と組曲も本当のヘンデル作品のように思えてしまいます。

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 ヘンデルの水上の音楽の演奏で、最も気に入っているのがこのホグウッド指揮/エンシェント室内管「ヘンデル:組曲・水上の音楽・全曲」(国内盤)です。爽やかで活き活きとしたホグウッドらしい演奏が素晴らしいです。

 ヘンデルの「水上の音楽」は第1組曲(ホルン組曲)、第2組曲(トランペット組曲)、第3組曲(フルート組曲)から成りますが、このホグウッド盤では、ホルン組曲、フルート組曲、トランペット組曲の順に演奏されているのが大きな特徴です。勇壮なホルン組曲を聴いた後、落ち着いたフルート組曲がアクセントとなって、輝かしいトランペット組曲で終わるところがホグウッドのセンスとサーヴィスが利いています。

 またこのホグウッド盤では有名なアラ・ホーンパイプがホルン組曲にもトランペット組曲にも収録されて二つの金管楽器での聴き比べが楽しめるところもホグウッドの気が利いたサーヴィス精神です。

 私がこのホグウッド盤「水上の音楽」で気に入っている曲は、ホルン組曲では堂々としたフランス風の「序曲」、静謐で美しい「エア」、ホルンが明るく活躍する「フレンチ・ホルンのためのメヌエット」、活き活きとした「ブレ」、気品の漂う「ホーンパイプ」、そして格調と勇壮さを持った「アラ・ホーンパイプ」です。

 フルート組曲では、フルートが伸びやかで美しい「メヌエット」、簡潔ながら楽しい踊りを想起させる「カントリー・ダンス」がとても気に入っています。

 そして最も気に入っている組曲が「トランペット組曲」です。トランペットの輝かしい音色が実に曲調とあっている「アラ・ホーンパイプ」、トランペットが輝かしいのに優しくて伸びやかな「トランペット・メヌエット」、華やかで堂々としていて組曲を締めくくるのにふさわしい「エア」がとても素晴らしいです。

 ホグウッドのこの爽やかで活き活きとした演奏と、ヘンデルの「水上の音楽」自体が持つ爽やかさは、この春らしい陽気にもとても合っているような気がします。

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 私のチェンバロ独奏曲のコレクションの中でもかなり古株なのが、ケネス・ギルバート演奏「調子の良い鍛冶屋〜ヘンデルのハープシコード組曲集」(ハルモニア・ムンディ・フランス国内盤)です。このCDのは1720年出版の8つの組曲の内、3番を除いた7つの組曲が収録されています。

 私がこの8つの組曲中で好きなのは組曲第1番イ長調HWV.426、組曲第2番ヘ長調HWV.427、ギルバート盤には収録されていませんが組曲ニ短調HWV.428、組曲第5番ホ長調HWV.430、組曲第7番ト短調HWV.432です。

 組曲第1番はプレリュード、アルマンド、クーラント、ジーグからなり全体的にフランス風の曲調となっています。私は特にフランス香り漂うプレリュードと跳躍するような軽快なジーグが気に入っています。

 組曲第2番はアダージョ、アレグロ、アダージョ、アレグロという構成で組曲というよりはイタリアのソナタ形式になっています。私は特に1番目のアレグロが軽快に歌うところと2番目の楽しい曲調のフーガが気に入っています。

 組曲第3番はこのギルバート盤に収録されていないので機会を改めて紹介させていただきます。

 組曲第5番はプレリュード、アルマンド、クーラント、エアと5つの変奏曲(調子の良い鍛冶屋)で構成されています。プレリュード、アルマンド、クーラントと比較的穏やかに続いてくるのですが何といっても最後の調子の良い鍛冶屋が聴きどころです。ギルバートの演奏はテンポが遅すぎず早すぎず丁度良い速さで力強く変奏を薦めていきます。最後の走句も華やかで聴き応え十分です。

 組曲第7番は、序曲、アンダンテ、アレグロ、サラバンド、ジーグ、パッサカリアと比較的に大規模な構成です。力強い序曲に続くアンダンテとアレグロは、アルマンドとクーラントの代わりに置かれているような気がします。サラバンドはとても悲劇性のある美しい曲です。短いジーグに続くパッサカリアは「調子の良い鍛冶屋」同様ヘンデルの変奏曲の中でも私が最も気に入っているものの一つです。このギルバート盤ではリピートが省略されているのが残念ですが、サラバンド同様、悲劇的かつ華やかで壮大な変奏曲となっています。
 
 ギルバートの演奏は全体的に力強く、ヘンデルのハープシコード作品をエネルギッシュに再現してくれています。

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 ヘンデルの「聖セシリアの日のためのオード」は、音楽の守護聖人・聖セシリアを讃えるための作られました。オードとはイギリスで生まれた、独奏、合唱、器楽伴奏を伴う複合的な声楽曲のことです。ヘンデルがイギリスの様式にも通じていたことが分かります。私が持っているCDはピノック/イングリッシュ・コンサート「ヘンデル:聖セシリアの日のためのオード」(アルヒーフ西独製国内盤)です。

 この作品はソプラノ(フェリシティ・ロット)独唱アリア、テノール(アントニー・ロルフ・ジョンソン)独唱アリアで主に構成されていて重要な部分に合唱が挿入されたり、アリアに付け加えられたりしています。また序曲は合奏協奏曲第5番第1楽章と同じ音楽にオーボエを付け加えたものとなっています。それから歌詞に登場する楽器にあわせて、トランペット、横笛フルート、リュート、ヴァイオリン、オルガンが使用され音楽に花を添えます。

 ジョン・ドライデンが作詞した歌詞の内容は音楽を褒め称えた上に聖セシリアを讃えるものとなっています。ヘンデルの音楽はその歌詞に対応するかのように巧みに歌詞の内容を音楽で表現しています。ヘンデルの声楽曲の中ではそれほど大規模でもなく親しみやすい音楽であると思います。

 なお、「聖セシリアの日のためのオード」はパーセルなども作曲しておりヘンデルの作品と聴き比べるのも楽しいです。特にヘンデルの作品がパーセルの影響の下に成り立っていることに気付かされ、ヘンデルもパーセルから多くのものを得ていたことが分かり驚かされます。


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