きゆうの雅な古楽の庭園

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ヘンデルの音楽

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大好きヘンデル特集です。
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 ヘンデルのトリオ・ソナタOp.2は後の合奏協奏曲にも聴かれるような気品と伸びやかさを持った作品です。私がよく聴いているのがロンドン・バロック「ヘンデル:トリオ・ソナタ集Op.2」(ハルモニア・ムンディ・フランス輸入盤)です。

 このロンドン・バロック盤はバイオリン2つと通奏低音(チェロ&ハープシコード)で編成されています。このOp.2は基本的に緩急緩急の4楽章形式で構成されています。緩徐楽章では時折悲劇的な美しさに溢れていたり、伸びやかで大らかな雰囲気を持っていたりします。急速楽章ではフーガが現れたり、上声部と通奏低音との対比が強調されたり、ダイナミックで劇的な表現も見られ、豊かな表現力で楽しませてくれます。

 またこのOp.2は、オーボエ協奏曲第1番 第1楽章(Op.2 第3番変ロ長調 第1楽章アンダンテ)、第オルガン協奏曲Op.4第2番 第2楽章(Op.2 第3番第4楽章アレグロ)、オルガン協奏曲Op.4第3番 第2楽章(Op.2 第5番ト短調 第4楽章アレグロ)などの聴きなれたメロディが良く聴かれ、ヘンデルが楽想の使い回しを良く行っていたことが窺われます。

 このOp.2は表現力豊かなヘンデルの音楽を色々と楽しめる、親しみやすいトリオ・ソナタ集だと思います。

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 私が最近気に入って聴いているヘンデルのオルガン協奏曲の演奏がマリー=クレール・アラン/フライブルグ・バロック・オーケストラ「ヘンデル:オルガン協奏曲集」(エラート輸入盤国内解説付き)です

 選集盤なので収録曲が、Op.4第4番ヘ長調、Op.4第2番変ロ長調、Op.4第1番ト短調、Op.7第1番変ロ長調、Op.7第4番ニ短調と限られていますがどれも私が好きな協奏曲であるという点も気に入っています。

 Op.4第4番は明るいアレグロに始まりしっとりとしたアンダンテ、間奏的なアダージョと続き、最後の明るくて愉快さを感じるアレグロで締めくくられます。全体的にヘンデルの大らかで伸びやかな音楽性が印象的です。
 
 Op.4第2番は厳かな第1楽章の後、名人芸たっぷりの第2楽章アレグロが印象的です。

 Op.4第1番はOp.4の中でも私が特に好きな曲で、第1楽章ラレグレット・エ・スタッカートでは少しもの悲しくも美しい歌がオルガンによって歌われます。時にはハッとさせられるような美しい旋律が現れます。そして第2楽章アレグロではヴィルトゥオーゾ的な快速なオルガンの活躍が爽快です。最終楽章アンダンテでは愉快で明るいメロディが次第に華麗に変奏されていき、変奏曲好きの私の耳を楽しませてくれます。

 Op.7第1番も大好きな曲で、第1楽章と第2楽章で壮大なパッサカリアを形成します。ハープシコード組曲第7番のパッサカリアのメロディも現れて壮麗さと美しさを合わせ持った大規模な音楽です。またこの協奏曲ではペダル鍵盤が用いられその迫力も他の協奏曲と比べて趣を異にしています。厳かで落ち着いた第3楽章ラルゴ・エ・ピアノがアクセントとなった後、終楽章ブーレーで愉快に爽やかに曲が締めくくられます。

 Op.7第4番はその第1楽章アダージョが特徴的です。ヘンデルには珍しく暗雲がたちこめるような曲調にとても迫力があります。それがまたもの悲しくもあり、時には日が差したかの様な明るい美しい旋律が流れたりと他には見られない独特の抒情性と世界を持った音楽となっています。続く第2楽章はテレマンのターフェルムジーク第2集の序曲から第1エールを編曲したもので原曲でトランペットが活躍するところを代わりにオルガンが活躍します。確かにテレマンの編曲ではありますが原曲と比べるとヘンデルの編曲の方がより手が込んで華麗に作られています。第3楽章アドリビトゥム(即興演奏)の後、第4楽章アレグロはハープシコード組曲第3番の終楽章プレストのオルガン協奏曲編曲で、あの鋭い音楽がオルガンによって響きも華麗に展開されてこの協奏曲が締めくくられます。

 フライブルグ・バロック・オーケストラの歯切れの良い演奏と大御所アランの名人芸と考え抜かれたストップの使用が旋律を際立たせ演奏を盛り上げているところがとても好印象です。またこの演奏でアランはヘンデルの生前の記述から3段鍵盤ペダル付きのオルガンを用いていてそのオルガンの力強く美しい音色も素晴らしい演奏の大きな支えとなっています。

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 ヘンデルの合奏協奏曲といえばOp6が有名ですがこのOp.3もなかなか聴かせてくれます。このOp.3は出版業者のウォルシュがヘンデルがオペラやオラトリオの幕間に演奏した合奏協奏曲を集めたものとも、単にヘンデルの合奏音楽を寄せ集めて合奏協奏曲に仕立てたともいわれています。

 ヘンデルの校訂がほとんど入らず出版の経緯に多少問題がありますが、音楽的には多彩な使用楽器と楽章ごとに楽器編成が変わったりして、非常に色彩豊かなものとなっています。

 私がスタンダードな演奏として聴いているのがピノック/イングリッシュ・コンサート「ヘンデル:合奏協奏曲 作品3」(アルヒーフ西独製国内盤)です。

 このOp.3はオーボエ、ファゴット、リコーダー、ヴァイオリンなど色々な楽器が活躍し、ヘンデルの伸びかで、広がりのある音楽性がたっぷり味わえ、1枚通して聴いていても飽きません。特に好きな作品を挙げるとすれば、まず既作品編曲ものの他の協奏曲とは違い、協奏曲として新たに書き下ろされた「協奏曲第4番 ヘ長調HWV.315」です。なんとなくですが他の協奏曲と比べて完成度が高いように思えます。堂々としたフランス風序曲にはじまり、フルート・ソナタやハープシコード作品で有名な旋律のメヌエットで締めくくられます。全体的に明るくて大らかな協奏曲となっています。

 そして特に好きなのが「協奏曲第6番 ニ長調HWV.317」です。この協奏曲は2楽章編成で第1楽章の美しい旋律とノリの良い音運びはこのOp.3の中では異質なようにも感じます。とにかく胸に迫るものを感じます。第2楽章はハープシコード組曲第3番の終楽章プレストをオルガン協奏曲に編曲したもので、オルガンの独奏がオーケストラに支えられて華麗な演奏を展開していきます。

 このOp.3は完成度という点ではOp.6に譲りますがオーボエをはじめとする多彩な音色の色彩が楽しませてくれます。

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 私にとってフルート音楽で外せないのがヘンデルのフルート・ソナタです。フルート・ソナタばかり集めて、楽しむには丁度良いのが今回のリザ・ベズノシウク、他「ヘンデル:フルート・ソナタ全集」(ハイペリオン輸入盤)です。

 収録曲はOp.1第5番ソナタト長調(HWV.363b)、同第1番aソナタホ短調(HWV379)、同第9番ソナタロ短調(HWV367b)、同第1番ソナタホ短調(HWV359b)、偽作の疑いの強いハレ・ソナタ第1番〜第3番(HWV374〜376)、ソナタニ長調(HWV378)です。

 ヘンデルのフルート・ソナタは緩除楽章ではしっとりとフルートが歌い、急速楽章ではフルートが活躍する上、通奏低音も活発に動きフルートとの掛け合いを演じます。基本的には緩急緩急の教会ソナタ形式ですが、Op.1の第5番HWV.363bのみブーレー、メヌエットが急緩急の楽章に続きます。そしてそのソナタが私が最も気に入っている曲です。明るくて活発なフルートの動きが楽しい作品です。その他のソナタでも急速楽章のフルートと通奏低音、特にチェンバロとのからみあいを楽しんで聴いています。

 ヘンデルの作品全般にいえることなのですが、ヘンデルの作品はとてもドラマチックです。フルート・ソナタといえども劇的に作られています。それはヘンデルが劇場作曲家だからというよりヘンデルの音楽性が持つ特徴ではないかと思います。

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 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタは9曲が伝えられていますが、その中で真作はわずかに5曲だけ、しかもまとまって作品に収録されている訳では無く、バラバラの状態で残されています。ヘンデルは劇場音楽家としての面ばかりがクローズアップされているような気がしますが、私からすれば、オペラやオラトリオなどで素晴らしい管弦楽を用いているわけですから室内楽を作曲すのことも雑作も無いだったと思います。

 今回のCDは寺神戸亮「ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集」(DENON国内盤)です。メンバーは寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、鈴木秀美(バロック・チェロ)、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、クリストフ・ルセ(ハープシコード)。

 このCDではヘンデルの真作であるヴァイオリン・ソナタ:「ニ短調HWV359a」、「イ長調HWV361 作品1の第3番」、「ト短調HWV364a」、「ニ長調HWV371 作品1の第13番」、「ト長調HWV358」の5曲と偽作の「イ長調HWV372 作品1の第14番」が収録されています。形式は緩急緩急の4楽章から成る教会ソナタ形式で作られています。

 長調作品では、緩徐楽章ではヘンデルらしい伸びやかで美しい旋律がみられ、急速楽章の第2楽章ではヴァイオリンの技巧的で劇的なフーガやリズミカルな表現がとられ、第4楽章はジーグなどの舞曲のリズムの曲で締めくくられます。

 短調作品ではやや憂いを帯びて落ち着いた曲調の緩徐楽章とヴァイオリンが活躍する格調のある劇的な第2楽章、メヌエットやジーグのリズムを持つ第4楽章で締めくくられます。

 「ト長調ソナタHWV.358」は他のソナタとは違い、急緩急の3楽章形式でヴァイオリンが活躍する華やかで明るい音楽となっています。そして偽作の「イ長調HWV372 作品1の第14番」は私の素人耳で聴いてもヘンデルの音楽性とはかけ離れたものとなっています。

 ヴァイオリン・ソナタでもヘンデルの表現豊かで力強い音楽性が発揮され、特に私は長調作品を好んで聴いています。寺神戸亮の巧みな演奏にも光るものがあります。まさに世界の寺神戸です。


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