きゆうの雅な古楽の庭園

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フランスの音楽

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フランスの17世紀、18世紀の音楽です。いわゆるフランス・バロック音楽のことです。
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 南フランス・プロヴァンスの音楽家ジャン・ジル(1668〜1705)のレクイエムはラモーやルイ15世の葬儀でも演奏され、ジルの没後も大人気を誇った作品でした。

 私が持っているCDはフィリップ・ヘルヴェッヘ指揮/シャペル・ロワイヤル「ジル:レクイエム」(ハルモニア・ムンディ・フランス輸入盤)とエルヴェ・ニケ指揮/コンセール・スピリチュエル「ジル:レクイエム&モテット」(ACCORO輸入盤)です。

 ヘルヴェッヘ盤はティンパニによる行進曲にはじまり、イントロイトゥス(入祭唱)では弦楽の導入の後テノールが穏やかに歌いはじめます。特にこの部分に安らぎを感じます。そして曲調がリズムを刻んだ明るいものに変わりソプラノとバスの2重唱に合唱が続きとても壮麗な印象をおぼえます。その後再び落ち着いたソプラノ独唱、バス独唱、二人の2重唱、合唱と続き、まるで死者をいたわるようかの穏やかで温か味のある音楽が展開されます。そしてまた冒頭のテノールの独唱が登場したのち明るい曲調が再び現れ合唱によって締めくくられます。このイントロイトゥスのなんと穏やかで優しいこと。まさに天にも昇るような美しさです。
 
 続くキリエ(あわれみの賛歌)はテノールの独唱の後さらにテノールが加わり、最後は合唱で締めくくられる祈りに満ちた音楽です。
 次のグラドゥアーレ(昇階唱)はやや憂いのある曲調でフルートを伴ったバス独唱、やや厳し目な合唱が加わり締めくくられます。
 オッフェルトリウム(奉納唱)は沈痛な曲調ではじまりバス、ソプラノ、テノールが沈痛な面持ちで歌います。最後はやや明るい曲調の合唱で締めくくられます。
 サンクトゥス(感謝の賛歌)、ベネディクトゥスでは穏やかで安らぎのある曲調になりアルトを交えながらテノールと合唱が主体となり感謝の言葉を歌い上げます。
 アニュス・デイ(平和の賛歌)は祈りに満ちた穏やかな曲調でバス独唱、合唱が祈りを捧げます。
 コンムニオ(聖体拝領唱)はやや憂いを帯びたオーケストラに、安らかなバス独唱、テノール重唱、合唱と続き、最後は、時折バス独唱、ソプラノ独唱を挟み美しい合唱で曲を閉じます。

 フランスのレクイエムはイエス・ディラエ(怒りの日)を省略することが多いのですがこのヘルヴェッヘのジル・レクイエムは全体的に安らぎと癒しを感じます。本当に天に昇らなくとも、天にも昇るような気持ちになります。一時期は就寝時に良くこの曲をかけて寝ていました。
 
 ニケ盤はヘルヴェッヘ盤と比べるとより元気な印象で、死者を元気付け、励ます印象をおぼえます。どちらの演奏も甲乙つけがたい名演だと思います。
 

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 オトテールのフルート作品は、フルート音楽の中でも良く好んで聴く作品です。今聴いているCDは、フィリップ・アラン=デュプレ、他「オトテール:フルート作品集 第1集」(NAXOS輸入盤)です。

 このCDにはオトテールの作品2より組曲第1番ニ長調、組曲第2番ト長調、第3番ト長調、第4番ホ短調が収録されています。オトテールのフルート音楽はフラウト・トラヴェルソの柔らかい音色と組曲という構成がとても良く調和していて、優美で聴き心地の良いところが大変気に入っています。

 また当然のことながらアルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット、ロンドー、ガヴォット、ジグなどの舞曲を連ねた組曲形式なのでフルートが様々に活躍するところも聴きどころです。そしてフランスの組曲らしく副題もつけられていて、題名に副った曲調から想像力を掻き立てさせられる音楽でもあります。

 それにしてもフランス・バロックのフルート音楽は雅で心を落ち着かせてくれます。

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 ジャン=アンリ・ダングルベール(1635〜1691)もシャンボニーエールに師事した直系の後継者です。ルイ14世のクラヴサン奏者に任命され宮廷と深い関わりを持った音楽家でした。

 ダングルベールのクラヴサン組曲は、主に拍節の無いプレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、シャコンヌ、メヌエット、ガリアルダ、ガヴォットなどから構成され、繊細なルイ・クープランの作風と比べるとルイ14世の宮廷の雰囲気を反映してか堂々としていて華やかな印象を受けます。

 私が持っているCDはスコット・ロス演奏「ダングルベール鍵盤作品集」(エラート輸入盤2枚組み)、クリストフ・ルセ演奏「ダングルベール:クラヴサン作品集」(デッカ国内盤2枚組み)です。

 スコット・ロス盤は堅苦しくなく、活発でそれでいて気品の漂う、耳に馴染みやすい演奏です。出版されたダングルベールのクラヴサン組曲第1番〜第4番の他、ダングルベールとしては珍しいオルガンの作品も収録されています。長調の組曲では明るくて堂々とした雰囲気を、短調の作品では威厳のある華やかな雰囲気を楽しませてくれます。

 クリストフ・ルセ盤はダングルベールの手稿譜のほぼ全曲が収録されており、同じ組曲第1番でもロスのものより楽章数が多かったり、リュリのオペラの序曲の編曲が含まれていたり「フェエトン」よりのシャコンヌ、「アルミード」よりのパッサカーユ等も収録されています。ダングルベール自身のシャコンヌ等との聴き比べも楽しめます。そして圧巻なのは「スペインのフォリア」による連作変奏曲で、フランスではダングルベールがはじめて連作変奏曲を作曲したとのことです。その後のル・ルーやラモーなどに影響を与えたことはいうまでもありません。ルセの颯爽とした活発な演奏も好印象です。

 ダングルベールはリュリやオトテールなど、宮廷音楽家達とも深い親交があり様々な影響を受けてクラヴサン独自の豪華な音楽作りをしたことが窺い知れます。

 チェンバロ音楽の旅はひとまずダングルベールまでで終わりにしたいと思います。その他採り上げ損ねた音楽家や、豊富な18世紀のチェンバロ音楽は、また別に、気の向くままに採り上げていきたいと思います。

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 ルイ・クープラン(1626〜1661)はシャンボニエールによって音楽の才能を見出された、シャンボニエール直系の後継者といえます。以前にも別項で紹介しましたがまた別の盤で紹介したい思います。

 ルイ・クープランの組曲は、リュート音楽の拍節のないプレリュードを大幅に拡大したものにはじまり、アルマンド、クーラント、サラバンドにメヌエットやガイヤルド、ブランル、ジーグ、シャコンヌなどが挿入されたり付け加えられたりして多楽章な組曲を形成するという点が特徴的です。そもそもルイ・クープランは組曲という形で作品を遺しておらず、調性ごとに舞曲を集めた形の手稿譜で作品が残っているため演奏者は適宜同調性の舞曲を集めて組曲を構築して演奏することになります。したがって演奏者によって組曲の骨子は同じでもクーラントをやサラバンドを2つ続けて演奏したりして楽章数が違います。

 ルイ・クープランの音楽はシャンボニエールと比べると書法的に、より複雑、繊細で豊富な装飾音に彩られたクラヴサン独自の表現を開拓しています。

 私が最近良く聴くCDがノエル・スピース演奏「ルイ・クープラン:クラヴサン組曲集」、「ルイ・クープラン組曲集Vol.2」(共にACCORD輸入盤)です。以前紹介したレオンハルトやホグウッドの演奏より活発な演奏でまた違った雰囲気で楽しませてくれます。

 今のところ以前紹介したレオンハルト盤やホグウッド盤とともに、温か味があって優しいニ長調組曲、有名な「ピエモンテ人」が収録されたイ短調組曲、「ブランクロシェ氏の追悼曲」が収録されたヘ長調組曲、壮大な「パッサカーユ」が収録されたト短調組曲が気に入っています。

 

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 ミケランジェロ・ロッシがイタリアで活躍している頃、フランスではジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/2〜1672)がクラヴサン音楽家としての名声をほしいままにしていました。彼の弟子にはルイ・クープラン、ダングルベールなど重要な音楽家がいます。

 私が持っているシャンボニエールのCDは、オリヴィエ・ボーモン演奏「シャンボニエール:クラヴサンのための作品集」(AS MUSIQUE国内解説付き)のみです。このボーモン盤にはシャンボニエールの出版された作品全部と筆写譜で伝わっている作品のほとんどが収録されています。

 シャンボニエールは宮廷風の優雅で美しい音楽性を持っているといえ、後世のクラヴサン楽派に多大な影響を与えました。実際に聴いてみて、後世のクラヴサン音楽家は皆シャンボニエール風だなとすぐに気付きます。またフランソワ・クープランの音楽を素朴にした感じで、より対位法的でもあります。

 シャンボニエールの作品の大半は舞曲で、出版作品は組曲の形で収録されています。彼の組曲は主にアルマンド、クーラント、サラバンド、で構成され、その後にジグ、ガイヤルド、シャコンヌなどがつきます。アルマンドやサラバンドは上品で落ち着いた雰囲気で、クーラントは爽やかな印象なのですがジグやガイヤルドなどはとても華やかで賑やかです。シャコンヌなどはとても壮大で優美です。

 シャンボニエールの作品にはパヴァーヌやガイヤルドなどルネッサンス風の舞曲もありますが音楽性はまさにフランス・クラヴサン音楽です。私はシャンボニエールの作品の中で特定のものが好きというわけではなく、組曲を通してその薫り高くて優美な音楽を楽しんでいます。

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