きゆうの雅な古楽の庭園

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ドイツの音楽

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ドイツの17世紀、18世紀の音楽です。一部前古典派も含まれます。
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 前々から気になっていたムジカ・アンフィオン演奏「テレマン:ターフェルムジーク(全曲)」(ブリリアント)を入手しました。CD4枚組み、中古でなんと1,050円!お得過ぎます。

 チェンバロ奏者のピーター=ヤン・ベルダー率いるムジカ・アンフィオンはフルートの名手、ヴィルベルト・ハーツェルツェット、チェロの名手、ヤープ・テル・リンデン、オーボエのフランク・ド・ブリュイン、アルフレード・ベルナルディーニら錚々たるメンバーが加わっている演奏団体です。またヤマガタ・サユリさんという日本人のヴァイオリニストの名も見えます。さらに第2集の四重奏曲ニ短調のリコーダー演奏をベルダー自身が兼ねている点も驚きです。

 このムジカ・アンフィオンのターフェルムジークの演奏は流麗にして清々しい印象をおぼえ、すんなりと4枚続けて聴けてしまいます。好きな第2集の「序曲ニ長調」、同じく「3つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲ヘ長調」や各四重奏曲などどの曲も素晴らしい演奏ですが、新たに第1集の長大で優美な、「フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための協奏曲イ長調」がとても気に入りました。

 ムジカ・アンフィオンはバッハの「ブランデンブルグ協奏曲(全曲)」や「2,3,4台のチェンバロのための協奏曲集」(いずれもブリリアント)なども録音していてこれから楽しみな演奏団体です。それにしてもブリリアントは廉価盤で有名なレーベルですが決して侮れません。

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 ヘンデルの同時代のドイツの音楽家ということで今回もファッシュさんにご登場願います。今回の参考CDはベルナルディーニ指揮ゼフィロの「ファッシュ:管楽のための協奏曲集&序曲」(ドイツ・ハルモニア・ムンディ)です。

 まず最初に「トランペット、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調」が登場します。これは以前紹介したバーゼル室内管弦楽団盤に収録されているものと同じ楽曲で、ゼフィロの勢いのある演奏が爽快感を生み出しています。

 次に登場するのが「ファゴット、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調」です。ヴィヴァルディ式の急緩急の楽章を持つ協奏曲で主にほのぼのとした音色のファゴットが独奏楽器として活躍しますがオーボエが絶妙なタイミングで合いの手を入れたり協奏したりと木管楽器の音色のやわらかさを感じる作品となっています。緩徐楽章におけるオーボエに支えられたファゴットの歌う旋律がのどかで温か味があります。全体的に謹厳で躍動感のある作風となっています。

 3番目に収録されているのが「オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調」です。これも急緩急の楽章から成っています。威厳のある雰囲気の中を音色の甘いオーボエが活躍します。緩徐楽章では穏やかにオーボエが伸びやかな旋律を歌います。

 それから4番目に収録されているのが「序曲(管弦楽組曲)ニ長調」です。トランペット、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音という編成で、1.序曲、2.アンダンテ、3.ブーレー、4.エアー、5.ガヴォット1&2、6.メヌエット、という構成になっています。全体的に華やかで祝祭的な作品です。壮麗で躍動感あふれる序曲、勢いのあるブーレー、華やかで気品のあるメヌエットが印象的です。

 最後に収録されているのがファッシュの息子、カール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュ(1736〜1800)の「トランペット、ヴァイオリン、オーボエ・ダモーレ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ長調」です。カール・フリードリヒ・クリスティアンはチェンバロの腕に秀でベルリンのフリードリヒ大王の宮廷でカール・フィリップ・エマーヌエル・バッハと交代でチェンバロ奏者を務めました。ちなみに第1チェンバロ奏者がエマーヌエル・バッハでカール・フリードリヒ・クリスティアンが第2チェンバロ奏者として活躍しました。カール・フリードリヒ・クリスティアンは大バッハの賞賛者でバッハ復興運動にも貢献しました。

 この協奏曲ホ長調は1.アレグロ、2.アフェトゥオーソ、3.アレグロという形式で、古典派の音楽に近い雰囲気を持つ作品です。緩徐楽章におけるトランペット、ヴァイオリン、オーボエ・ダモーレの織りなす伸びやかな対話がとても美しいです。疾風怒濤風の起伏に富んだ第3楽章ではトランペットが高らかに歌いその存在感を示しています。

 ベルナルディーニ自身がオーボエを受け持つゼフィロの演奏は管楽器を得意とするだけに、とても活き活きとファッシュ父子の作品の素晴らしさを伝えてくれます。

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 テレマンはヘンデルの友人の中でも飛び抜けて大物音楽家の一人です。テレマンはヘンデルより4つ年上で、二人は1701年頃知り合い、音楽を志す者同士友情を深め合いました。ヘンデルにオペラの楽しさを教えたのはテレマンでした。二人の友情はその後も続きヘンデルもイギリスから珍しい花をテレマンに送ったりしています。

 そんなテレマンの音楽の集大成であり、ヘンデルも予約購入者の一人として16曲も借用して因縁浅からぬ作品が今回の有名な「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」です。ターフェルムジークは3集から成りその構成は以下の通りとなっています。

 第1集

・序曲(管弦楽組曲)ホ短調 編成:フルート×2、弦楽、通奏低音

・四重奏曲 ト長調 編成:フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、通奏低音(チェンバロ)

・協奏曲イ長調 編成:フルート、ヴァイオリン、弦楽、通奏低音

・トリオ・ソナタ 変ホ長調 編成:ヴァイオリン1&2、通奏低音

・ソロ・ソナタ ロ短調 編成:フルート、通奏低音

・終曲 ホ短調 編成:フルート×2、弦楽、通奏低音


 第2集

・序曲(管弦楽組曲)ニ長調 編成:オーボエ、トランペット、弦楽、通奏低音

・四重奏曲 ニ短調 編成:フルート1&2、リコーダー、チェロ、通奏低音(チェンバロ)

・協奏曲 ヘ長調 編成:ヴァイオリン1-3、弦楽、通奏低音

・トリオ・ソナタ ホ短調 編成:フルート、オーボエ、通奏低音

・ソロ・ソナタ イ長調 編成:ヴァイオリン、通奏低音

・終曲 ニ長調 編成:オーボエ、トランペット、弦楽、通奏低音


 第3集

・序曲(管弦楽組曲)変ロ長調 編成:オーボエ×2、弦楽、通奏低音

・四重奏曲 ホ短調 編成:フルート、ヴァイオリン、チェロ、通奏低音(チェンバロ)

・協奏曲 変ホ長調 編成:ホルン×2、弦楽、通奏低音

・トリオ・ソナタ ニ長調 編成:フルート×2、通奏低音(チェンバロ)

・ソロ・ソナタ ト短調 編成:オーボエ、通奏低音

・終曲 変ロ長調 編成:オーボエ×2、弦楽、通奏低音


 この「ターフェルムジーク」は、どの曲集も序曲、四重奏曲、協奏曲、トリオ・ソナタ、ソロ・ソナタの順に収録され、バロック音楽の主要な器楽合奏曲のジャンルを網羅しています。使用楽器も豊富で多様な色彩感を持ったテレマンらしい優しくて美しい名曲集です。どの曲も素晴らしいですが特に好きなものを挙げるとすれば、各四重奏曲、第2集の華やかな序曲、格好の良い3つのヴァイオリンのための協奏曲などです。

 聴いていると確かにヘンデルの作品で聞き覚えのあるメロディーが出てきます。ヘンデルは16曲もモチーフを借用しているのですが、私の耳で確認できたのは、第1集のフルート・ソナタロ短調の第1楽章と第4楽章の主題がヘンデルのオルガン協奏曲第15番ニ短調HWV.304で使われているのと、第2集の序曲ニ長調の第2楽章の主題がヘンデルのオルガン協奏曲Op.7の第4番ニ短調の第2楽章に使われているということです。

 今回のCDはゲーベル指揮/ムジカ・アンティクヮ・ケルン「テレマン:ターフェルムジーク(全曲)」(アルヒーフ国内盤4枚組み)です。バッハの演奏の様な刺激を求めて買ったのですが躍動感は変わらないもののソフトな演奏で意外に思いました。ゲーベルはテレマンに思い入れがあるらしく物腰の柔らかなアプローチしているのが分かります。

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 今日もC.E.P.バッハの作品です。今回はニコラス・マゲイガン(マクギーガン)/ホグウッド「C.P.E.バッハ:フルート四重奏曲集」(オワゾリール国内盤)です。

 このCDには「四重奏曲 ハ短調 Wp.93」、「四重奏曲 ニ長調 Wp.94」、「幻想曲 ハ長調」、「四重奏曲 ト長調 Wp.95」が収録されています。

 四重奏曲の楽器編成はフルート、ヴィオラ、チェロ、フォルテピアノとなっています。フォルテピアノは単なる通奏低音ではなく他の楽器同様独自の旋律部を受け持っています。  
 
 この三つの四重奏曲は古典派音楽が確立されつつあったエマヌエル・バッハ晩年の作品なのですが、古典派音楽らしくなくエマヌエルらしくバロック音楽の名残をとどめつつ流麗な音楽性が特徴的です。特にフルートの活躍とフォルテピアノとの掛け合いが美しいと思います。

 「幻想曲 ハ長調」は気まぐれかと思うと繊細な部分もあったりして自由な構成で、かげりのある部分がフォルテピアノの音ととても合っていて美しい作品です。またホグウッドのフォルテピアノ独奏という点でも貴重です。

 録音は1976年と30年も前のものですが、エマヌエル・バッハの音楽の素晴らしさを色褪せることなく伝えてくれていると思います。

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 最近これというCDが思い浮かばず停滞気味です。そんな中でこれは良いなと思ったのが今日のシュタイアー演奏「C.P.E.バッハ:ソナタと幻想曲」(ドイツ・ハルモニア・ムンディ国内盤)です。

 このCDにはソナタが3つ、幻想曲が2つ、「スペインのラ・フォリア」による12の変奏曲 ニ短調、ロンド ハ短調が収録されています。

 エマヌエル・バッハのソナタは「感情過多様式」の第一人者らしく起伏に富んだ表現が特徴的です。それでいて旋律が美しいのも素晴らしいです。
 「スペインのラ・フォリア」による12の変奏曲は、様々な表情を見せ、名変奏曲といえると思います。

 幻想曲はまさに作曲者の思いのままといった感じの自由な形式の作風です。兄のフリーデマン・バッハの作風と似ているところがあります。

 この演奏でシュタイアーはチェンバロとフォルテ・ピアノを使い分けて演奏しています。チェンバロでの華々しい変奏曲、フォルテ・ピアノによるファンタジアでのもの悲しさなど楽曲によってふさわしい楽器を用いた素晴らしい録音です。


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