きゆうの雅な古楽の庭園

他のことに熱中してて、休止状態です。

イタリアの音楽

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全8ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

イメージ 2

 フレスコバルディの演奏で衝撃を受けたのが今回のエンリコ・バイアーノ演奏「フレスコバルディ:チェンバロ作品集」(SYMPHONIA輸入盤)です。

 内容的にはホグウッド盤に収録されているものとほとんど同じ内容ですが、バイアーノの豪快な演奏は、あまりにも刺激的で爽快ですらあります。1番目に収録されている私の大好きなトッカータ集第2巻のトッカータ第7番は緩急自在な鋭い演奏でとても印象に残りました。また大好きなカンツォーナ第4番はまるで嵐のフーガ!激しいことこの上なしです。一方カンツォーナ第6番は丁寧な演奏でお洒落な感じを受けます。

 また「パッサカリア風の百のパルティータ」は演奏時間9分48秒とテンポが速く、ホグウッドの演奏と比べると颯爽としていて激しくて、本当に同じ曲か?と思ってしまいます。でも聴き比べるとやはり同じ曲です。それから10分を超す大変奏曲が2曲も収録されていて、こちらは比較的丁寧なアプローチですがメリハリが利いていて長大な演奏時間ながら飽きさせません。

 バイアーノの演奏は、先にも述べたとおりメリハリがあり、豪快で刺激的です。好みは別れるかもしれませんが、そのインスピレーションに溢れた演奏はフレスコバルディの即興演奏を彷彿とさせるものがあります。私には刺激的すぎる演奏なのでたまにしか聴いていませんが、聴くとなんとなくスカッとします。

イメージ 1

イメージ 2

 フレスコバルディのCDではじめて買ったのが、ホグウッド演奏「フレスコバルディ:トッカータ集」(オワゾリール国内盤2枚組み)です。このホグウッド盤はオリジナルのチェンバロを3台、ヴァージナルを1台を使用した贅沢な内容で今でも良く聴いているCDです。

 CD1には1615年〜1637出版のトッカータ集第1巻より作品が収録されています。レオンハルト盤で紹介した「フォッリーアの旋律によるパルティータ」はルネッサンス風の名残を留める楽節の締めくくり方で、バード等の変奏曲に共通した雰囲気を感じます。また「パッサカリア風の百のパルティータ」は低音の主題と上声部が共に変奏されていく長大な変奏曲で、元祖ゴールドベルグ変奏曲といった趣で、フレスコバルティの変奏のアイディアが多様に詰まっていて楽しめます。
 「バッタリア(戦)によるカプリッチョ」はその名の通り戦いの様子を表現した楽曲で、軍隊が進撃していく様子や、戦場の騒然とした様子を表したと思われる激しい表現の中に馬が走っていくような表現があったりして、なかなか面白い曲です。
 「バッレット」はレオンハルト盤でも紹介したように、コルレンテやパッサカリアが組み合わされた舞曲です。「コルレンテ第1〜第4番-バレット-チャッコーナ(シャコンヌ)」は4つのコルレンテの趣の違いを楽しんだ上にバッレットとチャッコーナが加わって贅沢な内容となっています。
 肝心なトッカータでは、私は特にやや物悲しげな第1番が気に入っています。

 CD2には1637年出版のトッカータ集第2巻から作品が収録されています。トッカータは第1巻収録のものと比べると表現力に優れていて、洗練されている印象をおぼえます。私は特にトッカータ第1番と第7番を好んで聴いてます。特に激しく華やかに締めくくられる第7番はとても気に入っているトッカータです。
 カンツォーナでは明るい旋律の第4番と第6番が好きです。複雑な構造なのに楽しいという点が素晴らしいです。
 そして最も気に入っているのが「バッレットという名というアリア」という変奏曲です。まさにイタリア的で明るい旋律が多様に変奏されていく曲で、ホグウッドが使用している1540年製のヴァージナルの音と曲調がマッチしていて聴くとなぜか少しホッとします。それから「フレスコバルディという名のアリア」も同様な変奏曲で、良く知られた旋律を用いた当時の変奏曲には珍しく、フレスコバルディの創作だとされる少しメランコリックな旋律が華やかに変奏されていく、これも聴き逃せない名曲です。
 「ガリアルダ第1〜第5番」はイギリスでは「ガリヤード」や「ガリアルド」と呼ばれたお馴染みの舞曲で、基本的な構造はイギリスのものと変わりませんが、当然雰囲気はイタリア風なものに感じます。

 ホグウッドの演奏は、華やかさ、激しさという点ではやや控えめですがじっくりとフレスコバルディの音楽の世界に浸るには丁度良い落ち着いた演奏です。冒頭でも述べたようにこのホグウッド盤を最も愛聴しています。
 

イメージ 1

イメージ 2

 ジローラモ・フレスコバルディ(1583〜1643)はバロック鍵盤音楽を語る上で絶対欠かすことの出来ない重要な音楽家です。私は良く好んでこの天才のトッカータやカンツォーナを聴いています。

 今日取り出して聴いているのは、レオンハルト演奏「フレスコバルディ:チェンバロ作品集」(フィリップス国内盤)です。

 フレスコバルディのトッカータは落ち着いた感じではじまりながらすぐにその名の通り鍵盤に触れるままに即興的に紡ぎだされる音の飛翔が素晴らしいと感じます。旋律を楽しむというより飛び出す走狗と和音の即興性に身をゆだねるといった方が良いかもしれません。じっくりと聴き入らなければその豊かな世界は分からないのではないかと思います。

 カンツォーナはその当時のフーガといった対位法的な楽曲で、素朴な旋律の模倣がとても美しく耳に響いてきます。私が特に好きなのが「トッカータ集第2巻」のカンツォーナ第4番で、明るくて親しみやすい旋律の模倣が生み出す音の綾が何ともいえず美しい曲です。

 「フォリアによるパルティータ」はまさにフォリアによる変奏曲なのですが、コレルリやヴィヴァルディのフォリアの旋律とは違い、あまり聴きなれない旋律を用いていますがその変奏技法の豊かさには目を見張るものがあります。

 カプリッチョは基本的には模倣対位法的な楽曲なのですがフレスコバルディの場合比較的に自由な作品もあり特に、「一つのソジェット(モティーフ)によるカプリッチョ」は1つの旋律を変奏していくもので今日改めて聴いてみて、半音階的な楽想も現れるその多様な変奏技法に感銘をうけました。

 ファンタジアはイギリスのヴァージナル音楽のものとさほど変わらず、フーガのような模倣対位法的な作品です。当然のことながらイギリスのファンタジアとは雰囲気が違い、お国柄を反映しているようです。なんとなくですがフレスコバルディのファンタジアはバッハに繋がっていくような印象をおぼえます。

 バレットはコレントとパッサカリア(バレット第1番)、コレント(バレット第2番)というようにより具体的な副題がついていて、素朴で軽快な楽曲です。比較的聴き易い部類の楽曲だと思います。

 レオンハルトの演奏は緩急自在ながらも激しくない上品な演奏で、フレスコバルディの作品一つ一つの魅力を存分に引き出していると思います。

イメージ 1

 時代順にイギリスやオランダなど北ヨーロッパの鍵盤音楽を紹介してきましたが、今回は音楽の先進地、イタリアのチェンバロ音楽を採り上げたいと思います。ルネッサンス後期からバロック初期のイタリアのチェンバロ音楽を概観するのに丁度良いCDは、今のところリナルド・アレッサドリーニ演奏「イタリア音楽150年(1550-1700)Vol.1:チェンバロ」(OPUS111輸入盤)しか持っていませんが、150年のイタリア・チェンバロ音楽の流れが分かる好企画盤です。

 このCDにはアントニオ・ヴァレンテ(16世紀)〜アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725)まで総勢16人の音楽家の作品が収録されています。そしてこの中で私が特に注目しているのが、ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575〜1647)、ジョヴァンニ・ピッキ(16世紀〜17世紀)、ジローラモ・フレスコバルディ(1583〜1643)、タルクイニオ・メールラ(1590?〜1655)、ミケランジェロ・ロッシ(1600?〜1656)、ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1610?〜1675?)、アレッサンドロ・ストラデッラ(1639〜1682)、アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725)です。

 この中で特に異彩を放つのがピッキ、フレスコバルディ、ロッシ、スカルラッティです。この4人の音楽は他の音楽家の作風が似たり寄ったりなのに比べて独特の世界観があります。

 ピッキの作品は「ポーランドの踊り(?)」など3曲の舞曲が収録されています。舞曲の軽快なリズムにのってルネッサンスの名残を留める哀愁漂う旋律が流れ独特の音楽性を感じます。
 
 フレスコバルディの作品は「トッカータ」が収録されています。他の音楽家の作品がとても賑やかなのに対してこの17世紀イタリア最大の音楽家のトッカータは技巧的ながら静的な印象を受けます。フレスコバルディの音楽についてはまた改めて採り上げるつもりです。

 ロッシの作品は「トッカータ第7番」が収録されています。この作品もかなり独創的で特に曲の終盤に現れる半音階的な走句が印象的です。

 スカルラッティは以前にも紹介しましたがこのCDに収録されている作品も「チェンバロのためのトッカータ」です。ルネッサンス風な音楽性から完全に抜け出し劇的な表現を用いているところがすでにバロック音楽の大家としての貫禄を感じます。

 他に紹介した音楽家では、トラバーチの「ルッジェーロによる変奏曲」がメランコリックなルネッサンス風の旋律が華麗に変奏されていく長大な変奏曲で聴き応えがあります。またメールラの「半音階的カプリッチョ」がその名の通り全体的に半音階で進行してゆく対位法的な作品で不思議な感じのする音楽です。それからサルヴァトーレの作品ではフレスコバルディ風な「トッカータ第1番」、メランコリックな旋律が突っ走る「コレンテ第1番」、「コレンテ第2番」が印象的です。ストラデッラの作品はスカルラッティの登場を予感させる劇的な「トッカータ」が収録されています。

 イタリアのチェンバロ音楽は同時期のイギリスのヴァージナル音楽やスウェーリンクの音楽と比べるといかにもラテン系の華やかで劇的な表現がとても印象的です。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 私がヴィヴァルディの出版された作品でOp.3「調和の幻想」と並んで最も好きなのがOp.8「和声と創意の競演」です。でも有名な「四季」はなんとなく退屈でしばらく好きになれませんでした。むしろその他の曲を気に入って良く聴いていました。

 「四季」も聴くようになったのはビオンディ盤(ヴァージン輸入盤2枚組み)に出会ってからでした。ビオンディの演奏は、テンポの緩急や音量の差が大胆で過激といえば過激なのですが、実に楽しそうに演奏している様子が目に浮かぶほど、吹っ切れた快演で「四季」の良さを教えてくれました。その他の協奏曲もビオンディらしい豪快さで楽しませてくれます。

 「四季」以外の協奏曲の素晴らしさを教えてくれたのは、イル・ジャルディーノ・アルモニコの「ヴィヴァルディ 和声と創意への試み 作品8 第2集」(テルデック国内盤)でした。このCDには第5番〜7番、第9番〜12番が収録されていて特に協奏曲第5番変ホ長調RV.253「海の嵐」の本当に嵐を思わせるような劇的な演奏に驚き、協奏曲12番ハ長調のヴァイオリン版RV.178とオーボエ版の遺稿RV.449が両方とも収録されていて、ヴァイオリン、オーボエ両方の演奏を楽しめる上に演奏の良さにも感動しました。買った当初は特にオーボエ版の甘美な音色にはたまらず何回も繰り返し聴いていました。それから協奏曲第9番ニ短調、第10番変ロ長調「狩り」、第11番二長調も大のお気に入りです。イル・ジャルディーノ・アルモニコもビオンディ同様、刺激的な演奏で有名ですが不自然さを感じさせないのが彼らの凄いところです。ちなみにイル・ジャルディーノ・アルモニコの「四季」も持っていますがどうもピンときませんでした。

 実はホグウッドの全曲盤(オワゾリール西独盤・国内解説付き2枚組み)を買ったのは一番最後です。どうしても西独盤で欲しかったので中古店に並ぶのを待っていたのです。デッカ盤ではじめてホグウッドの「四季」を聴いたときはピンときませんでした。イル・ジャルディーノ・アルモニコやビオンディ盤を聴いた後では「四季」はさすがに古典的な演奏に聴こえてしまいました。ですがホグウッド盤の凄いところは第5番から第12番です。演奏に気合が入っていて、イル・ジャルディーノ・アルモニコ盤を聴いた後でも何の遜色も無いと感じました。ホグウッドのヴィヴァルディ演奏の中では他の録音と比べて、刺激的な方だと思いますが、イタリア勢ほど大げさなところが無くむしろ聴き易いくらいです。ホグウッド盤では協奏曲第9番ニ短調と協奏曲第12番ハ長調をオーボエ版の遺稿(RV.454、RV.449)を用いていてこの点でもオーボエ好きの私としては大満足です。全体的にイル・ジャルディーノ・アルモニコ盤の演奏がカンタービレなのに対しホグウッド盤は爽やかな持ち味を活かしていてどちらとも甲乙つけがたい名演です。ちなみにビオンディ盤は全てヴァイオリンによる演奏です。

 ヴィヴァルディのOp.8はとても完成度が高く感じられ、私が気に入っている理由もその点にあると思います。最近はビオンディ盤かホグウッド盤を良く聴いています。

全8ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
きゆう
きゆう
男性 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事