きゆうの雅な古楽の庭園

他のことに熱中してて、休止状態です。

イタリアの音楽

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 トリオ・ソナタといえば今ではどちらかというと協奏曲に押されているような気がしますが、バロック時代に大流行したジャンルです。トリオ・ソナタはコレルリによって洗練され、確立された形式で、コレルリのトリオ・ソナタの登場は室内楽の基本的なジャンルとして普及し大きな影響を及ぼしました。コレルリの確立したトリオ・ソナタは緩急緩急の楽章から成る「教会ソナタ」と舞曲からなる「室内ソナタ」があります。

 私が持っているCDはピノック&イングリッシュ・コンサートメンバーの「コレッリ トリオ・ソナタ集」(アルヒーフ西独盤国内か解説付き)とパーセル・クァルテット「コレッリ ラ・フォリア〜ソナタ集」(hyperion輸入盤国内解説付き)の2枚だけです。

 ピノック盤はコレルリの作品1番と作品2番からの選集盤で、教会ソナタと室内ソナタがバランス良く収録されています。ヴァイオリンが活躍しながらも仰々しく感じない、コレルリらしい落ち着いていて上品な音楽です。どちらかというと教会ソナタは重厚に作られていて少々堅苦しさを感じます。それに対し室内ソナタは、なんとなくくつろいだ雰囲気で作られています。ピノック達は、スマートな演奏でシンプルな音楽をより引き立てています。
 
 パーセル・クァルテット盤も作品1番、作品3番、作品4番から教会ソナタ、室内ソナタをバランス良く収録していてこちらもすっきりとした演奏で、コレルリの趣味の良さを感じます。なお、パーセル・クァルテット盤はヴァイオリン・ソナタ集作品第5番より第12番「ラ・フォリア」も収録されていてヴィヴァルディなどの「ラ・フォリア」と聴き比べると面白いです。
 

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 協奏曲の流れを遡って行くと、どうしても必ず行き当たるのがコレルリの合奏協奏曲Op.6です。独奏群と合奏群を対比させるジャンルを作ったのは彼が最初なのですから当たり前というかバロック音楽史では常識です。

 コレルリの合奏協奏曲は、静的で穏やかで均斉がとれていて上品で、とても聴き心地の良い音楽性でとても気に入っています。後年のヴィヴァルディなどの協奏曲が劇的な表現を多く用いているので、協奏曲というジャンルがこれほど作風が変わってしまうほど急激に進化してしまったのかと驚かされます。しかしヘンデルの協奏曲を聴くとコレルリの影響がどれほど大きかったかということが分かります。コレルリを聴いていてヘンデルに似ているなと思ってしまうのですが、実は逆でヘンデルがコレルリ風なのですね。そういう意味ではヘンデルがコレルリに一番近い後継者といえるかも知れません。

 さて、私が良く聴いているのがビオンディ/エウローパ・ガランテ「コレルリ 合奏協奏曲集 Op.6 第1集」と「コレルリ 合奏協奏曲集 Op.6 第2集」(共にOpus111輸入盤)です。聴いてみて驚いたことに、この演奏でのビオンディはメリハリを利かせながらもヴィヴァルディの演奏の様な乱暴運転はせずに丁寧なアプローチをしているということです。他にピノック盤(アルヒーフ輸入盤)も持っていますがそれと比べてもあまり違和感を感じない演奏です。

 私が好きな曲はまず「協奏曲 第10番 ハ長調」、とても明るくて爽やかな曲調で聴いて一発で好きになってしまいました。次はクリスマス協奏曲として有名な「協奏曲 第8番 ト短調」。落ち着いた曲調ながらも急速楽章で美しい旋律が溢れ出てきて一度聴いたら忘れられない曲です。それから「協奏曲 第11番 変ロ長調」、明るくて穏やかで優しい曲調で好きです。急速楽章はヴァイオリンが技巧的に活躍し通奏低音も激しく動くのですがそれでも穏やかでとても聴き心地が良いです。それから「協奏曲 第12番 ヘ長調」も優しい感じのする上品で明るい曲調で気に入っています。

 なぜ12曲ある内の後半の協奏曲ばかり気に入っているかというと室内協奏曲形式、つまり組曲形式で作曲されているので私との相性がとても良いのです。緩急緩急の教会協奏曲形式で書かれた前半の協奏曲群も決して嫌いなのではありませんが、どちらかというと後半の協奏曲に気に入ったものが多くあったという結果です。

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 私が本格的にヴィヴァルディを聴いたはじめての曲集は「四季」ではなくOp.3「調和の幻想」でした。Op.4ラ・ストラヴァガンツァや「四季」、Op.9ラ・チェトラを聴いた後でも、多様な編成で表現に富んでいるOp.3ばかり長い間愛聴していました。

 最初に買ったのがホグウッド盤(オワゾリール国内盤)で、すんなり受け入れることが出来た演奏です。そして次に買ったのがイタリア勢の威力を思い知らされたヴィオンディ盤(ヴァージン輸入盤)!テンポが速くて緩急の差、音の強弱が大胆で度肝を抜かれました。それからヴィオンディのヴィヴァルディ演奏のCD収集がはじまりました。ビオンディ盤と比べるとホグウッド盤がどれほど清涼感があり透明感溢れる演奏であることが分かります。どちらもそれぞれに良さのある気に入った演奏です。

 Op.3の中で私が気に入っているのがまず、有名な第6番イ短調。こちらは刺激的なビオンディ盤が面白いです。そしてまた有名な第8番イ短調。こちらは爽快なホグウッド盤も豪快なビオンディ盤もどちらの演奏も気に入っています。それから最も好きなのが第11番ニ短調。これはホグウッド盤がとても幻想的な演奏でビオンディ盤を抜いています。それから4つのヴァイオリンのための協奏曲というと第10番ロ短調が有名ですが、私は第4番ホ短調、第7番ヘ長調の方が気に入っています。そしてソロ・ヴァイオリンの明るい第3番ト長調と第9番二長調はホグウッド、ビオンディ共にそれぞれの特徴を活かして楽しく聴かせてくれます。

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 ヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲集 Op.6」は出版された作品のなかでも演奏される機会が少ない作品です。録音も少なく私は、マンゼ&ホグウッド/エンシェント室内管「ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲Op.6 協奏曲<かっこう>」(デッカ国内盤)しか持っていません。しかし、さすがこのような作品に目を付けるのがホグウッド先生らしいです。

 解説によればこの作品があまり日の目を見ないのは、献呈のために作曲されたものでなく、出版業者の営利目的による要請によってヴィヴァルディがあまり労せず作曲した点と、出版譜に作曲者の意図しない誤りや訂正があることによるとされています。

 しかし、聴いてみた限りでは気合を入れないで作った作品だとは思えません。第1番ト短調RV.324からすでにOp.3やOp.4にない激しい表現が見られ、自信作を集めたものではないかという想像ができます。実験的なOp.3やOp.4と比べると、どの曲もヴィヴァルディの協奏曲たらしめる非常に安定した構造をもっていて、後のOp8やOp.9に連なる独自の作風を完成させていたと思われます。

 演奏はホグウッドらしい爽やかで活き活きとしたものですが少し激しいような気がします。ソリストがマンゼだからでしょうか?第1番ト短調RV.324の嵐のような第一楽章は特に印象に残ります。それとは対照的に第2番変ホ長調RV.259は明るくて陽気な曲です。第4番ニ長調.RV216は爽やかながらもダイナミックな表現が用いられ、第6番ニ短調RV.239は力強くて劇的な表現を持つ両端楽章と旋律の美しい第2楽章が印象的です。
 
 またこのCDには協奏曲イ長調<かっこう>RV.335も収録されています。当時イギリスで流行ったとのことで、第1楽章のリトルネッロの間のヴァイオリン・ソロにかっこうの鳴き声が現れます。メランコリックな第2楽の後、第3楽章では驚くべきことにソロにホグウッドのオルガンが加わりマンゼのヴァイオリンと対話したりかっこうの鳴き声を奏でます。今久しぶりに聴きましたがなかなか聴かせる曲です。

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 オーボエ協奏曲といえば私にとって外せないのがトマゾ・アルビノーニ(1671〜1751)です。CDはホグウッド/エンシェント室内管「アルビノーニ・12の協奏曲集Op.9」(デッカ輸入盤)しか持っていません。ライナーの表紙にはピリオド楽器による世界初録音と英語で書かれています。さすがホグウッド先生!チャレンジ精神発揮です!Op.9はオーボエ協奏曲とヴァイオリン協奏曲で構成されています。ちなみに曲目は下記の通りです。

 第1番:ヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調  
 第2番:オーボエのための協奏曲 ニ短調
 第3番:2つのオーボエのための協奏曲 ヘ長調  
 第4番:ヴァイオリンのための協奏曲 イ長調
 第5番:オーボエのための協奏曲 ハ長調  
 第6番:2つのオーボエのための協奏曲 ト長調
 第7番:ヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調  
 第8番:オーボエのための協奏曲 ト短調
 第9番:2つのオーボエのための協奏曲 ハ長調 
 第10番:ヴァイオリンのための協奏曲 ホ長調
 第11番:オーボエのための協奏曲 変ロ長調  
 第12番:2つのオーボエのための協奏曲 ニ長調

ソリストはヴァイオリンがアンドリュー・マンゼ、オーボエがフランク・ド・ブリュイン。
2つのオーボエ協奏曲ではアルフレッド・ベルナルディーニが加わります。

 この中で好きな曲は哀愁漂う第2番、明朗な第5番、少し厳格な感じの第8番、爽やかな第10番、爽やかで明朗な11番、 華やかな12番です。特に第10〜12番が好きで聴くときは第10番から流して聴きます。
 どうもヴァイオリン協奏曲と2つのオーボエのための協奏曲はピンとこないためあまり気に入っていません。私はスルメが噛めば噛むほど味が出るのと同じように(別にスルメは好きではありません。)音楽も同じ曲を聴けば聴くほど良さが分かると考えていますので、まだ聴き込みが足りないのかも知れません。いずれにしろアルビノーニはもっと多くの作品を聴いてみたい、気になる音楽家です。 

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