きゆうの雅な古楽の庭園

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イギリスの音楽

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イギリスの16世紀、17世紀、18世紀の音楽です。
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 最近買ったCDの中で気に入っているのがレオンハルト演奏「バード:鍵盤のための作品集」(αレーベル輸入盤国内解説付き)です。

 このCDには「パヴァーンとガリアード」が3組、「この道を通る人は」、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」、「ファンタジア」など、比較的落ち着いた雰囲気の作品がが収録されています。

 録音は2004年とのことでレオンハルトのハープシコード演奏は若い頃のようにギラギラとエネルギッシュなものでなく、とても落ち着いたタッチでイギリスのヴァージナル音楽のメランコリックな美しい世界にいざなってくれます。

 使用されているハープシコードは1579年ロデヴェイク・テーヴェス製作の楽器のレプリカとのことで、作曲された当時の楽器のレプリカであると同時に、この楽器の音色もとても控えめで落ち着いていて作品の美しさをさらに引き立たせてくれています。

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 私にとって2月は1年の中で最も調子の悪い月です。気分も沈みがちだし、体もだるいしで憂うつな月です。こういう季節は何故かイギリスのエリザベス朝時代の音楽を聴きたくなります。その中でも一番のお気に入りがバードです。

 そんな訳で最近手に入れてよく聴いているのが、レッド・バードとローズ・コンソート・オブ・ヴァイオル「バード:声楽と器楽のための作品集」(NAXOS)です。ヴィオール合奏のためのファンタジアやイン・ノミネ、パヴァーヌとガリアード。「ジョン、キスしてちょうだい」などの鍵盤楽曲、歌曲やアンセムなどが収録されています。

 バードの音楽はメランコリックでありながら優しくて暖かく、しみじみと聴いていると気分のメランコリックさがマッチしていながら憂うつな気分を和らげてもくれます。私の勝手な感想ですがバードの音楽は冬の荒涼とした季節感にぴったりです。

 今までほとんど鍵盤作品やヴィオール作品ばかり聴いていましたが、声楽曲も素晴らしく、これからバードのCDが増えていきそうです。

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 冬は寒いしお日様はあまり出ていないしで、どうしても憂うつになりがちです。そんな時聴くのに丁度良いCDを手に入れました。それはルーリー/コンソート・オブ・ミュージック「ダウランド:ラクリメ1604」(オワゾリール西独製輸入盤)です。

 7曲目までは様々なタイトルのついた「ラクリメ」が収録されています。リュート曲の「ラクリメ」と同じ旋律で7曲とも少しずつ違うようですがメランコリーな「ラクリメ」の旋律とひなびた渋さのあるヴィオールの音色がとても相性が良くて心に沁みてきます。
 
 ラクリメ以外の曲では人物名のついた「パヴァーヌ」「ガリアード」「アルマン」などが収録されています。楽しい曲調の曲もあったりしてヴィオールの落ち着いた音色は心を癒してくれます。
 ヴァージナル音楽も含めてエリザベス朝のイギリスで花開いた音楽はとても感傷的で哀愁の漂う美しい音楽ばかりで、冬に聴くと何故か雰囲気に合っていて心地よいです。

ギボンズ 鍵盤作品集

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 オーランド・ギボンズはヴァージナル楽派の巨匠の一人です。前にも紹介しましたが生年は1583年と、フレスコバルディと一緒なのが興味深いです。

 私が持っているCDはホグウッド演奏「ギボンズ:鍵盤音楽集」(Explore Records輸入盤)とリチャード・エガー演奏「ギボンズ:ハープシコード作品集」(GLOBE輸入盤)の2枚です。

 ホグウッド盤は、キャビネット・オルガン、イタリアン・スピネット、ハープシコード(リュッカース製)を使い分けての演奏で収録されています。私はスピネットで演奏される、「グラウンド(26)」、「イタリアのグラウンド(27)」、ハープシコードで演奏される「ソールズベリー伯のパヴァーヌとガリアルド(18&19)、「アルマン:王の宝石(36)」、「ガリアルド(21)、同(22)」、「女王の命令(28)」を好んで聴きます。なおカッコ内の数字はムジカ・ブリタニカによる番号です。特に「イタリアのグラウンド」はフレスコバルディの「バレットという名のアリア」と旋律が同じでとても興味深いです。また「女王の命令」は短い曲ながらとても素早いパッセージが駆け巡る明るい変奏曲です。「ソールズベリー伯のパヴァーヌとガリアルド」はとても落ち着いていてメランコリックな曲調がじっくりと聴かせてくれます。「アルマン:王の宝石」はとても明るくて楽しい曲です。それからホグウッドは「ファンシー」や「ファンタジア」などの対位法的作品はキャビネット・オルガンで演奏していて幻想の世界へ誘ってくれます。

 エガー盤はリュッカースのレプリカのヴァージナルと、同じくリュッカースのレプリカのハープシコードを用いて演奏しています。曲目は大体ホグウッド盤と共通していますが「ファンタジア(8)」、「ファンシー(3)」などはハープシコードやヴァージナルで演奏されているため聴いた印象が違います。
 またホグウッド盤と重なっていない作品も多数収録されていますが、私は特に楽しくてノリの良い「プレリューディウム(2)」、大規模な「ファンタジア(9)」、ちょっとお洒落な「フランスのクーラント(38)」を好んで聴きます。

 ホグウッド盤とエガー盤を聴き比べてみて、エガーがテンポの緩急に工夫をしながら丁寧にアプローチしているのに比べると、1975年録音と若かった頃のホグウッドの演奏はとてもテキパキ、サクサクと小気味良く進んでいきます。特に「女王の命令」での超絶技巧は私のようなホグウッド大ファンでなくても驚くのでは?

 ギボンズの作品は、当然バードやブルといった先達の伝統を継承しながらも、かなり時代の進んだ音楽に聴こえます。これからバロックに入って行くぞ、といった印象をおぼえます。

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 ジャイルズ・ファーナビーを採り上げたCDは、先に紹介したホグウッドの「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」の他に、ティモシー・ロバーツ演奏「ファーナビーの夢」(early-music.com国内解説付き」とグレン・ウィルソン演奏「ファーナビー:ハープシコードのためのファンタジア(全曲)」(NAXOS輸入盤)を持っています。

 ティモシー・ロバーツ盤は「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」から20曲の作品が全てハープシコードによって収録されています。私の大好きな「ファーナビーの夢」が1曲目に収録されていて喜んで聴いているうちに色々な曲種が登場します。「ローザソリス」、「去りがたく」などや長大な「やましぎ」といった変奏曲はファーナビーの変奏のアイデアを楽しむのにもってこいです。ホグウッド盤と重複しますが、とても親しみやすい旋律の「ファーナビーの夢」、落ち着きのある「彼の安らぎ」、明るい「タワー・ヒル」、リズムが面白い「玩具」、愉快な「彼のユーモア」などの小品は他のヴァージナル音楽家の作品と比べて、より親しみやすい音楽性が光っているように思います。またファンタジアはウィルソン盤でより詳しく紹介しますが、大胆さが聴きどころです。ロバーツの演奏はホグウッドを比べるとより装飾音を多く用いていてにぎやかな印象です。

 グレン・ウィルソン盤も「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」に収録されているファンタジアを全部集めたものです。ファーナビーのファンタジアは、曲の最初こそ旋律が対位法的に模倣されていくスタンダードな形式を持っていますが、進んでいくとトッカータ風の自由な楽想が現れて先の展開が読めなくなるほど聴いていてスリルがあり、長調でも短調でもとても華麗な作風です。
 
 ファーナビーのヴァージナル作品は、バードやブルと比べると庶民的で親しみやすい旋律が魅力的に感じます。またファンタジアはイタリアのトッカータに影響を受けたかのようなファーナビー独特の世界が他のヴァージナル音楽家を抑えて抜きん出ています。ファーナビーは王室礼拝堂に奉職したバードやブルとは違い、家具やハープシコードの製作家から音楽家に転進した庶民出身の音楽家です。そういった経歴からもファーナビーの音楽性がいかに個性的であるかがうかがい知れます。

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