恵介の映画あれこれ

映画に明け暮れる毎日。年間500本を越える鑑賞本数。我ながら半端ではないね。

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マーク・オーウェンと言う米海軍特殊戦開発グループ、通称SEALチーム6の元メンバーが書いた「アメリカ最強の特殊戦闘部隊(DEVGRU)が『国家の敵』を倒すまで」(NOEASY DAY)(講談社:2014年11月刊)を読んだ。

 今クリントイーストウッド監督の映画「アメリカン・スナイパー」の主人公カイルと同様にイラクでの反政府勢力の排除に携わっていた。愛国者としての動機はやはり911で2機目のジャンボ機がツインタワーに突っ込むのをCNNTVの実況を見て海兵隊に志願する。激しい訓練や試験を潜り抜け最優秀の「アメリカ最強の特殊戦闘部隊(DEVGRU)」の一員となる。

2009年のインド洋でのリチャード・フィリップ船長救出作戦や2011年5月1日のオサマ・ビン・ラディン(USL)の殺害にチームリーダーとしてUSLの居住する3階に最初に足を踏み入れたグループの一人だ。

 13年の映画でトムハンクス主演の「キャプテン・フィリップス」は2009年に起ったソマリア海域人質事件の実話を映画化した事件では主役だった。海賊をライフルで射殺した後フィリップからはあそこまでする必要は無かったと非難されたが、船長はストックホルム現象で海賊に親しみを覚えており実際彼は銃を手にしていたと言う。

USL殺害に関してはキャサリン・ビグロウ監督が若き女性のCIA分析官マヤ(ジェシカ・チャステイン)が、アルカーイダによるテロ、親しい同僚女性の殺害、理解のない上司など、様々な障害や困難にもくじけることなく、粘り強い調査分析を続け、ウサーマ・ビン・ラーディンを追いつめるまでを描いているが、マークたちの行動もほぼ映画通りだ。

 マヤに当たる女性も登場する。CIAからNGA(国家地理・空間情報局)の30歳そこそこのブロンドの女性が実に詳しい。側近の住む別棟の扉は「金属で出来た観音開きで外に開く」だと手に取るように教えてくれる。
ペーサー(USL)は何処を歩くのか、他に誰が屋敷に寝泊まりしているのか、どのゲートがロックされているのか、住人はふつうどこに車をとめるのかーそんなことまで調べて貰った。NGAには無人機や人工衛星から送信される膨大な数の画像があり知らないことは何も無かった。

ただ映画に出なかったのは、主人公マークの乗ったヘリは屋上へ着陸予定が風で流され中庭へ降りようとして壁に寄り掛かるように不時着している。
乗った時間経過毎に3階建ての住居と別棟の側近・アフメド・アル・クウェイティとの銃撃戦が唯一抵抗した銃撃戦だった。
 現場の戦闘員が初めて明かすビンラディン暗殺作戦の全貌は興奮する。

 マーク・オーウェンの住所を見て驚いた。ヴァージニア・ビーチにてとある。
3月に世界会議でオペレーション・スマイル(OS)の本部へ出張するが、そこがヴァージニア・ビーチと言う大通りだ。
NYからプロペラ機で2時間、ヴァージニア州ノーフォークと言う大きな海軍基地のある街に着く。海軍のSEALS・特殊戦闘部隊(DEVGRU)の本部はこのヴァージニア・ビーチにあるのだ。しかもOSの社長(COO)ウェイン・ジン(WAYNE ZINN)はSEALSを引退して慈善団体の役員になった。階級もマークと同様、下士官のトップでsergeant major of the Marine Corpsだった。マークと同様沖縄に2年駐在したこともあると言う。

そんな恐ろしい経歴に関わらず僕はいつもの喧嘩早さで1年に亘り死闘を繰り返したが、今ではすっかり親友で、Wayne、KJと呼び合う仲だ。会議の後の飲み会でマークを知っているか聞いて見よう。時代と経歴は重なっている。


予備知識無しに映画「テラスハウス」を見始める。
「えっ、これって映画なの?」
出て来る役者たちは素人でセリフは噛むし滑舌も悪い。そのセリフも「可愛いい!」「素敵!」「有難う」位で気の利いた言葉は殆ど無い。
ただイケメンに美女たちが6人程(出入りがあるので人数は確定しない)大きなテラスハウスをシェアして共同生活を送っている。
 映画スタイルで言えばグランドホテル型式の群像劇だ。

「CANDID CAMERA」「どっきりカメラ」からだろうか、TVのリアリティ番組と言うのがアメリカを発祥地として世界中に広まった。日本でも例外でない。NTVの「進め電波少年」を嚆矢として、予め決められた台本や演出のない、現実に起こっている予測不可能で困難な状況に素人出演者たちが直面するありさまを、ドキュメンタリーやドラマのように楽しむと言う趣向だ。

フジテレビで2012年から2014年に放映された人気リアリティ番組「テラスハウス」。湘南の海が見えるモダンなシェアハウスで共同生活を送る6人の若い男女たちが入れ替わり立ち替わり、総勢22人がハウスの住人になり、人生の夢や目的、住人同士の芽生えるロマンスや生活の為の職業などを追い求める姿を描いている。

 残念なことに僕はTVを見ていないが、昨夜の東宝試写室の観客は明らかにこの番組を見ており、例えば冒頭に登場する「てっちゃん」こと菅谷哲也のバックグラウンドを知っている。字幕で紹介されるが千葉県出身、俳優志望の21歳がハウスの主みたいに登場する。最初に呼び鈴を鳴らして玄関口に姿を見せるのが松川結衣子、24歳。てっちゃんより3つも年上だ。グラビアアイドルをしながら金融会社に務める。そして劇中でM&Aを論じ実行するのだが、これはToo Muchじゃないかな。リアリティで無くなる。

そして次々とテラスハウスに現れ住みつく。
島袋聖南27歳。沖縄出身のモデル志望。
和泉真弥20歳は東京の下町荒川区の生まれでデザイナー志望、小田部仁は25歳で出版社の編集部員、読書や文章を書くことが好きだが一番もてない。
分からないのは吉野圭祐、19歳。高校中退でバスケットボールコーチをしながらプロを目指す。いい加減なキャリアだ。背が高いだけでプロになれる筈が無いが案の定、画面には余り登場しない。

一番年上の洋介は30歳でプロのカメラマン海底写真を得意とする。世界を巡り歩いていてノルウェーに3歳の娘が居る。
 そのくせ真弥に一緒になってくれと迫る。
 この真弥は一番の年下だがため口はきくは、ズバリ物を言うは、で気持ちが良い。洋介の申し入れをあっさりと断る。

 TVを見ている外野席がうるさい。お笑い芸人やモデルやYOUなどが出演者たちを批判し辛口の感想を飛ばす。「男の子扱いかよ」「パリッとデイトの盛装をしているのに鎌倉が好きだといっても海岸に連れていくかよ。エナメルのピンヒールが剥げてしまったじゃないかよ」「デイトの締めに美味しいからって言ってうらびれたラーメン屋のカウンターでつけ麺を食わせるか?」

 外野席は年を取っている分常識的な発言が多いが、こうなるとヴァラエティ番組だね。リアリティ番組を人気があり好評だから映画にしようと言う試みは面白いかも知れないが、ある意味映画をなめているのではないだろうか?

 フジテレビも「踊る大捜査線」などの映画大ヒットで、位人臣を極めた「世界の」亀山千広が社長になって以来、テレビ朝日やテレビ東京にさえ視聴率で抜かれる体たらくで焦りがあるかもしれない。でもどんな形であれヒットすれば「官軍」。
そして素人たちとロケだけの超低予算映画でBOが当たれば利益率は高い。色んな手法の試行錯誤で亀山社長に頑張って欲しいと思う。

2月14日TOHOシネマズ系にて全国公開される。

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