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 昨日は、バッハ・コレギウム・ジャパンのヨハネ受難曲を聴きに、東京オペラシティに行って来まし

た。いつも思うことですが、新宿駅の南口から京王新線の乗換って好きになれません。なんかいつも通路

が混んでるんですよ。花屋さんの前で待ち合わせの人が多いせいか、なんか流れが遅くなるんです。ま

た、人通りに比べて通路が狭いのかもしれない。あと京王新線が深いところにあるから、なんか乗換に時

間かかる気がするんですよぇ。





   2007年4月6日  東京オペラシティコンサートホール

   鈴木雅明 指揮  バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)

   J・S バッハ  ヨハネ受難曲(第4稿)

   野々下由香里 ソプラノ  ダニエル・テイラー アルト

   ユリウス・プファイファー テノール/エヴァンゲリスト

   ドミニク・ヴェルナー バス/イエス







 会場は満員。いつもより外国人を多く感じました。やはり聖金曜日だからだと思います。

私は、マタイとヨハネだとヨハネの良さも分かりつつ、マタイのほうが好きです。でも甲乙はちょっと

つけがたい気もします。今回、プログラムを読んで、鈴木雅明氏がマタイは甘い叙情的な側面を色濃く

持っているのに対し、ヨハネはそのような甘さがなく、ずっと峻烈な性格を持っているから、マタイのほ

うが有名な理由を書いています。そして、ヨハネが峻烈な性格なのは、バッハの好みというよりヨハネ

福音書の持っている性格に触発された結果なのではないでしょうか。と言っています。ヨハネが福音書を

書いた時、すでにそれまでの3福音書の存在を知っており、故意にこれ等と異なった視点で示していると

書いてあります。鈴木氏の文章を読んでいると、この人楽しんでるなあと感じました。凄くバッハが好き

なんだと思います。だから研究も楽しくて仕方ない感じがしてきます。また、このプログラムの歌詞対訳

が凄いなあと思いましたね。口語でわかりやすい訳だけど、文語の良さも少し残したところがより良く

感じました。また、注釈が付いていてこれがまたかなり細かい!そして、ページ数が書いてある右下の

ところに「ページは静かにおめくりください」と重みのある言葉もいいですね(笑)そういえば、私の

隣の人は、聖書を持ってきてペラペラめくるのが嫌でしたね。あと近くのおばさん二人が野々下さんが

歌い始めたら「あれあれあれ!あの人がなになにちゃんの先生なのよ」と話し出す始末。参りました。








 今回、古楽器ということを考えて一番安い席にもかかわらず、3階2列でステージからやや離れた

ところと音を聴くには良い席で聴きました。ただし、オペラシティなんでステージは半分しか見れない

欠点もあるのですが・・・。

 演奏ですが、98年に神奈川県立音楽堂で聴いたときは、出だしから劇的な表現をしてましたが、

今回では、劇的というより、流れる川の水のような、清らかで自然的なバッハという印象を感じました。

これは、歳月とともに円熟の境地になってきている結果なのかもしれません。私的には、今回の演奏に

好感が持てました。前回の劇的さも良かったですが、こういう敬虔さが増した演奏も良いかなあと思い

ます。歌手は、アルトのダニエル・テイラー、ソプラノの野々下由香里は良かったと思いますね。エヴァ

ンゲリストのプファイファーは好みが分かれるのでは・・・と思いました。まあ人それぞれ思い描くエヴ

ァンゲリストがいますから。バスのヴェルナーはまあまあかなあ。合唱は良かったです。人数が少ないの

バッハ・コレギウム・ジャパンの合唱に入るのは難しいんだろうななどと考えていました。

でも冷静に考えて、昨年の今頃、ライプツィヒでシャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団でヨハネ受難曲

を聴いたときより、良かったと思いました。これは、古楽、モダンといった楽器での方法ではなく、

シャイーと鈴木のバッハへの考え方、共感度などが違うからだと思います。そういった指揮者の考えが

コンサートホールに共鳴するんですよ。これは決してシャイーを批判しているのではなく、シャイーには

シャイーの得意分野があるわけで、ただ、このままライプツィヒにいてバッハにはまって名演奏するかも

しれませんし・・・。







 今回は満足したコンサートでした。そこであえて難点を言います。興行的な面でこのくらいのホール

でなければならないと思いますが、やはり、会場が大き過ぎた感じです。今年、私が聴いた、ヘンデル

のヘラクレスは浜離宮朝日ホール、去年、バッハ・コレギウム・ジャパンのモーツァルトのレクイエム

は、彩の国さいたま芸術劇場で聴いてやはり、古楽器はこのくらいの大きさのホールで聴くことが一番

良いのではないかと思いました。それかもう一回り大きい紀尾井ホールくらいが妥当ではないでしょう

か?まかり間違っても、昨年のアーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのNHKホール

でしたモーツァルトのレクイエムのようなことは絶対してはいけない公演だと思いました。約4000人

のホールで古楽器団体は無茶苦茶だと行って経験してわかりました。

まあ、これからはライプツィヒ時代のカンタータの定期はもうオペラシティコンサートホールと決まって

いるので、これからも頑張って欲しい団体です。






 

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閉じる コメント(8)

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古楽の演奏会はなかなか自分から行く機会がなくて、それから小学生の時に出会った受難曲が難しく感じすぎて、敬遠気味だったんですけど、やっと最近宗教音楽に向かい合いたい気持ちになってきました。ほどほどに小さくて、木でできて、教会みたいな響きのホールで聴きたいですよね。

2007/4/8(日) 午前 0:04 [ さとこ♪ ]

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さとこさま 宗教心などないのに敬虔さを感じますよ。小学生の時の訳が文語で難しかったんじゃないかなあ?僕はホールのことはかなり気にします。だから、サントリーホールでピアノリサイタルとかも苦手です。ピアノは500人くらい。古楽の声楽は800人くらいが良いのではと思っています。僕は悲しい気分になると宗教曲が聴きたくなります。さとこさまはちょっとチャレンジって感じかな?

2007/4/8(日) 午前 0:15 kk2**712*9

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やはり会場の選択も、コンサートの重要なポイントなんですね。勉強になります・の傑☆

2007/4/8(日) 午前 9:53 目玉おやじ

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キーワード検索でこちらを知りました。 BCJの演奏会場ですが、昔はカザルスホールや紀尾井ホールで2回公演していたのですが、やはり経費の問題などでオペラシティで1回になったみたいです。 個人的には彩の国さいたま劇場がいいと思いますが、あそこも運営方針を変えてBCJのバッハ・シリーズを止めてしまったみたいですね。 あと、新宿南口の混雑については全く同感です! 毎回「なんとかしてくれー」と叫びたくなります。

2007/4/8(日) 午後 1:11 [ さわやか革命 ]

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にしやんさま 私的には会場はかなり重要に考えています。感銘度がやっぱり違います。ただ興行的な面など考えると主催者側からすると無理なことが多いのだと思います。

2007/4/8(日) 午後 4:49 kk2**712*9

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さわやか革命さま 初めまして。コメントくださって有難うございます。昔は、カザルスや紀尾井でしてたんですか。まあ興行的な面というのは必ず問題になってしまう点ですね。来年は、さいたまで、マタイをやるみたいですよ。チラシに書いてありました。新宿南口はホントそんな気分にさせられますよねぇ(笑)

2007/4/8(日) 午後 4:56 kk2**712*9

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私は自分がピアノを弾くには、300くらいがベストです。2000のホールになると、もう、自分なんだかなんだかよくわかんなくなっちゃいます。まだまだ修行が足りません・・・。

2007/4/8(日) 午後 11:38 [ さとこ♪ ]

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さとこさま 2000のホールはピアノを聴く環境ではないと思いますね。ポリーニとか高額なギャラの人のみですよ。300人くらいが一番演奏家も聴衆も満足いく演奏会なのでは・・・と考えますね。これは修行が足りないんじゃなく、演奏家の考え方とも思いますよ。

2007/4/9(月) 午前 5:25 kk2**712*9


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