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   大正力の「喝」が聞こえる
 野球協約180条1項1号には「野球賭博常習者と交際し、または行動を共にし、これらの者との間で金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受し、もしくは供応し、要求し、申し込みまたは約束すること」を禁止し、同条1項2号では、「所属球団が直接関与しない試合、または出場しない試合について賭けをすること」を禁止している。違反した場合、1年間または無期の失格処分になる。
 
巨人の福田、笠原、松本3選手が野球賭博にかかわっていたことが発覚した。「巨人軍選手は紳士足れ」と厳しく選手の生活態度を律した正力松太郎氏の遺訓が蔑にされてしまっていたのだ。
 
野球賭博関与事件は1969年の「黒い霧事件」があり、暴力団のからんだ野球賭博に関連し、八百長を行ったとして、永久追放処分を受けた選手が出た。その時にも再発防止を誓った筈だが、50年もたたないうちにその誓いは踏みにじられてしまった。
 
しかもそれが巨人軍から出たことが大問題なのである。巨人軍はプロ野球をリードし、その範たることを使命とした正力松太郎氏だからこそ巨人軍選手に生活を厳しく律することを求めた。
 
大正力の「喝」が聞こえる。「管理職の総入れ替えをせよ!」という喝だ。巨人軍は元球団代表が内部資料流出という事件も起こしたのではなかったか。この問題では原前監督の暴力団への1億円支払いという問題を含んでおり、巨人軍は上から下まで綱紀が緩み切っていたのであり、今回の問題を発生させる土壌はすでにあったということである。
 
「再発防止に努力します」という一言で再発が防止できるほど簡単な問題ではない。プロ野球の選手、それも巨人軍の選手ともなれば、悪魔のささやきはおおく、それは心地よく聞こえるものだ。
 
管理職は責任を取るためにいるのであって、このような大事件こそその時だ。巨人軍は、球団社長一人が「痛恨の極み」と詫びて済む問題ではない。将に「後悔先に立たず」なのである。
球団社長、1,2軍監督、主将、巨人軍選手会長、寮長等選手を管理監督指導する立場にあった全員の入れ替えをすべきである。
タイミングがそのようになっている。シーズンが終了し、原監督が退任した。来シーズンの体制立て直しの時期にちょうどあるのだ。
いまこそ管理職総入れ替えのチャンスである。これが巨人軍のフアンに対する責任の取り方だ。
平成27年10月22日記 中島 清
 

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