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NHKの情報操作番組
昨日7月31日午後10時からNHK総合で放送された「アレ今どうなった?」という番組で、耐震偽装事件が取り上げられていた。テリー伊藤、大竹まこと、ビビる大木、山田五郎がゲスト。
NHKのホームページでは、次のような番組概要が示されている。
「日本中で話題になった出来事。世間を騒がせた事件。それは時を経た「今」どうなっているのだろうか。事件に巻き込まれた当事者、出来事の渦中にいた人たちの人生は・・・。そして時を越えてよみがえった夢の技術も登場します。スタジオには(テリー伊藤、大竹まこと、ビビる大木、山田五郎)4人の男たち。それぞれの思いと記憶の中にある出来事の「今」はどう映ったのか。
今回「今」を追跡した出来事は、3年前、建物への信頼を大きく揺るがせた耐震強度偽装事件、38年前の大阪万博で登場した究極の「便利」が21世紀によみがえった姿などです。」
http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20080731_doc.html
番組を視聴してみると、姉歯建築士が偽装設計したマンション「グランドステージ東向島」を購入し、被害者代表として活動してきた田中氏にスポットを当て、再現ドラマで耐震偽装事件のその後を追うという内容だった。
約20分ほどの放送時間だったが、田中氏の苦労を描く以外は、姉歯の責任を問うというだけの中身のないもので、当時ネット上で明らかにされた多くの事実には全く触れなかった。
つまり、この番組は、時が過ぎて新たに明らかになった真相を公表するような報道番組ではなく、真相が不明なまま風化しつつある事件を、さらに単純化して国民に再記憶させるような、そのような番組だと感じられた。
番組の目的は、過去の事件のその後を追うというものだから、事件の真相を暴くといったジャーナリズムの要素が最初から排除されていても問題はないだろう。しかし、事件当時非常に不明瞭な部分が多いと問題視された事件を、今になって不明瞭なままに報じることは、事件に関する国民の記憶を曖昧なままに固化することになりはしないだろうか。事件の風化を促進することになりはしないだろうか。
当時の事件にあまり関心を持たない人々が、今この番組を見たら、耐震偽装事件は姉歯一人の仕業だったのかと納得することになるだろう。数年前の騒ぎについてのおぼろげな記憶をたどって、この事件の不明瞭さに疑問を抱くひとなど少ないだろう。むしろ、この放送によって、彼らの頭には「耐震偽装事件は姉歯一人の犯罪」という理解が、はっきりとした記憶として固定されることになりはしないか。この固定によって、彼は真相を知ろうとする意志そのものを失うのではないだろうか。
もしそうだとすれば、これは事件の風化そのものではないのか。そして風化を促進する番組は、真実を隠したい者にとっては非常に好都合なものではないか。
そのように考えてみると、NHKのこの番組は情報操作を意図していると疑われる。
例えば、ゲスト出演していたテリー伊藤は、姉歯が5年の懲役刑を受けたことについて「なんで姉歯が5年で済むのか」と怒ったり、田中氏の苦労を追った再現ドラマを姉歯に見せたいとか、現在田中氏がボランティア活動に取り組んでいることについて「つらい思いをしたからこそ人に尽くす。これはすごいことだ。この事件に負けないで欲しい」などと述べていた。彼のこのような発現は、「耐震偽装事件は姉歯一人の犯罪だ」という理解を強化することにつながるだろう。
テリー伊藤は、多数の情報番組や報道番組などに出演してきたと記憶している。彼のように、マスメディアという真実に最も迫り得る立場に長く身を置いている人間が、耐震偽装事件について国民と同程度の知識しかないとはとても考えられない。多かれ少なかれ、真相に近い事実をあちこちで耳にしているはずである。にもかかわらず、このようなコメントで済ませることができるということは、意図的に情報操作に加担していると考えて差し支えないように思う。
またテリー伊藤を出演させて、このようなコメントをさせるということ自体、NHKが積極的に情報操作に手を貸していることを意味するのではないかと思う。
耐震偽装事件については、「きっこの日記」にいくつかの重要な事実が掲載されている。以下のURLを参照のこと。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20070711
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20070126
上記の日記から、問題を一つだけ取り出してみる。姉歯が偽装した建物は、検査機関であるイーホームズで検査され見逃されたとして、イーホームズの藤田社長は逮捕されイーホームズは解散している。しかし、姉歯の偽装物件は、国交省の役人が天下りしている日本ERIでも検査され見逃されていた。しかし日本ERIはほとんど処分を受けず今も営業している。以下「きっこの日記」より抜粋。
「たとえば、姉歯物件だけを見てみると、再検査で「0.5未満」だって言われて建て直しを命じられたものは、全国の特定行政庁が担当した物件では8件、日本ERIが担当した物件では僅か2件なのに対して、イーホームズが担当した物件では16件もある。そして、各機関が見逃した姉歯物件の総数のうち「0.5未満」と言われた物件の占める割合を比べると、特定行政庁が18%、日本ERIが12%なのに対して、イーホームズは43%と異常に多い。
これが、いろんな建築士による様々な偽装物件なら、こういったパターンもあるかも知れない。だけど、これは、おんなじ姉歯元建築士が、おんなじ方法で偽装した物件だけを抜き出した数字なのだ。おんなじ建築士がおんなじ方法で計算書を書き換えた物件なのに、イーホームズが担当した物件だけ、半数近くが「0.5未満」とされ、国交省の身内がいる特定行政庁や日本ERIは、その半分以下だなんて、この偏った数字を見ただけでも、国交省による身内擁護の数値操作があったことは一目瞭然だろう。」(引用終わり)
以上のことから、上記のNHKの番組は、こうした問題をすべて国民の記憶から消そうとする情報操作である可能性が高いと考えられる。
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国民の記憶から消して果たしてNHKにどんなメリットがあるんでしょう。そうでなくても最近のNHKは辛口で、右よりの輩は非難めいたコメントを記する者もいます。NHKの回し者じゃありませんが、kk*en・・・さんの取り越し苦労じゃないでしょうか。
2008/8/1(金) 午前 7:55 [ mit*k*tak*20*12001 ]
初めまして。
関連記事から来ました。
記念に足跡残していきます。
ペタリ。
2012/7/4(水) 午後 9:59 [ haruyama_arch ]