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似非知識人の見分け方(3)
似非知識人についてはすでに二回書いた。
今回は似非知識人の有効な利用法を提案したい。
学界で注目を集めたいなら、優れた論文を書けばいい。
それができない場合、学界以外の場で注目を集めなければならない。
似非学者にとっては、ネット上で学界もどきの論壇をつくり、目立った発言を繰り返すのが効果的である。
目立った発言とは、
(1)通説に真っ向から反対する過激な主張
(2)著名人に対する批判
などが考えられる。
彼の発言に対して、多数の一般人や著名人が反応してくれれば好都合である。
なぜなら、大勢の人に彼の名が知られ、著名人と同列に並べるからである。
これこそ彼が狙っていることである。
似非学者にとっては、目立つことだけが目的だから、主張の一貫性など必要ない。ひたすら通説に反し、著名人の主張と逆のことを言うだけである。
学術論文ほどの正確性は求められないから、漠然とした主張をすればいい。
この種の似非学者は、いたずらに世論を混乱させるので、非常に有害である。
しかし使い道もある。
有能な学者は、似非学者の主張に反応することはない。なぜなら彼らは、本物か偽物かを一目で見抜くことができるからである。
他分野で活躍する真に実力のある人も引っかからない。なぜなら、そういう人は分からないことには関わりあおうとしないからである。
真実を追い求めるためには、分からないことを分からないと認めることがどれほど重要であるかを知っているからである。
そうなると似非学者の主張に反応するのは、やはり同類だと考えるべきだろう。
似非学者が主催する論壇に所属していたり、彼の主張にコメントを寄せたり反論したりする者は、やはり似非なのだと判別できる。
先日、どこぞの市長がこの罠にまんまとかかった。似非学者の主張を批判したのである。似非学者は嬉々として反論の記事を並べていた。これに釣られて多くの自称識者が意見を述べた。
これによって衆目が集まるから、似非学者の一般的な評価は上がるだろう。
しかし、これによって数多くの似非知識人を発見することもできるのである。
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