時代の風景

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先週の土曜日

神社本庁より声をかけて戴き東京の大正大学を会場に開かれた国際宗教研究所の公開シンポジウム『無縁社会と宗教者』にパネリストとして参加してきました。


参加者は百名を越える人が集まり研究所の公開シンポジウムとしては非常に多い参加者とのことでした。関心の高さが伺えました。
各パネリストが関係する教団からも参加者がおられましたが、神社界は神社新報社の平野さんという女性の記者と研究所に関係する国大の先生のみ。本庁はおろか神職一人も出席していなかった模様。神社界とは無縁の私。

終了後三鷹市の玉光神社権宮司本山さんという方にご挨拶戴いたので神社界って思ったら神社神道ではなかったようです。


シンポジウムの登壇者の全体的な傾向としてはマスコミに言われている無縁社会ということは意図的に強調され過ぎているという受け止め方で、もともとシンポジウムの企画自体無縁社会に注目してというよりはサブタイトルにある新しいネットワークの創出ということに狙いがあったということでシンポジウムもその点に重点が置かれて進行したようです。


それにしても他の登壇者の顔ぶれを見ると私一人場違いなところに来ている感じがして緊張しました。


やはり皆さんが一番注目していたのは無縁社会についての報道でもたびたびマスコミに登場している真宗大谷派僧侶 寺ネットサンガの中下大樹さんのお話でしたね。二千人以上の孤独死無縁死の葬送儀礼に関わり、生活困窮者や自殺防止の支援活動をしている経験からのお話には説得力がありました。


他のパネリストもそれぞれに活動の実績も経験もあり、まとまった形のお話をされました。
それに比べると私は形としてお話出来るようなことは何もしておらず、ただ自分のありのままと神社や地域の現状を少し話すので精一杯でした。神社界からの発信としてはまことに貧弱で申し訳ない限りでした。


無縁社会と言われている現状に向かい合おうとするとそれは宗教の社会貢献活動というより神社の存在そのものに関わることで、もっとしかるべき人が出て神社の話をするべきだと思いますし、神社界が関心を持って議論に加わるべきだと思いました。


私は個人的にボランティア活動を志してきたところがありますがそれは宗教者としてしてきたことではありません。それは誰しもがそれぞれに出来る範囲で出来る形でしていく必要があることだと思いますし宗教者だけがすることではないと思います。そんなことよりもっと大切なことは普段のなにげない心の触れ合いやちょっとした助け合いだと思っています。でもそれも一人の人間として あるいは地域に生きる人間として当たり前のことだと思います。


その二つのこともまだまだ十分に私には出来ていないと思いますが、それでは宗教者として何をやらないといけないかと言うと、やはり国や地域や私達の生活が目に見えない世界 神様はもとより自然や先人の積み重ねてきた歴史 伝統によって支えられている縁だけは切れることがないということを実感出来るように活動していくことですよね。
しかし中下さんが取り組んでいるような目の前の現実を見るとなかなかそれは難しいのは確かです。一人の人間としてはまだまだやらないといけないことがたくさんありますが神社は長期的な存在で目の前のことだけにとらわれずに地道にするしかないですね。

懇親会の最後に国大の井上順孝教授が無縁社会というのはずっとあった問題で新しいことはほんの少しだけだが新しいネットワークを持って取り組むことは大切だと言われました。
私はシンポジウムで上京したついでに靖國神社 吉原遊女の投げ込み寺三ノ輪浄閑寺 東京慰霊堂 両国回向院と巡拝して東京慰霊の旅をしながらあらためてどれだけ私達が先人の労苦に支えられているかをよく学んで感謝の気持ちで新しいネットワークを作って伝えていかなくてはいけないと痛感しました。


(財)国際宗教研究所主催公開シンポジウム『無縁社会と宗教者〜新しいネットワークの創出〜』


パネリスト

國枝欣一(東京新教会牧師/ホライズン・スピリチュアル・ケア研究所) 共に働く宗教者

阪井健二(土生神社宮司/小さな友の会) 助け合う心がふるさと

中下大樹(真宗大谷派僧侶/寺ネットサンガ) 年間100件の生活困窮者の葬送支援を通じて見えてきたこと

渡辺順一(金光教羽曳野教会長/支縁のまちネットワーク) 釜ケ崎から始まる『支縁のまち』づくり


コメンテータ
白波瀬達也(関西学院大学/大阪市立大学研究員)

司会
弓山達也 (大正大学教授/国際宗教研究所評議員)



後日関係者からご感想を戴きましたが、概ね私の話は皆様に共感戴いたようです。やはり格好つけずにありのままの自分を話したのがよかったようです。
でも東京で それもこんな大人数が集まる中で登壇して話をするなんておそらく一生に一度しかないことだと思います。
そういう意味ではよい思い出にもなりよい経験にもなりよい勉強にもなりました。

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やっぱり宮司さまは誠実なお人柄やから^^)

2011/2/27(日) 午後 9:49 根室大喜

根室大喜さん ありがとうございます。不誠実なことして悔やむことも多いです。反省

2011/3/5(土) 午前 10:23 [ 森からの手紙 ]


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森からの手紙
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