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平成二十九年度例大祭斎行にあたって
                  平成299月吉日
                      宮司  阪井健二
 平素は土生神社の護持運営にご協力を戴き厚く感謝申し上げます。
 さて今年も一年に一度の氏神様の例大祭の日が近づいてきました。今年も氏子の皆様のご協力のもと例大祭が滞りなく行われ、祭礼も安全に麗しく行われますことを祈念しております。何卒よろしくお願い申し上げます。
 土生神社の例祭日は本来十月十日ですが、一年に一度の最も重要なお祭りであり、祭礼が土日に行われるのに合わせて神社の役員総代 座老と町内の各団体の代表 そして祭礼団体の代表が一同に会して本宮に例大祭を執り行い、日々地域とそこに暮らす人々を守って戴いている神様に一年分の感謝の気持ちをみんなで捧げていると言っても過言ではありません。そして今後の地域の平安と発展を祈念させて戴きます。
 毎年言っていることですが、お祭りというとだんじりの曳行に関わっている人達だけのお祭りのように思われがちですが、氏子すべての人のお祭りであり、その地域に住むすべての人に関わるお祭りです。ですから地域すべての人がお祭りに参加する気持ちで、例大祭の日には神社にお参りをして戴きたいと思いますし、だんじりを見る時は氏神様への感謝の気持ちをだんじりに託して戴きたいと思います。
 近年この地域は大きく変貌を遂げており、今年の例大祭後の十月二十二日にはJR東岸和田駅付近の高架化も完了するとのことです。この工事が行われている間に土生神社では度々工事の安全祈願を行い、今回の完了にあたっても十月二十二日お祓いが現地で予定されています。地域が変化し発展していくにあたっても神様に見守られながら進んでいくことを日本人は伝統的に大切にしてきました。一方その神様のおられる神社自体は地域の発展に取り残されるかのように静かな森と昔ながらのたたずまいを保ちながらひっそりと存在しています。変化していく地域を変わることなく静かな森の中に鎮まって守って戴いている神様にふだんは忘れていてもみんなで感謝の心が届くように一年に一度盛大にお祭りをすることは大切なことであると思いますし、特に駅の高架化が完成する節目の直前に行われるこのお祭りにあらためていつの時代にも神様に見守られて地域の暮らしがあり、そのことに感謝してお祭りが行われてきたことを受け止めてみる機会にしていきたいと願っています。
 一見イベントのように見える祭礼でも知らず知らずのうちに神様や先人と交流しているのが祭礼かも知れません。神事でなければこれほど歴史が続くことも参加する人の心を熱くさせ続けることもないと思います。土生町のだんじりが土生神社を出て土生神社に帰ってくる祭礼ですからなおさら神様の力を強く受けていると感じます。そのことを謙虚に受け止めて誰かが力を誇示することではなくみんなで力を合わせて麗しいお祭りを神様にも見て戴けるようにご協力をよろしくお願い申し上げます。  
 

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