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平成三十年度東岸和田だんじり祭に寄せて
 
                           宮司 阪井健二
 
 今年も東岸和田駅前に十一町のだんじりが勢ぞろいする東岸和田だんじり祭の季節がやってまいりました。
 この祭礼を行うにあたり大変なご苦労を戴きながら運営またご協力戴いている関係者各位に対して心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
 今年は祭りを一ヵ月後に控えた九月四日台風二十一号が襲来 当地にも大きなダメージを受けてしまいました。被害に遇われた方にお見舞い申し上げますと共に一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 各町町会役員をはじめ祭礼に関わっている皆様には祭礼の準備に加えて災害対応が重なり例年に増してご苦労を戴いていると思いますが、お体に十分お気をつけて戴いて今年の東岸和田だんじり祭が無事に行なわれますようにご協力ご指導よろしくお願い申し上げます。
 各地域の神社も大きな被害を受けており、復旧に各神社の関係者をはじめ氏子の皆様にご協力を戴いているところですが、完全な復旧には時間を要するとしてもとりあえず今回の大祭が滞りなく行なわれることを願っております。
 今回の台風であらためて自然の猛威というものを実感しましたが、それ以上に大きな恵みを自然から戴いて毎日を私達は過ごしています。科学が発達し生活が便利になっている現代人は直接自然に関わっていない限りふだんは自然の恵みを戴いているということをあまり意識もせず感謝も忘れがちですが、昔の人は自然環境の影響を毎日受けて暮らしていましたから自然の厳しさをよく知ると同時に自然の恵みに対する感謝の気持ちも強く持っていたと思います。そしてその自然の厳しさの中で自然の恵みを戴くために力を合わせてきたのが地域共同体であり、その心のよりどころであるのが各地域の氏神様です。
 そしてこの谷では一つの村や地域を越えて津田川水系の中で共存共栄がはかられてきました。地域の水源である諸井堰を管理してきたと言ってよい意賀美神社に夏の土用入りの日に土生神社と矢代寸神社から参列して土用入祭が行われているのがその地域の歴史を物語っていると思います。そこに東岸和田だんじり祭の原点があり、厳しい自然環境の中で天地の恵みを戴くために自分の村や地域だけでなく、同じ水系で共に生きてきた歴史がその背景にあると思います。
 今回その意賀美神社にも甚大な台風被害がありましたし、津田川の一番水源にあたる和泉葛城山頂に麓の五箇荘によって祀られている高龗神社も甚大な被害がありました。そのような中で迎える今回の祭は自然と向き合い謙虚に地域の共存共栄をはかってきた先人の心を思い起こし、人間や自分の力におごることなく助け合ってすばらしい祭を神様に見て戴けるように勤めていきたいと思います.      (平成30年9月18日)
 

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