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ハンセン病国立療養所長島愛生園におられるハンセン病回復者田端明さんが最近発行されました『亡き妻への追悼文集・石蕗浄土』を戴きました。
田端さんとは私も20年ほどの交流があります。
三重県ご出身の田端さんは20歳の頃ハンセン病を発病され、きっと治るという父上の言葉を信じて長島愛生園での療養生活に入られますが、一夜にして失明するという地獄の底に突き落とされるような経験をされます。
自ら命を絶とうとされましたが、生きるんだよというみ仏のような母の声が心の底から湧くのを聞き、思いとどまれます。
その後生かされている命ということに深い気づきをされながら、園内でご結婚もされ、盲人会会長、真宗同朋会世話人など園内の活動にご活躍されてきました。
10年前59年ぶりに帰郷。その6年後親族に迎えられ、生家に里帰りされました。
厳しい偏見がまだまだ社会にあるのは確かですが、田端さんの歩んでこられた人生を通して命の素晴らしさや生きる意味を考える輪が広がっています。
生(田端明)
得がたき人間に
生まれさせていただいたのだから
生き甲斐のある人生にして行こう
二度とない人生だから
明るく生きて行こう
ハンセン病になったのだから
人生を見直して行こう
折角盲人になったのだから
問題の自分に問いかけて
心の目を開いて行こう
自然の法に生かされて居るのだから
生きるとは死ぬとは命とは
何かを考えて行こう
与えられた命だから
白骨の身になる迄の汗を拭きながら
法の鏡に照らされて浄土の道を
一歩一歩間違いなく踏みしめて行こう
良き種を蒔いて育てて
良き花を咲かせて行こう
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