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土生交番のある辺りを『大門』と言います。古代寺院がこの辺りにあったと考えられています。
土生交番の近くに『歯神さん』があります。祠の中を覗くと五輪塔が祀られています。強訴の責を負って刑死した土生十右ェ門を弔うため歯神さんとカムフラージュして祀られたものと伝えられています。
歯神さんの隣に毘沙門天さまが祀られています。いつ頃祀られたものかわかりません。
坂村真民先生の『おもいで』という詩に毘沙門天さまのことが出てきます。
おもいで (坂村真民)
おばあさんは起きるとすぐに
車井戸のところへ行き
仏さまへあげる水を汲みあげると
こえたからかに祈られた
幼いわたしにはその真剣なこえが
はらわたにしみた
とくにびしゃもんてんさま
びしゃもんてんさまと
となえておられたのが
今もわたしの耳にやきついている
どうしておばあさんは
あんなにびしゃもんてんさまを
呼び求めておられたのであろうか
なにか悲しいことが
胸にあったからなのであろうか
びしゃもんてんさまの激しいお姿が
おばあさんの胸の火を鎮めたのかも知れない
今年は真民先生御生誕百年 私達の地域の紹介に合わせて真民先生の詩を百篇紹介したいと思います。
この『おもいで』をその第一篇目とします。
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