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平成二十九年度東岸和田だんじり祭に寄せて
宮司 阪井健二
今年も東岸和田駅前に十一町のだんじりが勢ぞろいする東岸和田だんじり祭の季節がやってまいりました。
この祭礼を行うにあたり大変なご苦労を戴きながら運営またご協力戴いている関係者各位に対して心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
今年も事故なく安全に最後まで麗しいお祭りが行われますように祈念させて戴きます。
地域の悲願であった東岸和田駅付近高架化事業も間もなく完了するとのことで、地域が新しいページを開く時がやってきています。その時を目前に開かれる今年の東岸和田だんじり祭は新しい時代の流れの中であらためて地域の歴史と伝統を見つめ直す機会にしていきたいと願っています。
東岸和田駅の開業は昭和五年(1930年)で今年八十七年となる年ですが、電車がなかった時代は道が当然唯一の交通路で、この東岸和田のある土生町は各方面に向かう道が交差する交通の要所でした。特に古くからある熊野街道(小栗街道)は重要な交通路で京都をはじめ各地とつながり地域にさまざまな情報をもたらす道だったはずです。土生神社の創建伝承も寛治四年の白河上皇の熊野参詣に関連づけられており、神様もこの道をやってきたと言えるかも知れません。
交通事情の変化と共にすっかり熊野街道の歴史も埋もれてしまっていますが、その道が運んできた情報に地域が影響を受けていたということも忘れてはいけない地域の歴史だと思います。その熊野街道の昔の面影を唯一岸和田市内で残している道の池の堤の道も池の開発問題で今後どうなるのかわかりませんが、地域の歩んできた歴史のあかしを大切に保全していくことが地域の魅力を残していくことになり、今後の地域の活性のためにも重要なことではないかと感じています。
東岸和田だんじり祭もそういう地域への関心を持つきっかけや関心を深める機会にして戴けたらと思います。そして祭礼を通して地域の歴史を積み重ねて来られた先人達と交流し、目先の利便性経済性だけでなく、遠い未来のことまでを考えたまちづくりに取り組んでいくよりどころとして祭礼と地域の歴史遺産を伝えていくことが出来るように願っています。
過去は遠い昔のことではなく今まさにその積み重ねの上に私達は生きており、未来は決して夢幻ではなくまさに私達が生きている今から始まっています。先人達がそうであったように過去と未来をつなぐ現在に生きる私達が地域を守る神様に感謝する心を深め、地域の共存共栄と助け合いの絆を深める祭礼として今年も盛大に厳粛に執り行われますようにご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。 (平成29年9月20日記)
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