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2019年07月

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氏子さんが心込めて栽培されたスイカをお供え戴き、神前からのお下がりを切り分けてご近所の方にももらって戴きました。
いつも神社を見守って戴いてありがとうございます。

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若い頃から魂のふれあいをさせて戴いてきた友が末期ガンであることを知らされ、ちょっと動揺しています。

私はクニちゃんのことを思い出しました。
ブログで偶然知り合ったクニちゃんが息子さんや友人を伴って土生神社に訪ねてきたのは平成十九年二月一日のことでした。
クニちゃんは末期ガンで余命宣告をされていました。北海道で生まれ育ち、東京で暮らしていたクニちゃんが訪ねてきたのは、『昔から祈りをずっと積み重ねてきたような場所を訪ねてみたかった』とのことでした。
岸和田の七宮詣りをご案内させて戴きましたが、途中で、『私は死ぬことは恐くない。ただ人としてどう生きたらいいのか知りたい』と言われました。そんなこと私に答えられるわけもありませんでした。

クニちゃんが去ってから一週間後私は市民病院で検査の結果が出て自分が甲状腺ガンであることがわかりました。
えらいこっちゃというわけで、神戸の専門病院に行って手術したのが五月のことでした。
その年は矢代寸神社で創建千五百年記念事業に取り組んでおり、いろいろ大変でしたが、何とか神社の仕事に復帰しました。
自分の健康も落ち着いたので、東京からわざわざ訪ねて戴いたクニちゃんのお見舞いに行こうと思い立ち、上京したのが六月十二日のことでした。その日は私の母の誕生日でありましたが、クニちゃんに対面して初めてその日がクニちゃんの誕生日であることを知りました。しかも誕生日までご自宅におられて明日から入院することになっていることがわかりました。
そしてその年の夏クニちゃんはこの世を去りました。

人の命には必ず終わりが来ます。
その終わりまで精一杯生きることが出来たら素晴らしいことですが、命の終わりが見えたら、死の恐怖とか、不安とか、虚しさに挫けてしまいそうになる弱さも人間にはありますね。
その時神様の存在を感じて戴けるようにするのが宗教の役割かも知れません。
神道の立場から言うと、神様は人を救う存在ではなく、共にいて下さる存在のようにイメージ出来るのではないかと思います。

元気な時は自分が生かされていることなど忘れがちで自分の力におごりがちですね。
でも病んだ時 そして死を意識した時にそのおごりに気づかされますね。
私達は生かされているのだから、おごることなく、神様のお手伝いが少しでも出来るように生きていきたいですね。
それは何よりもまず人への思いやり 温かい心を届けたいと願っています。
令和の御代の平安を祈念して
巡拝まち歩き&葛城踊り・土生鼓踊り見学会
 
開催日 令和元年8月14日(水)・15日(木)
   15日土生鼓踊り雨天延期の場合は16日(金)
 
○第一日目 8月14日(水)午後2時半
        集合場所 弥勒寺(岸和田市塔原町)
   塔原町内の巡拝まち歩きと午後5時からの葛城踊り
   見学
  
  ○第二日目 8月15日(木)午後3時
        集合場所 土生神社(岸和田市土生町)
   土生町内の巡拝まち歩きと午後7時からの土生鼓踊  
   り見学 途中土生神社で休憩(各自夕食)
 
    各日参加費 千円
    どちらか一日だけの参加も可能
 
今年も葛城踊り、そして土生鼓踊りの季節がやってきます。雨乞いの踊りとしてそれぞれ長い歴史があると言われている踊りを見学し楽しんで戴くにあたり、その踊りの背景をよく理解し、同時に令和の新しい御代を迎えて地域や社会の平安への祈念を込めてそれぞれの町内におまつりされている神仏を巡拝するまち歩きを企画しました。
猛暑の中のまち歩きですが、熱中症対策も十分にして多くの方が気軽にご参加戴きますようにお待ちしています。
 
お問い合わせ・参加申し込み 土生神社・阪井まで
        電話 072−426−7287
                              
 
主催 (仮称)葛城の谷まち歩きの会
 
共催 土生神社郷土の歴史を学び伝承する会
   鎮守の森地域交流会
   小さな友の会  

養水祭ご案内

養水祭ご案内
 (先人の苦労をしのび水に感謝するお祭)
    
  令和元年8月18日(日)祭典奉仕
  
田畑を潤す水は命に等しい大切なものとして、その確保に先人達は大変な苦労をされてこられました。
大正時代に起きた他村との水争いでは土生でも逮捕者が出るほどの事件となり、事件で苦労された先人の功績を伝えると共に今後このようなことがなく村々が共存共栄をしていくことを願って土生神社では事件の起きた八月十八日を養水記念日としてお祭りを行ってきました。
生活や地域の有り様が大きく変化した今日でも水が命に等しいぐらい私達の暮らしに大切なものであることに変わりありません。今後も水への感謝と先人への感謝の心を後世まで大切に伝えていくためこの養水祭を継承していきたいと思います。
平成二十一年から広く一般の方にもご参列して戴きたくご案内しています。
 
○祭典次第  八月十八日(日)
  (早朝  津田川上流にて清祓式)
 
午前十一時 祭典開式 (一般の方ご参列自由)
    一、修祓
    二、宮司一拝
    三、献饌
    四、宮司祝詞奏上
    五、奉納演奏    能管・野中久美子氏 
    六、玉串奉奠
    七、大祓詞奏上
    八、撤饌
    九、宮司一拝
    十、直会  (社務所にて)
 
※参列費(直会費を含む) お一人五千円
※ご参列戴ける方は八月十二日までにご連絡をお願い申し上げます。
  電話 072−426−7287(土生神社宮司 阪井健二)
 
 

国境のない鳥になる

昨日書いた石川洋先生の本に坂村真民先生の最後の言葉について書かれていました。
私も見たことがありますが、真民先生が最後に色紙に書いて残されたメッセージは
『国境のない鳥になる』
です。

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鳥に国境がないように本来大自然には国境がありません。
人間が勝手に境界線を引いて領土や領海を決めているに過ぎません。
大自然に根ざす神道にも本来国境はありません。
その土地で生活させて戴くのにあたり、その土地の神様に感謝してまつり、土地の自然に敬意を持ちながら暮らす価値観を共有し伝えてきている日本民族が長い歴史の中で国を形成してきましたが、その土地はその土地の神様が支配しているものであって人間が線引きする境界線などはないのです。その価値観を守るために価値観の異なる民族や国と線引きをして国境を定めているというのが神道からの視点です。
しかしその曖昧さが平和ボケと相まって、領土領土が侵されることでその価値観も危うくなっている現実がありますね。

先日のアメリカの独立記念日の軍事パレードのような式典をニュースで見たでしょうか?
私達が憲法九条によって平和が守られるという幻想から目を覚まさない限り、永遠に私達はあのアメリカの価値観から抜け出すことが出来ず、あの価値観を支え続けるということになります。アメリカに守られている平和とは何でしょうか?
アメリカの基地が日本にたくさんある安保体制は日本を守るだけでなく、アメリカを守る国益もあるからですが、これからも共に歩んでいかざるを得ないでしょう。
しかし自分の国は自分で守るという気持ちを持った時に初めて私達は自分の国の価値観を守ることが出来ると思うのです。そうして初めて私達は他国の価値観からほんの少し抜け出して真の平和へと一歩を踏み出すことになると信じています。

無一物無尽蔵

昨年の西日本豪雨から一年
あらためて亡くなられた方々の御霊の平安をお祈りしますと共に未だ復興途上の被災地の再生をお祈りさせて戴きます。

昨年の七月六日はまた麻原彰晃らオウム真理教事件の主たる人達が死刑になった日です。
この事件はまだ完全に解決されたとは言えませんし、私達も忘れてはいけない事件だと思います。
地下鉄サリン事件と同じ年に起きた阪神淡路大震災は私達の一つの原点として令和の時代も忘れることなく見つめ続けていきたいです。

昨日は若い頃より私を導いて戴いた石川洋先生のご命日でしたが、先生が亡くなってもう四年ですね。
ご命日に先生の最晩年の著書『生きる覚悟』を開いていたら、ちょうど前回の亥年に書かれた文章がありましたので、一部を書き写しておきます。ちなみに前々回の亥年は阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件の平成七年でしたね。

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『今年(二〇〇七年)の干支の「亥」はイノシンでありますが、この「亥」は、分かりやすく絵にすると「根」という字になります。つまり、根っこの年であり、循環の終わりです。
この循環の終わりの「根の年」が何を意味するのかということが、きょうの勉強の中心だと思っております。
冬枯れです。外は何もない。けれども、終わりは失われたことを意味するものではない。大地の中は、来年の春、もっというなら、これから始まる十二支の循環のエネルギーに満ちているのです。このエネルギーに満ちていることを漢字で書くと「無」。これが中国思想でいわれる「無一物中無尽蔵」です。大地の中はエネルギーに満ちている。今年はそういう年なのです。これからの十二支の循環を生み出す力に満ちているのです。
ないということは、何もないということではない。エネルギーに満ちているだけです。それを形にしていく大きな時なのです。
鈴木大拙先生が天皇陛下に「無」と「空」とはどう違うのかとお尋ねになられ、お返事に困られたという文章を読ませていただいたことがございます。私に分かるはずもございませんけれども、私が自分自身の中で思っておりますことは、「空」というのは、どちらかというとインド思想です。大きな空、大地、とらわれないこと、偏らないことです。大きな世界です。
中国思想は無の思想でして、働きを生み出す力です。老荘思想がなぜ活力を持っているか。それは生み出す力があるからです。「無一物無尽蔵」です。』

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