災害救援と祈り

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八重垣神社さまの社殿完成も間近 夏祭には参列出来ませんが、来月初め参拝し、奉納させて戴きました立絵馬と共にお祓いを受けさせて戴きます。

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写真は八重垣神社さまのfbページから借用させて戴きました。
 八重垣神社再建記念絵馬について
 
 平成二十三年三月十一日より始まった東日本大震災は六年余りの時間が過ぎ、私達の日常生活ではすっかり過去の出来事になりつつありますが、被災地そして被災者の皆さんにはまだまだ復興の途上にあると思います。
 あれほど大きな災害も少し時間が経つと、被災地を離れていたり自分自身が当事者でないと簡単に風化してしまうというのも震災の一面であることを感じます。
 そんな震災の二年目に私は宮城県亘理郡山元町の八重垣神社さまとのご縁を戴きました。
八重垣神社さまは浜から三百メートルの海に近いところにあり、今回の大津波ですべて流されてしまいました。氏子地域は笠野地区と新浜地区の二地区で、三百戸あった家も元の姿のまま残ったのは二戸だけでした。
八重垣神社という名称からもわかるように御祭神は素盞嗚尊ですが、実は新浜地区から神社が合祀されていて諏訪の神様もおられるのです。私は平成十六年より矢代寸神社の宮司を勤めさせて戴いていますが、矢代寸神社にも諏訪の神様がおられ、宮司に就任した年に発生した中越地震でご縁を戴いた山古志村木篭地区にも諏訪の神様がおられました。また東日本大震災で最初に入った福島県の被災地がいわき市久ノ浜でそこでも諏訪神社さまと深い縁を戴きました。勿論八重垣神社さまの主祭神である素盞嗚尊とも深い縁はあるのですが、矢代寸神社の宮司に就任して以来不思議と被災地におられる諏訪の神様に導かれる縁があります。
その八重垣神社さまとの縁を戴くことになったのは八重垣神社さまの藤波祥子宮司さまが震災後坂村真民先生の詩のことば「鳥は飛ばねばならぬ人は生きねばならぬ」にふれて一つの心の支えのようにされてきたということを知ったからです。真民先生は私の十代に生きることに悩んでいた私を助けて戴いた人生の師です。私は震災の翌年九月八重垣神社さまを訪ねて藤波宮司さまと面会し、震災で一万五千人を超える方が亡くなられた現実の一方でその数を超える方々が自ら命を絶っている日本の現実を踏まえ、どんなことがあっても命を大切に生きることが震災で亡くなられた方々への何よりの慰霊であり復興の力だという考えを伝え、「鳥は飛ばねばならぬ人は生きねばならぬ」の言霊に託して祈りを届ける絵馬の活動をさせて戴くようにお願いしお許しを戴きました
 以来全国の多くの心ある方々にご賛同戴き祈りを込めて絵馬を納めさせて戴いてきましたが、この度八重垣神社さまの本殿が見事に再建されることになりました。その記念に被災地や被災者と共に生きることに苦しむ多くの人が再び立ち上がる願いを込めて流失した本殿に彫られていた素盞嗚尊の大蛇退治に因んだ絵馬をだんじりの絵などでおなじみの意匠六覺千手氏に制作して戴き奉納させて戴くことになりました。その絵馬を小絵馬にしてこれまで支援戴いた皆様ご縁のある皆様に配らせて戴きます。これからも共に力強く人生を生きることをお祈りさせて戴きます。
           平成29年7月吉日 土生神社 矢代寸神社宮司 阪井健二
 
八重垣神社再建記念に奉納する絵馬のお披露目が行われました。
大津波に流された本殿にあったスサノオノミコトの大蛇退治の姿が六覺千手さんによって絵馬に再現されました。鮮やかな色彩も加えられて震災によって過去のみとなっていたある時間がそこから再び動き始めたかのように感じました。
非公式でしたが特別ゲストとしてお越し戴いたコミュニティソーシャルワーカー勝部麗子さんの被災地支援と地域をつなぐ活動についてのお話はその再び動き始めたささやかな時間をこれから私達はどう共に生きていけばいいのかを考える上でとてもヒントになる大きな力を戴くお話でした。
懇親会の交わりの中でも参加者からたくさんの学び戴きました。
今回も素敵な絵馬を制作して戴いた六覺千手さん、大変お忙しいところ貴重なお時間を割いてお越し戴いた勝部麗子さんをはじめご参加戴いた皆様ありがとうございました。
また岸和田社協さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
絵馬制作にあたり奉賛戴いているたくさんの皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございます。
絵馬を八重垣神社さまに奉納させて戴きます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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平成二十二年の土生神社創建九百二十年の記念行事で翌年の辛卯の絵馬を六覺千手さんに描いて戴きました。因幡の白兎に因んだ図柄でしたが跳躍進化という言葉が添えられていました。

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その平成二十三年を迎えて起きたのが東日本大震災。白兎に襲いかかるサメが大震災を暗示していたかに思えました。
それから毎年六覺千手さんに干支絵馬を奉納して戴いてきました。今年は十二支の折り返しを過ぎ七枚目の絵馬が奉納されています。
そして震災から六年となり、震災の中でご縁を戴いてきた八重垣神社さまの本殿が再建されるにあたり再び六覺千手さんにお願いしてかつての八重垣神社さまの本殿にあった主祭神スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の彫刻に因んだ絵馬を描いて戴いて奉納することになりました。
今夜そのお披露目会があります。
震災はまことに辛い悲しい出来事でしたが、これからこそ震災を一つのご縁として共に跳躍進化し成長していけることを願っています。
四年前に書いた文章

ふと阪神大震災の時出会った藤原台ボランティアの松尾三恵子さんのことを思い出しました。

被害が軽微だった神戸市北区でそれまでボランティアなどしたことのなかった普通の主婦の松尾さんが被害がなかった自分達が何か手助けしなくっちゃと思ってみんなに声をかけておにぎりなど作って避難所に行ったのが活動の始まりで、やがて近くに出来た藤原台仮設でのボランティア活動のグループとして『藤原台ボランティア』が生まれたのです。

私が松尾さんと出会ったのは藤原台仮設に本を寄贈したのがきっかけでした。
津波と違い地震で崩れた家の中にはまだ使える本もたくさん残っており、愛蔵書を瓦礫と一緒に捨てるのが忍びない被災者から本を預かって活用する活動をしていた私は藤原台仮設の集会所に本を届けに行き松尾さんと会ったのです。

専門的なボランティアグループでなく、主婦の普段の生活からなにげなく始まった松尾さんの話を聞いて私はいたく胸を打たれ、今でもその話を思い出すと涙が出ます。

自分達に被害がなければ被害がなくてよかったと喜んで終わるのが私達普通の人間ではないでしょうか?
その普通の主婦の生活から助けに行こうとおにぎりを握って出かけていった話を聞いて、周りの新興住宅地の光景を見ながら私は涙が溢れて仕方ありませんでした。

阪神大震災は私の一つの原点ですが、松尾さんのなにげない
さりげない活動がどんな大きなNGO NPOの活動よりも今も私の心を動かし続けてくれています。

松尾さんのような活動をしている普通の主婦が今回の震災の被災地の内外にもきっとたくさんいるに違いありません。

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