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歯無し宮司のはなし
宮司 阪井 健二
私事ですが、若い頃から歯が悪くて歯医者によく通い、40代に入る頃治療していない歯が一本もないほどの状態になっていました。まずは歯の手入れをよくしていなかった自分に原因があるのですが、さまざまな人生のストレスをかわして生きるのに必死で歯のことをふくめて自分の健康について十分に注意する心の余裕がありませんでした。また歯自体かみ合わせが悪かったことも歯を早く悪くすることに拍車をかけたようです。
歯槽膿漏が進んで奥歯の辺りなど骨までなくなって治療のしようもなくなってきてましたが、特に左上の糸切り歯の横の歯から4本ほど連結で義歯をブリッジでかけてあるのがぐらぐら揺れ始めて2年ほど前一度外れたことがあって、その時はすぐに歯医者に行ってそのままもとのようにつけてもらったのです。でもその後もだんだん歯の状態がよくなくなっていつ外れるか不安を感じながら過ごしていたのです。食べるのも意識すると食べにくくて人前で突然歯が外れたりしたらどうしょうと不安でした。歯医者に行ったら早く歯を抜いて部分入れ歯にするようにすすめられましたが、自分の年齢で部分とはいえ入れ歯を入れることへの抵抗感や、入れ歯を作る間歯無し状態になることに決断が出来ず、日だけが過ぎていきました。
しかし確実に状態は悪くなっているようでしたし、意識するととても不安になり、人と話をするのも言葉を発しにくい感じがしました。昨年末になり、氏子さんの各家を回る宅神祭も不安を感じながらもなるべく歯のことを意識しないようにしながら祝詞を奏上していました。何とか二百十軒あまりの宅神祭を無事終えることができましたが、その時感じたのはこうして奉仕させて戴けるのは自分の力ではなくて神様が奉仕できる状態を保って戴いているからなんだということを痛感しました。
しかしお正月を間近にひかえ、このまま不安を抱えたままお正月を迎え、万が一祭典中に歯か外れたりしたら神様に対しても氏子に対しても申し訳ないと思いました。そんな時ネットで仮の入れ歯を即日で作ってくれる歯科が豊中にあることを知り、初診を受けた上、年末の押し迫った日でしたが、歯科の予約を入れられる日がちょうど私も何とか出ていける日でしたので、その日一日かけて歯を抜き仮の部分入れ歯を作ってもらったのです。部分入れ歯を作ってもらっている間歯科の控え室でおかゆを出してもらったりしました。
その仮の部分入れ歯はよく出来ていると思うのですが、総入れ歯以上に部分入れ歯は違和感をどうしても感じるものらしく、祝詞を奏上するのもし辛く結局歯無し状態でお正月を過ごすことになってしまいました。祭典中に歯が外れる最悪だけは回避できましたが。
この先歯無し状態のまま過ごしていいものか わかりません。歯無し状態の自分の姿をさらけ出しながら、神様の御心 また氏子さんの考え ご縁のある皆様の考えに耳を傾けさせて戴きたく思うしだいです。よろしくお願いします。 |
移りゆく時に
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先日岸和田天神宮の川原宮司さんとあることで三年後の話になって川原宮司さんは「その時もたぶんあなたは独身や。妥協せんと」と言われました。 確かにそうかも知れないなと思って聞いていましたが。 妥協なんて相手に失礼ですが、年齢を含めどんな面から見ても相手に高望み出来る私でないことは明白です。かと言ってお互いに誰でもいいというわけでもないのですが、地域の神社に嫁いでもいいという人がいたら来て下さいとこれまで言って現われたためしはありません。もし現われたらその人とこれからの人生を生きていくのでしょうね。 今日も何気ない心のふれあいに感謝の気持ちでいっぱいになった一日でした。 ではまた明日。おやすみなさい。 |




