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「運の悪い人」というのは確かにいる。
管理人が中学生の頃、あだ名で「清ブー」と呼ばれる同級生がいた。
管理人は中学生の頃、ハンドボール部に属していたのだが、清ブーもハンドボール部に属していた。
清ブーは運動神経が悪い。よって絶対にレギュラーにはなれない。てか練習についてこれない。
それどころか、投げ方がオカシイ。もっと言うと、運動神経どころか清ブーは勉強もできない。人一倍馬鹿だった。もひとつ言うなら凄く不細工である。「清ブー」というあだ名からも想像できるようにデブであり、身長も低く足が短い。よってみんなにからかわれる。さまざまな要因によって。それでも清ブーは本気でキレたりはしないナイスガイであった。
こんないい子であるにもかかわらず、神様は見放しているのか普段から「運の悪い人だなぁ〜」とからかいつつも思っていた。管理人は。
そんなある日。清ブーが本気でキレたことがあったのだ。あれ程優しい清ブーが一体何にキレたのか。
その日も清ブーは部活の練習で死にそうになっていた。そしてようやく休憩。
今でも覚えているが、清ブーは小さめの魔法瓶の水筒にお茶を入れてもってきていた。部活でも孤立していた清ブーは、一人「離れて」立ったままお茶を飲んでいた。これが悲劇を生んだのだ。
管理人も友達と三人でお茶を飲みつつ休憩をしていた。そこにハンドボールが転がっていたのだ。友達の一人が言う。
「いくら強肩の○○(管理人)でも清ブーまでは届かへんやろ?」。
「行くんちゃうかなぁ〜」と管理人。議論は平行線だったので試してみることに。
思いっきりよく放り投げた管理人。予想以上の勢いに、周囲の人間も「ひょっとしたら」と期待を抱きボールの行方を見送っていた。
そんなことも知らずに清ブーはお茶を飲んでいた。なんせ清ブーはコチラを見ていない。管理人達がいるほうの、丁度反対側を向いていたのだ。
そんな清ブーが、勢いよく「グイッ!」とお茶を飲み上げた瞬間、反対側から飛んできていたボールが後頭部に直撃した。なんたるカウンターパンチ。これを読んでいる皆さんにも、彼の運の悪さが伝わっただろうか?40メートル以上離れた所から、狙っても当たらないにもかかわらず、それもノーバウンドで後頭部に当たるのだ。運の悪い人は。しかもお茶を勢いよく飲み上げた瞬間に。
しかし、彼の運の悪さはこんなものではない。ボールが当たったのがお茶を飲んでいる瞬間だったために、コップで前歯と唇を強打!そのため唇を切ってしまった。
うずくまる清ブーを見つめつつ、管理人達は立っていられないくらい大爆笑。アレは笑ったなぁ。多分一生で一番笑ったと思う。コレを書いている今でさえ、思い出して一人で笑って涙を流しているのだ。管理人は(悪魔のような奴だなぁ〔皆さんの声〕)。
しかし、コレのおかげで清ブーがキレたのだ。何を言われてもキレないことがトリエだった清ブーがついにキレた。山が動いたのだ。
「お前等〜!!」と言いながら清ブーが走ってきた。こんなに恐い体験はそれほどないのではないか!?口から血を流し、涙を浮かべながら走ってくる不細工の恐怖を皆さんは知らないだろう。
管理人達は爆笑しながら逃げた。なんで笑っていられたか、というと、清ブーは足が遅いため「絶対追いつかれない」という自信が三人にみなぎっていたからだ。
5メートルくらいの距離を保って逃げる管理人達。追いつけそうで追いつけない清ブーは冷静さを失っていた。
そしてクライマックスはハンドボールのゴールであった。ハンドボールのゴール(サッカーのゴールよりかなり小さい)の周りをグルグル回っていたのだが、清ブーは最終的には疲れからか足がモツレ、全速力&ノンブレーキでスッ転んだ。
土のグラウンドで全速力&ノンブレーキで転んだ痛さがわかるだろうか?管理人にはわからない。とにかくそれをみて死ぬほど爆笑していたのであんまり覚えていない。
しかし、清ブーは右半身で肌が露出している所の95%を擦り剥き、心が折れてしまったのか泣きながら帰っていってしまった。
そんな彼も途中で部活を辞めることなく最後までやりきった。彼には大切な何かを教えてもらった気がするなぁ。
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