|
前回の記事で、管理人が彼女の家に挨拶に行ったところまで書いた。
彼女と管理人には、ある問題があった。管理人は、それが原因で必ず将来揉める。そして、それは一生ついてまわり、お互い譲ることが出来ない以上、この問題がある以上結婚するのは難しいのではないか、と言付き合いだして、この問題を知った時から言っていた。
彼女は、だったら管理人の言う通りにするし、それで私は構わない、と言った。
しかし、直ぐには信用できなかったので、数か月にわたり、何度かそれを確認した。
それでも彼女の意思が変わらないので、プロポーズをし、彼女の家に挨拶に行くことになったが、挨拶に行く前日くらいになって
「やはり我慢できないかもしれない」
と彼女が言い出した。
やはり、このような問題を抱えたまま結婚することは厳しいな、と管理人はいったん婚約を破棄するという決断をくだす。
しかし、相手の親はいろいろと準備をしていて、いきなりドタキャンするのもなぁ、ということで結局挨拶に行った、というところまで書いていた。
時期は10月になったくらいだっただろうか。いろいろなことが嫌すぎて、時期すらハッキリ覚えていない。
管理人は予備校の講師である。一年で一番忙しいのは10月だ。
そこで管理人は、いったん白紙に戻した婚約をどうするか、1か月ちょっと考えさせて欲しいと言った。
落ち着く11月の中旬までは、そっとしておいてほしかった。その間に考えるから、と。
それから11月中旬までは、彼女とはつかず離れず的な感じでメールを中心に連絡を取っていた。
その間、いろいろと考えた。
抱えた問題以外に関しては、おそらくこれ以上の人とは今後で会えんな、とも思う。
しかし、抱えた問題は一生単位でつきまとう。
辿り着いた結論としては、どちらにしても、結局後悔するだろうな、ということだった。
今の彼女と別れて、他の人と付き合ったとしても、その問題以外で彼女を超える人はなかなか現れんだろう。スッキリ忘れて生きていくにしても、女性のような写真の記憶ではなく、男性はビデオで記憶しているのだ。いつかはチラチラと思い出すんじゃなかろうか、という気がしてならない。これは管理人のせいではある。
かといって、このまま結婚しても、今は再び「管理人の意向に沿うようにする」と言っている彼女が、ずっとそのまま生きていけるかどうかはわからない。子供が出来れば意見も変わるだろう。むしろそれが自然だ。すると、当初想定していたように、その問題を抱えたまま生きていかなければいけない。
このようなことを、一定のサイクルで思考しているだけであり、ほとほと疲れた。本当に疲れた。
そしていつしか、どちらでも後悔するな、という思考から、どっちでもいいか、と思うようになってきた。
11月に入ってからというもの、ほとんどこの思考で固まった。いくら考えたところで、考えれば考えるほど、まぁどっちでもいいか、と思うようになってしまった。女性からしたら頭にくるのだろうが、悩んでいる管理人の気持ちも少しだけでもわかってほしい。
ということで、11月中旬がやってきた。彼女と会うことになり、会ってつらつらとそれまでのことを喋っていたが、ついに彼女が聞いてくる。
「考えてくれはりましたか?」
管理人は答える
「考えましたよ」
確かに考えた。たぶん、こんなに考えたのは人生初だ。だから、この言葉に嘘はない。
ただし、答えを持って、この場に臨んだわけではなかった。このように問われたときに、結婚するかしないか、自分が答えたほうにしようと思っていた。
「本当にいいの?結婚したら、もう引き返せへんよ」
そう言っていた。と思う。
すると、彼女は頷いた。
そして、管理人は「じゃあ結婚しましょう」と言っていた。
これで結婚することになった。この問題に関しては、二人で決めた通りにする。それが出来なかったら、俺も何を言い出すかわからんから、ということにしているが、管理人の心の中では、ある程度もう諦めている。ある程度、折れる心構えはできている。
むこうも折れてくれているし、それでも結婚したいと言ってくれた人だ。こちらも折れなければとは思っているが、それはまだ嫁には言っていない。際限がなくなると困るからだ。
この小さな嘘がどうなるか。このまま円満にいくとは思わんが、悲惨なことにはならないでほしい。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2015年01月26日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



