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ふじさわ昌隆 ブログ
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書庫視察報告

行政視察報告 明石市

行政視察報告

1.視察日時 平成21年10月22日(木)
2.視察地  兵庫県明石市
3.視察項目 不登校早期対応システム「ストップ不登校あかし」について

【市の概要】
 明石市は統計135度の日本標準時私語線上にある。また、瀬戸内海に面しており、古くは万葉集柿本人麻呂らによって多くの歌が詠まれ、現在は本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を眼前に望む事ができる風光明媚な地である。
 さらに、市の東側と西側は神戸市と接し、西側は加古川市、稲美町、播磨町と接しており、阪神間の都市圏と播磨臨海地域、そして海を隔てて淡路、四国とを結ぶ、海陸交通の重要な拠点となっている。
 現在市の面積は49.25平方キロメートル、周囲は60.4キロメートルを擁し、市域最長距離は東西15.6キロメートル、南北9.4キロメートルで、東西に細長いまちを形成している。

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・「ストップ不登校あかし」
今回、先進的な不登校対応システム「ストップ不登校あかし」を学ぶにあたり、明石市の不登校率を聞いたところ、中学校で約4%との説明を受けた。おおよそ1クラスに1人以上不登校の生徒がいるという数字らしい。全国平均は約2%強ということであり、早急に対応しなければならない課題となっていた。そこでいじめ対策課では、大学等専門機関と連携し、全小中学校においてマニュアルに基づき、「不登校予防のための早期対応システム『ストップ不登校あかし』を推進している。
これは生徒が欠席し始める早い段階から効果的な対応を実施することにより、不登校の未然防止を図るものです。また、注目すべき点は、不登校児童生徒を対象に体験活動を実施するよう『再登校支援』を行っている点は、注目すべき点ではないかと思います。

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・いじめ対策課の設置について
平成18年度は特にいじめが社会問題化になった時であり、明石市においてもいじめや不登校などが喫緊の課題となり、教育委員会の組織改正に伴い「社会教育推進室」を設置しその中に「いじめ対策課」を設け「いじめ対策係」「不登校指導係」を設置し、学校教育だけで取り組むのではなく、地域社会も含め全体で取り組んでいきましょうと言うことで組織改革を行った。従って、今まで生徒指導に関することは「学校教育課」が行ってきたものを、いじめや不登校に関わる部分に関しては「いじめ対策課」が行うこととなった。組織改正となって3年がたち、ようやく学校の先生方も慣れてきたようだとの話しもあった。


・「早期対応システム」
 いわゆる不登校予防のための早期対応マニュアル「ストップ不登校あかし」の事である。不登校対策係には臨床心理士の免許を持った“不登校対策アドバイザー”1人がいて、このマニュアルのチェックや指導、アドバイスを行っている。
 この「早期対応システム」は鳥取大学医学部の臨床心理学専攻の井上雅彦教授の研究室で考えられたもので、不登校アドバイザーの今岡さんはその研究室の1人で、明石市がこの早期対応システムを取り入れたときには、比較的スムーズに運用ができたと言うことです。そして、さらに細かく手を加え、現在の「ストップ不登校あかし」の早期対応マニュアルになったと言うことです。

 この早期対応システムは、チェックシートにより児童生徒の実態を把握し、そのチェックシートをファックスでのコンサルテーションの形で、学校とアドバイザーがやり取りをしながら対策を行っていくというもので、きめ細かな対策が打てるというものである。
 このファックスでのコンサルテーションの利点は、
1.チェックシートに記入する間に、先生がもう一度問題点を考える時間を与える事になる。
2.このチェックシートを見て、次の日には担当の先生とやり取りをする、即効性がある。
3.紙ベースなので記録として残る。

と言うことである。
平成21年度は130事例ほどあり、1人の児童生徒に対し2往復ぐらいのやり取りを行っている。

 マニュアルは不登校予防に関する手だてや不登校を出さないための早期対応の流れなど、分かりやすくまとめられており、忙しい先生方のためにダイジェスト版も作られている。





・「再登校支援」
 再登校支援は不登校の児童生徒が再び登校できるようにするよう、1人1人に応じた目標を段階的に設定した支援で、この特徴として「適応教室」というものがある。今はまだ6校しかないということだが、学校には来られるが教室には入れないと言う児童生徒のための教室を設置している。いわゆる、不登校生とのための居場所を学校の中に作り、徐々に学校復帰への足がかりをこの「適応教室」が役割を果たすというものである。
 そしてこの適応教室には「メンタルフレンド」というボランティア(学生を中心としたボランティア)が毎日2名ずつ、交代で子どもたちと一緒に生活をしています。そういう中で学習や生活の相談に乗ってもらうことで、自分の生活を見直したり適切な学習方法を発見したりという成果が見られると言うことであります。


・周知、啓発
周知・啓発としては7月・8月は「あかし青少年防止強化月間」、11月は「いじめ防止月間」を設ける。また、今年の8月には「いじめストップあかし」と題して子ども会議が開かれた。
またいじめ対策課の広報誌として、「ストップ不登校あかしニュース」を毎月1日に発行し、そのときの情報やファックスコンサルテーションの状況など、情報発信に努めている。

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【まとめ】
 いじめや不登校の問題というのは、いつの時代も起こりうる問題である。結局は児童生徒と先生の一対一の対話と信頼関係からしか、解決はないと思います。しかし、そこに至るまでには子どもたちのサインがあります。そのサインをいち早く察知することがいじめや不登校の予防となります。その早期対応システムを大学との連携のもと、さらに完成度の高いマニュアルにした「ストップ不登校あかし」、そしてチェックシートによるファックスコンサルテーションによって、きめ細かな且つ即効性のあるシステムを作り上げたことは、大いに参考になった。
 また、組織改編による「いじめ対策課」をつくることにより、先生が現場でいじめや不登校の問題を1人抱え込むことの無いよう、行政と先生が一緒に取り組み、一緒に問題解決にむかうという理想的なシステムとなっていることに注目をしたい。

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 いじめ対策課課長 阪田國昭さん、同じく主幹 浅野貴路さん
 いじめ対策係長  西澤淳一さん 不登校対策アドバイザー 今岡さん
 議会事務局 課長 吉本幸雄

大変お世話になりました。
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