|
一般質問3日目が終了しました。今回は我が会派の質問で、9月議会で配偶者控除・扶養控除の廃止による、市民負担の影響についての質問でしたが、今回は子ども手当事業を実施した場合の市の影響について質問をしました。前回に引き続き第2弾の報告を致します。
いま各自治体も頭を悩ませていることが「子ども手当」を実施した場合の自治体の財政なのです。
なぜか。
当初は100%国の負担でやると民主党は大風呂敷を広げたわけですが、
財源の問題がやはり浮上(そのことは自民党も公明党もが口が酸っぱくなるほど言っておりましたが)。
その財源は配偶者控除・扶養控除の廃止に留まらず、住民税からの扶養控除の廃止、
そして特定扶養控除まで手をつけてきたわけです。さらには地方負担と、
民主党の後出しジャンケンは留まるところを知りません。
問題は地方負担です。どのぐらいの負担かは未だはっきりしませんが、予想として、現在の児童手当の負担割合(国1/3,都道府県1/3,市町村1/3)で試算いたしました。
************************************************************
まず初めに帯広市の平成21年度の児童手当の予算です。
事業費は11億5千万、特定財源は国と道でおよそ8億3千万で、市からの持ち出しは3億1千万となります。帯広市の一般会計は約780億ぐらいなのですが、児童手当の予算はこのようになっております。
次に子ども手当になった場合の表は下記の通りです。
今回理事者側から引き出した答弁の数字を表にしてみました。
ます初年度の子ども手当は半額なので1万3千円。対象人数は現在の人数22,871人として予算額は約29億7千万。これを今の負担割合、市が1/3を負担するとして計算すると一般財源から8億2千万の持ち出しとなります。つまり、児童手当の予算よりも5億円増となります。
さらにH23年度は満額の2万6千円。予算は71億3500万円。帯広市にとっては一般会計の1割弱が子ども手当の予算となります。そして、同じく市の負担1/3とするとおよそ20億円の一般会計からの持ち出しとなり、現在の児童手当の予算と比べると17億円増となります。
例えば、帯広市の21年度予算の中の土木費はおよそ85億円です。子ども手当の71億円はいかにものすごい予算かということがおわかりだと思います。
一般会計から子ども手当だけで20億円の歳出があるとすれば、市にとっては財政破綻を加速するものであります。しかも、恒久的な歳出となるわけです。国の税収が40兆円を切ると言われる中で、地方だって税収は減っています。それを途端に(帯広市に)20億円も一般財源から出せと言うのは、どだい無理な話であります。
つまり、これだけの予算は100%国費でなければ事業化できません!
来年は5億、再来年は17億もの歳出の増であります。国保会計の赤字補填や生活保護の増加による補填どころの騒ぎではありません。
ちなみに、長野県立科町でも同じような質問を町議がしたそうであります。立科町は人口8千人。一般会計は約38億円。そして子ども手当の町の負担は(同じ計算で)7千万になったそうであります。議会から「おーっ」とため息が漏れたそうでありますが、自治体の存続に関わる問題であります。
特定扶養控除の縮小案は2011年度に先送りになるそうですが、税調議論でも「国民へのだまし討ちになる」と渡辺周総務副大臣は言ったそうでありますが、ここまで大風呂敷を広げた政府は、本当こんな事を地方に押しつけるのでしょうか。
地方に対する莫大な負担は、地方の財政を弱めるだけでなく、そのしわ寄せが医療や福祉、教育の予算を削る羽目となってしまえば、市民生活そのものが瀕死の重傷となる問題であります。
そして、自治体は財政破綻の道をたどるかも知れない状況にあります。
民主党の「子ども手当」の制度設計は、欠陥だらけであるということがわかった訳でありますが、国民が選んだ民主党政権。結局国民はだまされてしまったということでしょうか。「だまし討ち」とはよくぞ言ったと思います。
国会運営を見てもわかるとおり、3日間ある審議を1日半で強行採決したり、たった4時間の審議で法案を決めたりと、数にものを言わせてルールそのものがめちゃくちゃになっている現状で、少数野党の公明党が正論を言っても、議論すらできない状態が続いております。
「地域主権」とは地域が本来有する権利。それに逆行する政府の行動を止められるのは、やはり賢明な庶民の声なのかも知れません。
|