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テニスの得点は、0のラブ(love)に続いて15、30、40と特異なかたちでカウントされる◆起りは古く、諸説あるが、得点の基本単位が15。15×4=60で一ゲームが成立するというのが本来の考え方。45を40とするのは単なる省略という説明がある◆60がゲームの単位となった諸説の一つに「時計の文字盤説」がある。文字盤を4分の1に分け、15分を基本の単位にしたという説だ。古くは1ポイントを取ることが至難で長時間のゲームが多く、時計の文字盤を使って得点を確認していたという◆29日の全豪オープン男子シングルス決勝はノバク・ジョコビッチ(セルビア)がラファエル・ナダル(スペイン)を制し連覇したが、5時間53分の激闘◆長いラリーのフルセットマッチでテニスの四大大会決勝史上最長記録となった。これまでは1988年全米オープンの4時間54分だったから1時間も長い◆時計の文字盤説の起こりを思う。1ポイント、1ゲーム、1セットを取る至難さ、それに耐える体力に驚嘆する。
読売新聞 2012.1.30 よみうり寸評
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