普通は「カンダ」と読むところから、神田すなわち神社の費用を弁じるために設けられた田を意味すると考えられる。事実、この地はもと伊勢神宮の神領(御厨)であったのではないかという説もある。有名な東京都千代田区の神田も、やはり、伊勢神宮の神領であったことから神田の地名が生まれた。
「カンダ」がいつごろから、どうして加田と書かれるようになったかは不明であるが、康正2年(1456)、足利将軍が大内裏造営のために諸国に段銭を賦課した記録に「三条師殿家領 近州加田庄」とみえるという。中世にはすでに加田という文字が使われ、三条家の荘園になっていたことがわかる。
なお、一説によると加田を次のように説明している。加田は加納と同じように藤原氏全盛時代に伊勢神宮の御厨地を諸国に増加した時に、神領に加えられた地、すなわち、新たに加えられた田地ということでこの名が起こった。だから加田は神田である。古書に坂田御厨と書かれてあるのはこの土地であろう。
『長浜の「歴史」』昭和49年1月10日発行
長浜北高等学校 歴史部
「加田」地名の所在地
秋田県由利本荘市 長坂 加田喜沼湿原(かたきぬましつげん) *情報頂きました。
埼玉県さいたま市 見沼区 加田屋(かたや)
埼玉県比企郡 滑川町 加田(がだ)
愛知県豊田市 荒井町 万加田(まんかだ)
愛知県犬山市 味加田(あじかた)
三重県北牟婁郡 紀北町紀伊長島区長島 加田(かた)
滋賀県長浜市 加田町(かだちょう)加田今町(かだいまちょう)
滋賀県愛知郡 愛荘町 目加田(めかだ)
島根県飯石郡 飯南町下来島 加田(かだ)
高知県吾川郡 いの町 加田(かだ)
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