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テニス男子・西岡選手が初出場でV アジア大会
中日新聞 2014年10月1日
 【仁川(インチョン)=中平雄大】韓国・仁川アジア大会は三十日、テニス男子の個人シングルス決勝で、津市出身の西岡良仁選手(19)=ヨネックス=が、持ち味の粘り強さを見せて世界ランク三十七位のルー・イェンスン選手(31)=台湾=に6−2、6−2で勝利。初出場で金メダルに輝いた
◆東京五輪「絶対出たい」
 アジアの頂点に立った瞬間、ラケットを捨て、こぶしを握って雄たけびを上げた。五輪出場経験もある格上の相手を倒しての栄冠。「狙っていたのでうれしい。団体戦からずっとサポートしてくれた仲間に恩返しできた」と喜び、表彰式では満面の笑みで金メダルを掲げてみせた。
 テニス選手だった父の範夫さん(53)が、津市内で経営するテニス教室に通い、四歳でラケットを握った。範夫さんは「ボールが来る場所を予測して人より早く動ける才能があった」と話すが、決してプロに育てようと思っていたわけではない。「本人のやる気に任せていた。やるなら練習でも中途半端なことをするなと。ただ負けん気は強い」。
 中学三年の秋に単身渡米し、プロを養成するIMGアカデミーに留学した。「小中学生のころは負け知らずで、国内に張り合える相手がいなかった」と範夫さん。視線が海外に向くのは自然の成り行きだった。母のきみえさん(50)は「涙の一つでも流すかと思ったら、あっさりと行ってしまった」と空港で送り出した日を振り返る。
 アカデミーでのテニス漬けの日々。シャイだった一七一センチの小柄な少年は「三年間でアスリートになった。気後れせず人と話せるようにもなった」(範夫さん)。
 今年一月にプロとなり、今は海外の大会で経験を積む日々。「強制しないで、好きなようにさせてくれた」と、父への感謝を口にする西岡選手。範夫さんは「プロの仕事は勝つことだが、見られるのも仕事。プレーで観客を喜ばせる選手になってほしい」と期待を寄せる。

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