三頌亭日乗

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こんばんは、皆様、三頌亭店長です。だいぶ、音楽やら映画で暇をつぶしましたので本の話題もいれましょう(笑)。相変わらずこれといったものがないので適当な所でご勘弁願います。

まずは珍しく都筑道夫の恐怖短篇集「十七人目の死神」です。この方の本は一時期はたくさん出ていたのでずいぶんとお読みの方も少ないないことでしょう。最近出た光文社の都筑道夫コレクションなどを通読すればおよそのことはわかるものと思います。短篇についてもかなりの数がございますので、今日は恐怖小説に絞った短篇集をひとつ紹介いたします。因みに収録作は下記の通りで、11篇です。著者17番目の著作であることからこの題があります。1篇ごとに「寸断されたあとがき」という著者による解説がはいっていて、全体として連作短篇集の体裁となっています。それぞれに面白いのですが、集中のピカ一は「不快指数」でしょう。なんともいえないないいやーな感じが全編を覆う傑作だと思います。「十七人目の死神」は全く同じ構成で角川文庫に収められていましたが、いまはもうありません。ちくま文庫の都筑道夫恐怖短編集成に「阿蘭陀すてれん」と一緒に収められています(今品切れかな?)。

・十七人目の死神
「手を貸してくれたのはだれ?」
「不快指数」
「はだか川心中」
「流刑囚」
「忘れられた夜」
「妖夢談」
「蠅」
「父子像」
「ハルピュイア」
「風見鶏」
「幽霊になりたい」

次はヘンリー・ミラーの「クリシーの静かな日々」です。1970年に映画化されたときの翻訳ですね。どういうわけかヘンリー・ミラーの翻訳をいつのまにか読んでいて、大体のものを読んでしまっています。穴場でオススメなのが以前紹介いたしましたが「わが読書」です。ところでこの「クリシーの静かな日々」はミラーが30年代のパリでボヘミアンの生活をしていた頃を舞台にした自伝的な作品です。貧乏な都会のバカ騒ぎ(笑)といったところの内容ですな(笑)。じつは調度、ミラーは「北回帰線」が予想外の反響で作家として認められつつあった頃です。またドルが恐ろしく強かった時代だったのでこのような生活を送ることが可能だったのでしょう。この時代を題材にしたよりポルノグラフィックな作品として「オプス・ピストルム」というのがありますが、こちらは1頁1ドルだかで好事家の求めに応じて書いたといわれています。

さて二見書房版「クリシーの静かな日々」はフォトストーリーのような体裁で当時映画化されたもののスチールをふんだんに取り入れてあります。いかにも70年代風の映画で今見ると面白いです。同じ訳者の前の版(「静かな情事」)にはブラッサイの写真が挿入されていてこちらもよかったように思います。「クリシーの静かな日々」は2度映画化されていて90年代のクロード・シャブロオル監督のものもあります。興味のある方はどうぞ。

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都筑さんの短編集(ショートショートかな?)は、以前、角川文庫でけっこう読みました。本書は未読です。ホラー、恐怖方面は避けていたので(←実はかなりヘタレです^^;)。でも、連作になってるというのを知って読みたくなりました。

2008/7/13(日) 午前 9:36 Cutty 返信する

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Cuttyさんこんにちは。以前はいろんな文庫に溢れるほど入っていたのでお読みの方も多いと思います。ホラーは得手ないという方も多いのでこの方面はいまだに少し寂しいものがありますね(笑)。この作品は解説をはさんで「展覧会の絵」よろしく読んでいける作品なので比較的読みやすいと思います。

2008/7/13(日) 午後 3:23 kms*30 返信する

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