薄花桜

ヤフーブログ終了・・・ありがとうございました。

経過・Tくん

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Tくんの成育歴です。
過去の記事を再掲してます。
が、途中でほったらかしになってます・・・(*_ _)人ゴメンナサイ
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1学期

新学期当初は、何をするのかが分かりにくく、学習中に立ち歩くことがよくありました。

しかし、することが分かるにつれて椅子に座り、集中して学習に臨めるようになって来ました。

朝の運動も常にみんなから少し離れて様子を見ていたのが、内容がわかってくる中で、
大好きな担任と一緒なら、走ったりダンスしたりと活動に参加できることが増えてきました。

どの学習も「何をするのか」と興味を持って取り組めています。

教師のすることだけでなく友だちのすることもよく見ていて、
「面白そう」と思ったことは真似をする姿が見られるようになってきました。

休み時間はみんなと一緒に遊ぶ姿がよく見られます。

対人面では、「この人とはこんな風にして遊ぶ」と決まった関わり方をしています。

思っていたような反応が返ってこないと戸惑うような姿をみせますが、
いろんな教師や友だちとの関わりを広げています。

このように学校生活に慣れる中で活動範囲が広がり、毎日楽しく過ごせていました。


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2学期

2学期になって「分かっているけど、しない。」という姿が増えてきました。

活動や着替え等をしないことで教師に追いかけてもらうやりとりを楽しんでいる姿がよくみられました。

やるべきことはよく分かっているので、自分で納得すると、しっかりとできています。

本人の気持ちを受け止めつつも少しずつ気持ちが向けるように働きかけていきたいと考えています。

クラスの友だちのことをとても意識していて、憧れの友だちや好きな友だちができています。

やや一方的な関わりではありますが、泣いている友だちに「大丈夫?」と声をかけたり、
「バツ」と友だちを注意する姿も見られるようになりました。

また、個別学習で友だちのカタカナパズルをする等、
友だちのしていることに興味を持ち、そこから活動の幅を広げています。

他クラスの教師や初めての人にもすぐに慣れて遊ぶ姿が見られました。

人と関わることが楽しく、一度一緒に遊ぶと自分から関わりを求めにいっていました。

朝の会の流れをよく分かっていて、朝の歌のカセットを用意し、曲をかけることをしていましたが、
数字への興味が強くなり、ラジカセのテープカウンターの数字を読むことが多くなりました。

教師の時計の数字を読み始めると他の活動へ気持ちが向かなくなることがよくありました。

切りの良いところで声かけをすることで、気持ちの切替をしていました。

興味が持てる活動を用意し、学習に気持ちが向けられる環境設定をしていきたいと考えています。


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3学期

3学期当初は少し自分の思いと違った出来事などがきっかけで気持ちが崩れてしまうことが多く、
立ち直るのに時間がかかることが多く見られました。
その中でも、少しずつ教師の支えを受けながら気持ちを立て直し、参加できることが増えています。

また、一見参加していないように見えることでも、
教師の膝にうずくまりながらも友だちの様子は気にしていたり、
設定された活動時間が終わると生き生きと遊んだりするなど、周囲の状況や、
いつもと違う集団や活動を見て、本人なりに受け止めようとしているからこそ
距離を置いてしまったり、なかなか参加しづらくなることもあると思われます。

本人の中に「こうしたい」「これはこういうもの」というつもりがしっかりしてきたことと、
周りのこともよく見えてきて、分かっている分「やろうかな、どうしようかな」
という葛藤もたくさん生じてしまいますが、少しずつ教師との信頼関係を支えに、
働きかけを受け止めて活動に気持ちを向けられるようになってほしいと思います。

また、友だちのことが大好きで、
いろいろな友だちに自分から声をかけに行こうと関わりを求める姿も増えてきました。

その分どうしても一方的な関わり方になってしまったり、
気持ちが盛り上がりすぎて、つい強い関わりなってしまったりする姿も見られます。

本人の友だちに関わりたい気持ちを大切にしていきながら教師が仲立ちとなり、
自然に友だちの間や集団の中で楽しめる経験を積み重ねていってほしいと思います。


【通信簿“あゆみ”から、総合所見の抜粋】

卒園式

平成16年3月

Tくん 保育園 卒園

ただでさえ、集会状態の場が苦手なTくんにとっては、
おごそかな雰囲気の卒園式は、その場に居ることだけで、精一杯なことでした。

入場では、嫌がってはいたけど、入ることができました。

Tくんの席は、2月生まれなので、出席簿順では後ろのほうで、
運のいいことに、最終列で、一番端っこでした。

Tくんのそばには、加配の先生がついて床に座ってくれていたのですが、
母をみつけて、来ようとするので、すぐに母が呼ばれました。
(母は、園児の後ろに同じ順に並んでいます。)
Tくんの横に、母と先生が座りました。

保育証書授与では、
本来は、名前を呼ばれたら返事をして立ち、一列そろって壇上の横に行き、
そこで一人ずつ名前を呼ばれて証書を受け取り、壇上からまっすぐ降りてきて、
一人ずつ待っている母に証書を「ありがとう」と言って渡す。
というものでした。

Tくんは、名前を呼ばれると、(列の一番最初でした)
「はーい」と叫んで、一目散に壇上に駆け上がって行きました。
園長先生が名前を呼び、証書を渡すのを待ちきれない様子で、手を前に出しています。
やっと証書をもらうと、母のところへ。
「あいあおう(ありがとう)」Tくんが言ってくれました。
母は、それだけで (T(T(T(T_T)T)T)T)うるうる

あとで、担任でない違う先生が、
父に「Tくん、よかったですね」と涙ぐんで言ってくれたそうです。

式が終わってから、他のお母さんが、
「○○(自分の子)が、Tくん、じょうずにできるから、見てあげてな。」
と言ってたんだと教えてくれました。

2年間、お世話になりました。
みんなとは、同じ小学校へは行けないけど、Tくんのこと、覚えていてね…

6年後、小学校を卒業したときに開けるタイムカプセルを埋めました。
Tくんの思い出の品として、保育園用の「スプーン」を入れました。
6年後、成長したTくんを楽しみにしながら・・・

K教室の思い出

『あか組』 平成12年10月〜13年3月
       Tくん 2才7ヶ月から3才1ヶ月

K教室は、月・木の週2回、9時半から1時半の療育でした。

・ 最初の頃は、すぐにプレイルームに走って行き、指導室に入ろうともしませんでした。
・ 半年たって、朝の手順(片付け)ができるようになってきました。
・ 靴も履けるようになって、脱ぐこともできるようになりました。
・ お弁当は、壁に向かって、食べていました。
・ 立ち歩いては、他の子のスプーンを取りに行っていましたが、のぞきに行く程度になりました。
・ 「まんま」と言えるようになりました。
・ 「○○T君」と呼べば、手をあげるようになりました。
・ トイレに座れるようになりました。(出たことはありませんが)
・ よく笑うようになりました。

12年度の文集に
「Tくんのすきなもの:スプーンとフォーク、天気予報、ソフトクリーム
 Tくんの嫌いなもの:はみがき、散髪

 K教室に入って半年。Tくんは、少しずつだけど成長しているようです。
 まだまだ多動だけれど、最近はだいぶ落ち着いてきた感じです。
 わかること・できることが、これからもどんどん増えていくといいのですが 」
と、書いていました。

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『き組』  平成13年4月〜14年3月(半年で1期なので2期分)
      Tくん、3才1ヶ月から4才1ヶ月

火・金の療育です。
保育園や幼稚園にまだ通わないので、週2回です。(通っていたら週1回です)
き組で、園に通わないのは、2人でした。

血液検査で、牛乳が原因の貧血であることが判明した頃からスタートです。
毎日、牛乳を1リットルは飲みます。
一日おきに牛乳を2本買いに行く日々でした。
牛乳は、カルシウムは取れるけど、大量摂取は鉄分不足になるらしいです。
牛乳を、鉄分入りの加工乳に変えました。
味に敏感なので、どうかと心配しましたが、甘いみたいで飲みました。

夏には、「おとまり会」があります。
午後からで、プールに入り、お風呂に入り、夕食はカレーライスとすいか。
町の花火大会の日にしているので、夜、花火見物をしながら、
役員がカキ氷・ポップコーン・わたあめの屋台村をします。
キャンプファイヤーができるようになっている広場で、円形になっているのですが、
Tくんは、この年から3年連続、この時間は、
裸足で円の縁石を何十周も汗だくになりながら走っていました。
何が楽しくての行動なのか…謎です。
でも、フラッシュバックじゃないけど、昨日のように思い出すのかなぁ?
寸分狂わない行動に苦笑です。
夜は、がやがやとうるさい中、眠るかどうか心配でしたが、
ちゃんと寝てくれました。
子どもが寝た後は、懇親会です。
子どもが起きて泣いてると、先生が呼びに来てくれます。
翌日は、ちびっこ広場まで歩いて行って、朝食。
少し遊んで戻って、終わりの会をして解散です。
いろんな意味で、いい経験でした。

秋には、「親子フォーラム」として、オリエンテーリングをします。
長距離を歩けない子は、短縮コース。
Tくんは体力があるので、アップダウンのあるコースです。
山道をとっとことっとこと母を見捨てて、先に進んでいきます。
体重増の重力に勝てない母は、ついて行くのに汗をかきました… (;´д`)トホホ
Tくんの健脚ぶりを思い知った母でした。

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『あお組』  平成14年4月〜15年3月
        Tくん、4才1ヶ月から5才1ヶ月

この年、保育園に入園しました。
療育は、週1回・水曜日です。

あお組になると、ただの「お散歩」から、調理のための「買い物に行く」に変わりました。
普段、持って行くリュックとは別にかばんを用意しました。
帰ると思われてはいけないし、このかばんを持てばお買い物との刷り込みのためです。
ちなみに、K教室用のリュックと、保育園の遠足用のリュックも別です。
混乱を避けるためです。

お財布に500円玉を1枚入れて、スーパーへ。
財布を首から提げるようにしていましたが、初日、財布を触っていて落としたのでしょう、
レジでお金がないことに気づき慌てました。
幸い、母も財布を持って行っていたので、事なきを得ました。
次からは、セロテープでお金を貼り付けました。
キャベツ(半分のがあればいいけど、無いと丸々1個)とソーセージ、
焼きそばの麺1袋を買います。

経路には、1時間に上下1本ずつも通るかな?という
1両あるいは2両編成の単線の私鉄の踏み切りがあります。
行きあるいは帰りに、踏み切りの前に陣取って、電車が通るのを待つ、Tくんでした。

キャベツをちぎり、洗って、ソーセージを切り、ホットプレートで焼きそばを作ります。
初日、包丁を振り回しました。
刃をむんずと手のひらで握り締めた、Tくん!
切れたかと冷や汗ものの、母と先生でした・・・
次からは、Tくんだけ包丁ではなく、テーブルナイフに変わったのは言うまでもありません・・・

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『個別』  平成15年4月から9月
      Tくん、5才1ヶ月から5才7ヶ月

療育は、隔週・3時から5時の月2回
4人での小グループでの療育になりました。

今までと大きな違いは、「おやつの時間」です。
それぞれ決まったおやつを持ってきます。
おやつ4種類「マーブルチョコ」「コアラのマーチ」「じゃがりこ」「ぽたぽた焼き」と
お茶・リンゴジュース・ポカリスエットの飲み物3種類
テーブルには、それぞれの写真カード
カードを渡して、おやつをもらいます。

プレイルームで、先生と母とで「手足ブランコ」をしているとき、
「トランポリンの山へ飛んでいけ〜♪」と
Tくんをトランポリンへドッシ〜ンと下ろそうとしたとき
Tくんの額を思いきり縁にぶつけてしまいました。
見る見るうちに腫れ上がりました。
一瞬の沈黙のあと、堰を切ったように泣き出しました。
療育に関わっていない先生2人がついて来てくださって、
手には、病院での診察風景の絵が描いた数枚のカードを持ち、救急病院へ。

診察・レントゲン、おとなしくできました。
腫れは引いても、青いあざはだんだん日がたつにつれ、
パンダのように下にさがってくるだろうと言われましたが、
実際には、それほどひどくはなりませんでした。C=(◇; ホッ!

そろそろ療育が終わる頃にK教室に戻り、
Tくんだけで「おやつの時間」をしました。
普段と変わらない様子で、おやつを食べました。

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『随時』  平成15年10月からは、実質の療育はなく相談のみ可能という状態の「随時」となりました。

毎年12月には親の会主催の「クリスマス会」をします。
この年、父はK教室の親の会の副会長の任をもらっていたので、
今年初めて、母は「クリスマス会」の会場に入ることができました。
というのも、過去2回、母が役員だったので、出し物を見る機会が無かったのです。
もともとTくんは、会場に入るようなことはしてくれないだろうけど、
TくんとMちゃんは父が見てました。

それと、2月の最初に「あお組」以上は、「雪遊び」でスキー場へそり遊びに行きます。
寒いのが苦手な母に代わり、父に行ってもらいました。
ちびっこ広場では、Tくんは、子供用のリフト(歩道?)が気に入り、
何度もそりですべり降りては、リフトに乗って上がり…をしてたそうです。
保育園の年長児になり、いよいよ就学先を決める時期になってきました。

養護学校の説明会、体験入学
地域の小学校の見学
巡回就学相談         etc…

就学先を決めるに当たり、意見が分かれました。

父は、最初から『養護学校派』でした。
少なくとも、障害児のプロだし、任せて安心だと思っていました。
もちろん、母もずっと、そう思っていました。
でも、いざ就学が目の前に迫ると、違う考えも頭をかすめ始めたのです。

Tくんは、これから一生、この地域で暮らしていくことになります。
中学は無理でも、小学生の間は、地域で・・・

実際、地域の小学校は、とても小さい学校なのです。
保育園のクラスメイトの大半が、そのまま小学校に上がります。
しかも、町内一の小規模校のため、1クラスずつしかないのです。
6年間、ずっと同じメンバーなのです。
いい面も悪い面もあるとは思いますが、
Tくんのためには、Tくんを理解し認めてもらえる、いい土壌であると思いました。
「Tくんは、こんな子なんだ。」
保育園では、子供のほうが柔軟性があります。
Tくんも、健常児を見て育つのは、Tくん自身の成長につながるはず・・・

K教室のF先生に、尋ねました。
「実際問題として、Tくんには、どちらがいいでしょうか?」と・・・

「Tくんなら、適応能力はあるので、それなりに、どちらでもやっていけます。
 でも、(地域の)K小学校はお勧めできません。
 (学校の)今の状況では、放っておかれることになりかねない。
 一日、ボォーっと過ごすのは、もったいないです。」

地域の小学校には、
K教室での先輩にあたる、そしてMちゃんの同級生のアスペルガーの男の子がいます。
そのお母さんから、少しは状況を聞いてはいました・・・

Tくん自身は、どちらでもやっていけても、
Tくんを伸ばす土壌がなければしかたないことなのかもしれません。

すべては、実際に、この目で見て、親が判断するしかないのです。
Tくんの将来のために、どちらがいいのか…


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平成15年6月

養護学校の説明会には、父も参加しました。
母は昨年もK教室から説明会に参加しているので2回目でした。

日程説明、教育課程の概略説明のあと、授業参観です。

小・低学年部は、1・2組は肢体不自由児のクラスです。
3〜6組は、知的障害児のクラスです。

3〜6組を中心に、Tくんならどのクラスのレベルなのかなぁ
と、思いながら見学。
一クラス 4〜6人のクラス編成に、先生が4〜3人
1対1 から 2対1 対応

K教室で見覚えのある子もいっぱい。
にこやかで元気な姿を見ることができました。

その後、質疑応答と現1年生のお母さんの体験談を聞きました。

体験談では、
同じようなことで悩んでいたことや思い、入学してからの様子など…
いろいろと参考になりました。

でも、わが子のレベルを考えれば、当然のことなのだけど、
保育園の延長のような気がしたのも確かでした・・・


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養護学校の体験入学は、保育園の加配の先生と一緒に行きました。
加配の先生と一緒なのは、学校側からの希望です。
前もって、保育園のほうにTくんの様子や状態を学校側から聞き取りをして、
Tくんの体験入学のクラスを決めたようです。
説明会のときに、見当をつけたとおり、5組での体験でした。

養護学校へは、K教室のクリスマス会の会場として使わせてもらい、
また、先生方が企画も担当していろいろとやって下さっている関係で、
Tくんは、2回行ったことがあります。
すっかり慣れた場所です。(たとえ、年1回でも…)

まず、2階のプレイルームへ直行です。
トランポリン・スイング・エアトランポリンがあります。
その後、非常階段(らせん階段と滑り台)に夢中になりました。
40分くらい、階段を上っては、滑り降り・・・を30回は繰り返したと思います。
付き合ってくださった学校の先生も、
「年長児で、こんなに体力のある人は、はじめてかも・・・」とのことでした。

『朝の会』
椅子には座らず、母の膝の上でしたが、タオルブランコのときには、したいと主張してました。

『ふれる・えがく』 
図工室で、トロトロの色付きの小麦粉を溶いたものを机や紙に手で自由に書く、といったものでした。
感触遊びは嫌ではないので、喜んでやってました。
でも、手の平以外に付くのは嫌で、タオルで何度も何度も拭いていました。

『水遊び』
汚れた手を洗う意味もあり、そのままで、教室前の中庭で、巨大なビニールプールで水遊びです。
水遊び大好きなTくんは、もう生き生きです。
「お魚Tくん」状態です。

体験内容や持ち物などを必要な場合は連絡するとのことだったのに、何の連絡もなかったので、
水着など用意してなかったし(着替えは持って行ってましたが…)、
朝の会でも、Tくんの椅子が用意されてなかったり、
と、ちょっと対応に不満はありましたが、
Tくんの生き生きとした、きらきらとした瞳を見れば、
とても楽しかった様子が見て感じ取れました。


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地域の小学校の見学は、保育園を通してお願いしました。
「養護学校派」の父にも、百聞は一見にしかずで、来てもらうことにしました。
たとえ見学に行った結果、母が地域がいいと言っても、
父自身が納得しないことには始まらないからです。
平成15年7月 Tくんを連れて、三人で小学校へ。

2時間目と3時間目の間の長休みが始まる少し前に学校に着きました。
校長室へ通されました。
挨拶の後、校長先生の第一声は「養護学校と聞いていたんですが・・・」でした。
確かに、園長先生には、父が養護学校でと思っているので、たぶんそうなると思います。
という内容のことを言ったことはあります。でも・・・
「まだ決めていないので・・・」と父。
すると、校長先生は、
「IQはいくつですか?」
「発達相談などは受けてますか?」と・・・
発達指数・発達年齢なら、毎年K教室で発達検査は受けています。
でも、IQ? 
母が子供の頃に受けたような知能検査のことなのだろうか?
どうやって検査するの?
頭の中で???が踊りました。
発達検査のこと・K教室のこと・療育手帳のことなど話しました。
「教育相談のときには、資料を出してもらわないと……」云々
横で、父が見る見る不機嫌になっていくのが、気配でわかりました。
Tくんを連れて行っているのに、Tくん自身のことは何も聞かれませんでした。

それから、教頭先生が来られて、
障害児学級のことや見学内容についての説明をされました。
3時間目が始まっていたので、見学をさせてもらいに移動するとき、
校長先生も一緒に来られました。
Tくんは、廊下にでると「ちっこ〜(おしっこ)」と、トイレへ。
校長先生は、その様子を見られて、
「排泄はできるんですね。」と一言。

授業参観中、教頭先生と障害児学級の生徒さんのことやTくん自身のことなど
いろいろとお話はしました。

Tくんとは、レベルが違うなぁ…
養護学校とは、全然違う…
養護学校では、先生は保育士みたいで、遊びの延長のような感じを確かに受けたけど、
Tくんの生き生きとした姿を見ることができました。
でも、ここでは、先生はあくまで先生の印象。
K教室のF先生の仰るとおり、Tくんはそれなりに過ごすことはできるだろう。
でも、Tくんにとって、ここが楽しい場所とは思えない。
健常児を見て育つことは大切でメリットはあるだろうけど、
健常児と同じ場にいることができなければ(普通学級に入ることができなければ)
障害児学級の子供は、Tくんを入れて3人。
みんなタイプの違う子で、Tくんにとってメリットはないだろう。
そう実感しました。

参観後、再び、校長室でお話しました。
教頭先生は、Tくんにも話しかけます。
でも、校長先生は、自分の椅子にいるのに知らん顔で、話に加わりもしません。

「何度でも見学に来てください。」と言ってくださいましたが、
玄関を出たとたん、父は、「こんなとこ、あかん!」と一言・・・
母も決心がつきました。
迷うことなく、養護学校を選択することができます。

校長先生は、もしかしたら来年には移動になり、理解ある先生がトップとなるかもしれません。
でも、それは賭けです。
毎年、担任も変わるかもしれないし、
そのたびにTくんを知ってもらうためだけに、学期を費やすことになる。
養護学校では、担任はチームだし、
毎年、一人は旧担任がクラスにいるように配慮されます。
蓄積されたノウハウがあります。
親の怠慢かもしれないけど、安心感があります。

養護学校に決めました。
生き生きとした、Tくんでいてほしいから・・・


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平成15年8月

夏休みの期間中に、県教育委員会の巡回就学相談が行われます。
前もって市町村の教育委員会に申し込みますが、保育園を通しての申し込みとなりました。
体験入学や地域の学校見学の予定がすでに決まっていたので、
巡回就学相談の日には、就学先は決めているだろうから受けなくても…とも思ったのですが、
加配の先生に、その旨伝えたら、どんな子でも(最初から養護学校と決めている子でも)
巡回就学相談は受けているとのことだったので、申し込みました。

Tくんを連れていくので、
初めての場所だから、前もって会場の写真を撮って、「ここに行きます。」と言い聞かせました。

当日は、県教育委員会の人・盲学校の先生・町教育委員会の人との面談でした。
Tくんは、おもちゃで遊びながら、様子を観察されました。
すでに、就学先を決めていたので、
地域の小学校での見学の時の話をして、不満・愚痴をついつい話してしまいましたが、
いい機会だからと聞いてくださいました。

「ご両親が決めておられるなら、養護学校で」と結論は簡単でしたが、
後で、地域の障害児学級と悩んでいると言っていたら、
Tくんには、どこが適当だと言われていたのかなぁと、
ちょっと惜しいことをしたなぁ…と思いました。

就学先を決めている者にとっては、無駄な時間でした・・・
Mちゃんを歯医者に連れていったときに、
小学生の高学年くらいの男の子が治療に来ていて、
なにかしらの発達障害があるのは、見ていてわかりました。
そして、お母さんとお姉ちゃんが付き添っていましたが、
助手のお姉さん方総出で、叫ぶ彼を押さえつけての治療が始まりました。
そのときに、Tくんの姿が重なりました。
小さい間は力で抑えられる。
でも、思ったのです。大人になって、一人で治療ができなくては…と。
そのためには、慣れるために、歯医者通いも必要だと・・・

K教室で一緒のお母さんが、いい歯医者さんがあると通っておられるのを知り、教えてもらいました。
そこは、その子のペースに合わせて、
診察室に入るところから、時間をかけてつきあってくださるとか…

そこしかない!そう思いました。

Tくんの長い『慣れるための歯医者通い』が始まりました。


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デジカメを持って、歯医者さんへ。

いつも同じ診察台で、いつも同じ歯科衛生士のお姉さんが担当して下さることになりました。

歯医者さんの建物・先生・お姉さん・診察台
はみがきをしているTくん・口をゆすぐTくん
終わりを意味するスリッパ

最初に撮らせてもらったのは、そのくらいだったと思います。

なにしろ、最初は「はみがき」だけで、治療器具は徐々に使う練習を始めます。
新しいことをするたびに、デジカメで写真を撮らせてもらいました。
視覚優先のためのプログラムです。
ダンボールで作った板に、順番に写真を並べ、終わったら裏返していきます。

いつまで続くか分からないと不安なので、
「10」からのカウントダウンで「0」でおしまい。
それができるようになると、キッチンタイマーを持ち込みました。
治療には、1分2分が必要だからです。
「0」になり、「ピピピッ」と鳴ったらおしまいです。

Tくんは、いつものことですが、最初はとても賢いのです。
最初から、診察室に入り、はみがきも口をゆすぐのもできました。
「最初から、ここまでできるなら、治療もすぐに出来るね」
治療器具も少し、練習しだしました。

週1回、歯医者さんへ行ってから、保育園へ。

でも、「賢いTくん」は3ヶ月ももたなかったのです・・・


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歯医者さんに通い始めて3ヶ月目

Tくんは、すっかり歯医者さんに慣れてしまいました。
これが、くせものです。
一般的に、一度入った習慣は、そのままこだわりかのように定着するのが、
自閉症の特徴だと思っていた母にとっては、理解できないのですが、
Tくんは、せっかく良い習慣がついたと思っていても、
慣れてくると自己流にアレンジして、省略してしまうのです・・・
保育園の加配の先生、いわく「Tくんの生きていくための知恵・力」なのだそうですが・・・

あんなにおとなしく座り、はみがきや器具の練習の間、ちゃんと口を開けていたのが、
座らない、走り回る、ふざける・・・
その間、お姉さんはTくんにずっと付き合ってくれます。
気分が乗るまでと1時間一緒にお絵かきしてくれたり…
もちろん何度も診察室へ誘うのですが、
結局、何もできなくて、あきらめて帰ることも何度となくありました。
何もしてないから、治療費はいいです。と受け取ってもらえないときもありました。

週一回を二週間に一度に変えてみたりと、一進一退を繰り返しました。

最初、通い始めたときは初期虫歯だったのが、約1年後には、立派な虫歯に成長してました。
痛いのか、気になるのか、乳歯はあまり痛く感じないというのに、
自分からはみがきをしだしたりしたので、思い切って治療してもらうことにしました。

平成15年12月29日 拘束しての治療です。
もちろん、Tくんは力の限り抵抗しました。
治療は出来たけど、次回から歯医者さんに入るのも嫌だと言い出さないかと心配でした・・・


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拘束しての治療後、行くのも嫌だと、拒否されたらどうしようかと思っていました。
でも、無用な心配でした。
まったくいつもと変わりなく、同じように治療の練習をすることができました。
その後も、月1・2回、通いました。


平成14年11月15日 初診

平成16年10月25日 拘束することなく、自ら口を開け、治療することができました!!

約2年、
回数にして約60回目(古い診察券を失くしてしまったので、正確には数えられないのですが…)
長い歯医者通いが、実を結びました。

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