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まさかこんなお好み焼きがあるとは思いませんでした。 まず、写真を見てください。 麺がとても細いのがわかりますね。 ここまで麺が細い店も珍しい。 細めのパリパリで、おいしいです。 しかし、問題はその麺の下です。 この細めの麺と比べて、なにやら厚みのある何かが、見えているでしょう? なんと、これが生地なのです。 このお好み焼き、生地を引かずに、具材だけでいきなり焼き始める。 生地なしと言えば・・・はるみのおやじさんのいかつい笑顔が頭に浮かぶ。 「え、生地を引かないんですか?」 「いや、これから、生地らしきものを・・・」 と、いいながら、生地を取り出し、なんと、具材の上からなみなみと注ぎかけるではありませんか。 水気の多い生地が、具材の間から滴って、具材の周辺に大きな生地の海ができる。 これが焼き上がると、端を折りたたむようにして、具材を包み込んでいくのです。 生地でオムレツ風に包み込んだ具材と、麺パリにした麺の部分を合わせて、最後に玉子を合わせて、出来上がり。 さて、このお店の何がすごいって、「生地を強調した広島風お好み焼き」という点です。 広島風にせよ、関西風にせよ、そのルーツは、どんどん焼きや、一銭洋食といった、重ね焼きです。(もちろん、さらにさかのぼれば、文字焼き、麩の焼き、煎餅といくらでもさかのぼることはできます)。 重ね焼きのまま、重ねる具材を増やしていったのが、現在の広島風です。この、具材を食べさせることがメインになってくるわけで、その進化が行きつくところまで行きついたのが、生地を引かずに、具材のみを食べさせるというはるみのお好み焼きです。 はるみは極端にしても、広島風のお好み焼きは、具材をどうおいしく食べさせるかにしのぎを削ります。 一方、関西風のお好み焼きは、生地の部分を増量して、具材を混ぜ込んでしまうという混ぜ焼きとして発展したわけです。 つまり、重ね焼きと、生地の強調というのは、相容れないものなわけです。 生地を強調しようとすれば、混ぜ焼きになってしまうはずなのです。 最近、広島風お好み焼きの進化プロセスを考えていて、先日のオタフクソースの皆さんとの「お好み焼きを語る会」でも御披露し、議論した結果、「重ね焼きで、生地を強調するという進化方向はあり得ない」という結論に達したばかりでした。 あっさり、それをやられてしまった・・・ きちんと広島風らしさを残したまま、混ぜ焼き的要素が程良いバランスで入り込んでいる。 しかも、驚くほどうまい・・・ お好み焼きの奥の深さを改めて思い知らされる一枚でした。 ※今日は、たっち。さんと一緒に、このお店に行きました。ここのお好み焼きの調理プロセスや、断面図はたっち。さんのところでご覧いただけます。ぜひご覧ください。 http://blogs.yahoo.co.jp/rmwtp483/26080422.html ※この写真はzaza焼きという、生地の厚いタイプのお好み焼きです。ただ生地を厚くするのではなく、たこ焼きのような、ふわふわとろとろの食感のある生地を使っています。普通の広島風もあるのですが、そちらは一般的な広島風の生地です。ただ生地を厚くしただけではなく、暑くした方がおいしい生地を工夫しているところもポイントです。 zaza casual dining 広島市中区幟町15-9 藤本ビル2F 電話 082-222-8883 http://www.zaza-style.net/ http://www.chugoku-np.co.jp/blog/article/article.php?comment_id=305&comment_sub_id=0&category_id=202 https://www.facebook.com/zazacasualdining/ 【再訪記事】
2016年5月11日「zazaさんでお好み焼き研究会」:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/42790533.html 2016年6月8日「zazaのzaza焼き、ランチ営業再開!」:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/42833626.html 2016年8月8日「われらお好み探偵団(7月30日取材)」:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/42921941.html 2018年7月17日「住谷さん、お帰りなさい@zaza」:https://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/43708437.html |
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へぇ!お好み焼きと言っても色々とあるんですねぇ。
料理人の創意工夫が美味しさ追求を物語ってる!?
でも最後にジャッジするのはお客なんですがね。
2010/6/11(金) 午前 1:22 [ ICHIRO ]
なんとおされなお好み焼きやさんでしょー。
幟町・・・。繁華街なのかな。
創意工夫と意気込みが感じられますねー。
2010/6/11(金) 午前 1:26
おはようございます!
昨夜のお好み焼きはびっくりさせられましたね!(^^ゞ
とても美味しいお好み焼きでした。
来週は先生がいらっしゃらない広島で、研究を進めたいと思います。(^_^)
2010/6/11(金) 午前 9:01
今日は朝ごはんまだ食べてません!キー!
2010/6/11(金) 午前 9:11
ICHIROさん
そうなんですよね。
実はね、このお店でも、鉄板の前でじっくり観察したからわかるわけで、店主も「ほとんどのお客さんにはこの工夫があまり伝わってない気がする」と言っていました。実際、この写真を見ていただいても、普通の広島風のお好み焼きにしか見えないんですよね。
客のほうで、じっくり観察したり、味わったりすればわかるわけですが、それを強要するわけにもいかないでしょうし、お店のほうから「こういう工夫をしています」というのを大々的に宣伝しても嫌味になることもある。
そのあたりも、難しいですねえ。
2010/6/11(金) 午後 0:11
めぐみぃさん
幟町といっても、一番南端で、電車通りに面したところですから、まぁ繁華街ですね。
このお店の創意工夫は、本当に素晴らしい。
ぜひ応援したいお店です。
帰国の際にはお連れ致します。
・・・とか言ってますけど、回りきれるかな。
帰国したらお連れするといった店が、すでに数十件ある気がします(笑)
2010/6/11(金) 午後 0:13
たっち。さん
昨晩は(も)、お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。
昨晩は、驚きましたね・・・というか何が起きたのかと思って、焦りましたね。
でも、ほんとにおいしいお好み焼きでした。
いやあ、楽しかった♪
2010/6/11(金) 午後 0:15
ぶたままんさん
朝ご飯食べましたか・・・というか、昼ご飯と一緒?(笑)
2010/6/11(金) 午後 0:16
これはびっくりです。
深いなあ〜 お好み焼きって
2010/6/11(金) 午後 0:28
かわしりさん
びっくりでしょう♪
ぜひお越しください。
お供いたします!
2010/6/11(金) 午後 6:06
今回の解説、特に力が入っていますね(笑)
2010/6/11(金) 午後 8:09
kossさん
そうなのです、ほんとに力が入っています。
あり得ないと思ったことを、あっさりとやられてしまったのです。
zazaにはまいりました。
2010/6/11(金) 午後 8:17