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あっさりとした中にも自己主張のある、なかなかのお好み焼きをいただきました。 鰹節が乗っていますね。 これがちゃんと薬味としてのインパクトを持つくらい、あっさりとした仕上がりです。 ラードや化学調味料のようなものはほとんど加えず、素材の味を生かした仕上がりを心がけます。 面白いのは、麺の処理です。 磯野製麺の生めんを、ゆで上げた後、水洗いしてぬめりを取り、鉄板の上で軽くソースを混ぜ合わせるんですね。 磯野の麺は、食べ応えがあっていいのですが、ぬめりが出るんですね。もちろん、麺パリにする場合は、それでもいいのでしょうけれど、かん水臭さが出ないほうが、素材全体の味がよく出るということもありますね。 それでいながら軽くソースをからめて、しばらく鉄板の上に置いていますので、ソースの香りがよく出ていいアクセントにもなって、退屈しない味になります。 それと、ここのお好み焼きは、野菜部分をしっかり押さえて水を飛ばすタイプです。 こうすると、しっかり火が通るのと、余分な水分が飛ぶのと、野菜から出た水分と、イカ天などの具材のうまみがよく混ざり合うのと・・・いろいろ効果があります。 もちろん、押さえることにはメリットもデメリットもありますが、全体の味がうまくなじんで、おいしいお好み焼きに仕上がっていると思います。 素材の味がよく出ている。 食べ応えのある磯野の麺なのに、存在感がありすぎない。 全体のバランスがいいだけでなく、麺に少しだけからめたソースが、ちょうどいいアクセントになっている。 そんなわけで、このわずかな鰹節が、十分アクセントになるくらいあっさりした味なのに、あきがこない、なかなかレベルの高いお好み焼きでした。 さて、この「おこの味屋」さん、平和公園から5分くらい歩いたところにあります。 終戦の日の今日は、画面左手の日の丸も、半旗になっていますね。 原爆ドームの前も、御覧の通り、世界中から多くの方がいらっしゃっています。 広島にお好み焼き屋さんがたくさんあるのは、軍事都市だった影響で、終戦後鉄板が手に入りやすかったとか、戦争未亡人が自宅を一部改装して簡単に始められるビジネスだったといったことが影響しているとも言われます。 「○○ちゃん」という女性の名前を店名にしている店が多いのも、その影響があるとかないとか。 それ以外にも、お好み焼きの歴史を調べていくと、戦争との関連を考えさせられることがしばしばあります。 そう思うと、終戦の日にお好み焼きを食べるというのも、いろいろと考えさせられる部分もあります。 いつまでもお好み焼きを楽しめる平和な世の中であってほしいものです。 |
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う〜ん、なるほど
○○ちゃんの由来はそういうことだったのですか
深いですなーー
2010/8/16(月) 午前 0:01
ヒロシ!さん
そうなんですよ。
もっとも、有名な「みっちゃん」なんかは、息子さんの名前ですし、男性の場合もあるんですけどね。
お好み焼きの歴史、なかなか面白いですよ♪
2010/8/16(月) 午前 0:29
一番最初のお好み焼き屋さんは?
現存する一番の老舗のお好み焼き屋さんは?
今一番最近に出来たばかりのお好み焼き屋さんは?
一番店舗面積が小さいお好み焼き屋さんは?
屋台のお好み焼き屋さんってあるの?
お客さんが一番たくさん入ることが出来るお好み焼き屋さんは?
麺が一番太いお好み焼き屋さんは?
おたふくソースを全く使っていないお好み焼き屋さんは?
とか、いろいろ疑問が出てきますね。
あぁ、日本人ではない人が経営しているお店は?
海外に支店を持つお店は?
お子様用のお好み焼きメニューのあるお店は?
むむむむむ………………
2010/8/16(月) 午前 4:28
お好み焼きの原点は、終戦の物資が無い状況から生まれたようで、美味しいお好み焼きが食べれるのも、平和だからこそとも言えそうですね。
終戦記念日の直前に、お好み焼きを食べましたが、平和を願って食べなければいけませんね。
ポチ☆
2010/8/16(月) 午前 7:02
終戦後の状況が、広島のお好み焼きとどう繋がるのか?
という点を、見事に解明されましたね。
とても勉強になります。
2010/8/16(月) 午後 0:21
ウプサラ太郎さん
>一番最初のお好み焼き屋さんは?
お好み焼きの定義によるのですが、現在の広島風なら、みっちゃんか善さんです。この辺りは正確な資料がなく、決着がついていません。
>現存する一番の老舗のお好み焼き屋さんは?
企業としては、みっちゃんと麗ちゃんが残っていますが、もっとも古い店舗となると、分かりません。
>今一番最近に出来たばかりのお好み焼き屋さんは?
これは難しい・・・オタフクの営業の皆さんは、つかんでいるかも知れませんね。
>一番店舗面積が小さいお好み焼き屋さんは?
これも難しいですが、私が紹介した店の中では「はるみ」が一番小さいかも。6席ですね。お好み焼きを焼く鉄板の最低限の大きさというのがありますから、その鉄板の周囲で最低でも3席は取れます。しかし3席しかとれない店というのは、熱中症の危険があります(笑)
>屋台のお好み焼き屋さんってあるの?
広島市内ではないですね。縁日くらいのものです。呉にはあるらしいです。
2010/8/16(月) 午後 1:49
続きです。
>お客さんが一番たくさん入ることが出来るお好み焼き屋さんは?
正確なところは知りませんが、BIG-PIG西神田店というところが、120席あるらしいです。
しかし、席数をあまり増やしても、調理にも時間がかかるし、食べるのにも時間がかかるので、あまり経営効率はよくないんですね。むしろ出前を伸ばす方が効率がいいでしょうね。
>麺が一番太いお好み焼き屋さんは?
たぶん越田でしょう。
>おたふくソースを全く使っていないお好み焼き屋さんは?
カープソース、ミツワソースを使っている店があります。
ソースを使わないということなら、味庵という店が塩味のお好み焼きを出していまして、ソースを使いません。
あっちゃんという店が、カレーお好み焼きを出していますが、ま、これはメニュー表に載っていない裏メニューでして、通常はオタフクソースを使ったお好み焼きですが。
2010/8/16(月) 午後 1:50
またまた続きです。
>あぁ、日本人ではない人が経営しているお店は?
LOPEZというグァテマラ人の方が経営している店が有名です。この方、八昌で修業されていて、八昌の流儀をよく守った美味しいお好み焼きを焼きます。またこのLOPEZで修業される日本人も多く、私のお気に入りの「おてつ」も「粋」もこのLOPEZ出身です。
>海外に支店を持つお店は?
これは、すみません、しりません。
2010/8/16(月) 午後 1:50
またしても続きです(笑)
>お子様用のお好み焼きメニューのあるお店は?
これも知りませんが、面白い質問ですね。
そもそも、お好み焼きというのは、子供の食べ物ですが、戦後のものがない時代にこれしか食べられない(米が手に入らず、GHQ経由で入ってくる小麦を使った食品が比較的入手しやすかった)という事情で、大人も食べるようになります。広島風には、そば(ラーメンの麺でコムギです)が入るし、小麦粉を増量して具材を混ぜ込んだ関西風も、こうして生まれます。
それゆえに、「子供用」を否定することで成立した産業なので、子供用メニューをつくるというのは、かなり大きな発想の転換なのでしょうね。現在のところないと思います。
ただ、お店のメニューにはありませんが、オタフクソースの「1歳からのお好みソース」とそれを使った「プチオコ」という子供用の小さなお好み焼きは、それに該当しますね。「1歳」シリーズは9月に新製品がいくつか出て、ラインナップが充実します。飲食店へのメニュー提案も展開されていくはずなので、子供用のメニューが出てくる日も近いでしょう。
2010/8/16(月) 午後 1:51
トリッチさん
そうですね。戦争というのは、お好み焼きに限らず、日本の食文化を大きく変えたようですね。もちろん、私はその変化をリアルタイムで見ていませんから、文献で知るのみですが、わずか20年くらいの間に驚くほど劇的に変わっています。
また、食べ物をめぐる問題は、現在でも、あちこちで起きていますね。
いろいろ考えながら食べないといけませんね。
2010/8/16(月) 午後 1:54
kossさん
ところがね、分からないことが多いんですよ。
食べ物のことって、あまり記録がないものなんですよね。
飲食店がどんなメニューを出したとか、各家庭でどんなものを食べているかとか、そんなに詳細なデータが残っているわけでもないんですよね。
そんなわけで、自分で食べるしかないのです(笑)
あ、そんなわけで、東京の下町のもんじゃ焼きをぜひ食べに連れて行ってください。
もちろん、月島じゃなくてね♪
2010/8/16(月) 午後 1:56
お好み焼きが多いのは そういう理由だったんですね。
2010/8/16(月) 午後 3:36
リコメありがとうございます。
それで記事を新しく書いたほうがいいくらいの情報量ですね!
でも、節季働きがそんなに沢山コメントしたら仕事になりませんね(笑)、煽ってごめんなさいね。
2010/8/16(月) 午後 4:21
のゆかさん
ええ、まぁ、そんなに簡単に一言で片づけられる話でもないのですが、だいたいそんな感じのようです。
しかし、これを正確に何年ごろとか、誰がとか、きちんと把握するのがなかなか難しいです・・・
2010/8/16(月) 午後 5:17
ウプサラ太郎さん
いえいえ、いいのですよ。
ときどき息抜きしながらやってるんです♪
今日は、あまり楽しい仕事じゃないんですよ(涙)
2010/8/16(月) 午後 5:18
お好み焼きって焼き方や取り合わせだけじゃなくて
奥が深い物だったのですね。。。
2010/8/18(水) 午後 0:31
りんちゃんさん
そうなんです。
お住まいの関西でも、関西風お好み焼きが出来上がるのには、同じような経緯があります。
でもね、ほとんど同じような背景から生まれてくるのに、広島風の重ね焼きと、関西風の混ぜ焼きに分化するというところが、とっても面白いのですよ。
なぜ、関西では混ぜ焼きになったのか。
これも、とっても面白い問題なのです♪
2010/8/19(木) 午前 0:09