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この写真、何が起きているのか、分かりますか? お好み焼屋さんには違いないのですが、キャベツの葉が、刻まれもせず、そのまま一枚鉄板の上に載せられている。。。 実は、このお店、コメンテーターをさせていただいている、TSS(テレビ新広島)の土曜の朝の情報番組知りため!プラスで取りあげるということで、予習に行ってきたのです。 もちろん、このお店には前に来たことがあって記事にもしているのですが、それは2年前の話。Hディレクターから「すんごいお好み焼きができたんすよ」と聞いて、これは予習に行かなければと思って来てみたら・・・ ・・・これがその「すんごいお好み焼き」なのか?! 何が起きるのかと思って、興味津々、見ていると、なんと、このキャベツの中に、刻んだキャベツ(もやしも混ぜ込んであります)、天かす、イカ天(広島ではいわゆるイカの姿フライをイカ天と言います)、玉ねぎ、紅ショウガを投入! ここへさらに、キャベツを乗せて、魚粉をかけて、、、 豚肉たっぷり♪ で、ひっくり返す。 なんと、まぁ、このお好み焼き、キャベツをフタにして、具材を蒸らしていくんですねえ。 これはねえ、あまりに画期的なので、ちょっと本腰入れて解説させていただきます! まず、そもそも、広島のお好み焼きというのは、クレープ状に引いた生地の上に具材を乗せて行く「重ね焼き」と呼ばれるスタイルです。 具材を乗せ終わったら、この写真のようにひっくり返すのですが、通常は、一番上に生地が来るのです。 その生地がふたの役目をして、野菜から出た水蒸気がこもり、全体が蒸し上がっていくのです。 このお好み焼きは、そのふたの役目を、生地ではなく、キャベツにさせてしまおうというわけです。 ううむ・・・ まぁ、広島のお好み焼きにとって、生地というのは、野菜を蒸らすフタの役割がメインなわけです。 もちろん、歴史的に見れば、クレープ状に引いた生地こそがメインだったわけで、そこに簡単な具材を巻き込んだだけのまさにクレープのような食べ物がお好み焼きだったのです。 ですが、現在では、具材が増えて、具材の方がメインになってしまっています。 (このあたりの歴史的な経緯については何度も記事にしていますが、例えば、この記事をご覧ください→http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39457992.html)。 そうなれば生地をなくしてもいいという発想もないことはないのですが、実際に生地をなくしてしまったり、他の物に変えてしまうというのは、かなり勇気のいることなのですよ。 「文化は信念の体系だ」などということがありますが、合理的な根拠というよりは、こうであってほしいという信念で作られて行くのが文化ですから。 生地があるものだと皆が信じている物を、あえてなくすというのは、たとえそれに合理的かつ科学的な根拠があったとしても、なかなか受け入れられないものなのです。 まぁしかし、「信念の体系」ですから、変わることへの抵抗は大きいものの、「結構いいじゃん」という話になれば、意外とあっさり変わってしまうという移ろいやすい側面も併せ持っているのが「文化」です。 さぁ、この生地のないお好み焼き、「結構いいじゃん」ということになるのかどうか、お手並み拝見と行きましょう。 別途、ソースで味付けしておいた中華麺と、先ほどの野菜部分を合わせます。 そして、蒸し上がったところで、クレープ状に引いた卵の上に乗せて、もう一度ひっくり返します。 それに、ネギと生卵をトッピングして・・・ 作り方も面白いですが、お味の方もなかなかいいですよ。 外見は広島風そのものなんですが、関西風のような味わいもあるから面白いです。もちろん、重ね焼きなのですが、中華麺が茹で麺でふわっとした食感があるからかな。それに紅ショウガの風味などがプラスされて、関西風のふわっとしたお好み焼きを食べているような錯覚を覚える瞬間があります。 イカ天の旨味も良く出ているし、実に美味しい。 いや、これ、結構いいじゃん♪ とっても美味しいお好み焼きでした! ちなみに、こちらは、このお店の「肉玉ソバ」。 広島風お好み焼きの定番メニューですね。 写真の一番下に、キャベツではなく、小麦粉の生地がちゃんとあるのが分かりますね。 この肉玉ソバに関しては2年前に記事にしていますが、こちらもだいぶ改良されていますね。 当時と比べて、生地に味付けするのはやめて、太切りだったキャベツも細切りになっています。麺もかなり細かったのですが、細麺ではありますが普通の細さの麺になっています。 こういういろいろな改良で、全体のバランスが良くなってますね。 また、突出した特徴がなくなった代わりに、その分、毎日でも食べられる食べ飽きしない正統派なタイプのお好み焼きになったとも言えると思います。 キャベツ丸一枚の「ぼんぼん焼き」といい、この「肉玉ソバ」といい、日々研究されて、努力されているのだということが良くわかる、素晴らしいお好み焼きでした。 2丁目のあつあつ鉄板 ぼんぼん 佐伯区五日市中央2丁目11-8 電話082-924-2270 http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/35763326.html http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/saeki/0829242270.html 【補足】 この記事を読んでいただく上で、参考になりそうなブログ記事をいくつかご紹介させていただきます。 1.お好み焼の歴史と初期のお好み焼きの再現などについては、こちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39457992.html 2.広島風お好み焼きの典型的な作り方と鑑賞のツボの解説は、こちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39962121.html 3.この「ぼんぼん焼き」のポイントになっている、広島風お好み焼きの生地について。 生地をなくしてしまった店→http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/36224667.html 生地をライスペーパーに変えた店→http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/35426818.html 生地をとき卵に変えた店→http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/38022231.html 逆に生地の存在感を出して、存在意義を取り戻そうとする店(これはたくさんあるので、あくまで一例です)→http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/36365200.html |
お好み焼き
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おぉ〜、スゴイお好み焼きが出て来ましたね(*゜▽゜ノノ゛☆
画期的ですね。
食は「進化」していくんですね(=^▽^=)
2012/10/10(水) 午後 5:16
これは!
腰が抜けるほどの
かなり衝撃的なお好み焼きですね。
2012/10/11(木) 午後 8:52 [ D-day ]
ジーナさん
そうなんですよ、画期的なんです。
言われれば「そうか、これもありか」と思うのですが、言われないとなかなか思いつかないですよね。コロンブスの卵ですね!
2012/10/11(木) 午後 9:08
D-dayさん
いやぁ、ほんと、これは腰が抜けますよね。
生地をなくして、代わりにキャベツって・・・
思いつかないですよねえ。
ほんと、衝撃的です!
2012/10/11(木) 午後 9:09