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残念ながら、2013年末で閉店となってしまった「八丁堀おはぎ」ですが、どこかで心機一転リニューアルオープンを計画中ということ。また、この美味しいお好み焼きが食べられることを祈って、新装開店「祈念」記事を書きたいとと思います! こんな記事を書くのはね、八丁堀おはぎのお好み焼きがおいしいというのもさることながら、このお店の「研究熱心さ」に強く惹かれるからなのです。 この店の、お好み焼きの変遷を見ていただくと、その研究熱心さがわかっていただけると思います! 八丁堀おはぎに初めて伺ったときには、こういうお好み焼きでした。 Bali-Aによく似た、シソが一枚入るお好み焼きで、Bali-Aのウリのサンバルソースなんかも取り入れられていました。 Bali-A的な要素をベースにしながら、いろんなお店の特徴をうまく取り入れた完成度の高いお好み焼きでした。 特にやまさ家さんとも懇意にされているだけあって、セロリパウダーなどを効果的に使われているのが印象的でした。 そんな完成度の高いお好み焼きでしたが、半年後に伺ったときには、さらに改良されていました。 鈴勝ウスターソースなるソースを見つけてこられて、それを麺に絡めてインパクトを出すようになったのですね。ソース研究はずっと続けられていて、閉店直前は天狗ソースというのを愛用されていたようです。 kossさんをお連れしたのもこの頃です。 さらに一か月後、オタフクソースのFさんH特命部長をお連れして、プチお好み焼きを語る会を開催した時には、カボチャ、なす、ホウレンソウなど、普通のお店では見たことのないトッピング具材を研究されていて、驚かされました。 さらに半年後には、お好み焼き自体がさらに進化。 卵を、卵黄と卵白を分けて使うようになったのです。似たようなことはやまさ家など一部のお店でもやられているのですが、おはぎの場合、仕事のていねいさが格段に上なんですよね。 このちょこんと乗った卵黄が、ヘラを入れるとトロット溶け出して、ものすごくいい仕事をするんです♪ 2012年8月八丁堀から新天地に移転された時のお好み焼きです。 見た目からして、ボリューミーになっているのがお分かりいただけると思います。豚肉の量がだいぶ増えたのと、肉かすを使って旨みをアップするという工夫がされるようになりまして、ソースも天狗印ソースという美味しいソースを探してこられて、より一層おいしくなりました。 この移転オープン直後のお好み焼き、現在のお好み焼きと変わらないようでいて、これがまた革命的な改良がくわえられているのです。 その改良をさらにご覧いただきましょう。 お好み焼きの標準的な作り方を理解しておいていただけると、どこがどう革命的なのか、よりよく理解していただけると思いますので、よろしければ、以下の記事をご覧ください。 2009年1月12日:広島風お好み焼きの作り方と鑑賞のツボ http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/29000841.html 2012年8月10日:広島風お好み焼きの作り方と鑑賞のツボ(2012年版) http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39962121.html 2013年5月30日:広島風お好み焼きの作り方と鑑賞のツボ(2013年版) http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/40661009.html まず、もっとも革命的なのは、この生地の引き方ですね。 広島のお好み焼きは、クレープ状に引いた生地に、具材を重ねていく重ね焼きです。 クレープ状の生地は、具材を乗せるお皿の役目、ひっくり返した後は具材を蒸らす蓋の役目を果たします。 ただ、関西風と違って、食感にはあまり大きな影響がありません。もちろん、戦後すぐの頃は具材も少なく、極端な場合は生地だけ食べたりもしたようで、まさにクレープでしたから、生地の存在は重要だったのですが、現在では具材が増えて具材のほうがメインになっているわけです。 そこで、生地は少なくていいのではないかというわけですね。 同様の発想で生地を完全になくしてしまった店として、はるみがあります。 あるいは逆に記事の存在感をアップしようと努力する店もあって、MasaruなどLOPEZ系の店は、生地を厚めにしてケーキのように美味しい記事を目指しますし、ひで家のように生地に出汁を混ぜ込んで味を出そうとする店もあります。 生地部分はこんな感じになります。 こんな蜘蛛の巣上の生地は初めて見ました! これに具材を重ねていきます。 具材にも工夫がありまして、角切りの玉ねぎを炒めて載せます。 もちろん、玉ねぎを乗せるのは甘みを出すためで、ほかの店でもときどき見かけます。ただ、おはぎでは、いったん冷凍にしたうえで、炒めてから乗せるのです。冷凍にして食物繊維を壊したうえで加熱して、より一層しっかりと甘みを引き出そうというわけですね。 一つ一つの工程が「何のためにそれが必要なのか」がきちんと説明できるのがすごい。 それを乗せます。 豚肉も天かすも多い! この豚肉や天かすの油と野菜の水分が反応して水蒸気が出て、それが全体に回るからこそ、火が通ったり、旨みが全体に回ったりするわけで、この工程は極めて重要なのです! ここでつなぎの生地をかけます。 最初に皿として引いた生地は控えめですが、このつなぎの生地はむしろ多めですね。 具材が多いだけに、たくさんの具材をまとめるためのつなぎの生地は必要だということでしょう。 ここでも、やっていることがすべてきちんと説明できる。お見事です。 ひっくりかえすとこんな感じ。 独特です。 生地が小さいので、キャベツを蒸らす蓋の役目をしてくれません。 でも、そこは、金属製の蓋があればいいということですね。 生地をなくしてしまったはるみでも、もちろん、金属蓋は使いますし、やまさ家などでも蓋を使います。 さて、ここで麺をゆでます。 磯野の生麺ですが、この麺は処理の仕方で、驚くほど味が変わります。 まず、大なべの中で、泳がせるようにしてゆで上げて、おいしさを引き出す。 麺パリももちろんいいですが、麺は粉ものですからね、ある程度ゆでてやらないとデンプンが生のままでは美味しくなりません。 この麺を、しっかり水洗いして、ぬめりを取って、片面麺パリにします。 こういう処理で、つるっとした食感と、パリッとした食感が両方楽しめるようになります。 シソの香りも、こういう麺の処理があってこそ、より一層引き立ちます。 これを野菜部分と合わせます。 そして、卵は、卵黄と卵白を取り分けます。 卵黄が安定するように、お好み焼きのてっぺんに少し切れ込みを入れて、そこに卵黄を置きます。 美しいですね。 ソースをかけた後、三分の一ほどマヨネーズを。 同じ味や食感では食べ飽きるということで、変化を付けようという理由です。 ごまをふります。 このようにして、数々の工夫の結果として出来上がったのが、現在のおはぎのお好み焼きです。 いろいろ工夫がありましたが、どの工夫も、なぜそれが必要なのか、きちんと理由が説明できるところがすごいです! ただね、現在のお店では、やはり限界があるのですよ。 鉄板がこの広さしかないのです。 いっぺんに四枚しか焼けないので、お客さんをさばききれない。 いくら研究熱心でも、その研究の成果を思う存分発揮するスペースがないのです。 今回の閉店は、そんなことも大きく影響しているようです。。。 こんなにお好み焼き好きで、こんなに研究熱心な方も少ないですからね。 いったん休養されて、そして、その間いろいろ研究していただいて、、、 新しいお好み焼きで、また私たちを驚かせてくれる日が来ることを、心待ちにしています! 八丁堀おはぎ (移転されますので、この記事には住所は記載いたしません。移転先が決まればまた改めてお知らせします。) 2011年1月22日(初訪問):http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/37815229.html 2011年3月22日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/38113681.html 2011年7月25日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/38692781.html 2011年8月2日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/38726146.html 2011年9月28日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/38971393.html 2011年12月23日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39298605.html 2012年4月11日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39628049.html 2012年5月13日:http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39716294.html 2012年8月30日(移転オープン):http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/40028443.html 2013年12月27日(閉店へ):http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/41126170.html |
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ウゥ〜、本当に残念です。
八丁堀の店には2度伺いました。
新天地の店舗に行くには時間が合わず…(T_T)
早く戻って来て欲しいですわ(>_<)
2013/12/31(火) 午後 0:05
恒例の年末ダッシュですね。
このお好み焼きは芸術だー^ ^
2013/12/31(火) 午後 0:44
もうホントに行ってみたいお店がいっぱいで、広島に一週間くらい滞在しないと追いつかないですね。
私も年末ダッシュ中♪
2013/12/31(火) 午後 1:17
あー、たしかにこの鉄板は小さいですね。次のお店では大きな鉄板でやられるのでしょうか。楽しみですね。中国語で「おわりがなければ始まらない」という言葉があるのですが、まさしく新しいスタートのための閉店ということで、飛躍をお祈りしております。広島帰ったら行きます!
2013/12/31(火) 午後 7:41
昨日、先生を待ってたんですがね〜。
お店にはご新規さんがいらっしゃいましたので、とりあえずサルバルソースをオススメしときました。
2013/12/31(火) 午後 10:55 [ ヨシー ]
ジーナさん
ですよねえ。。。移転先、できるだけ早く決まることを祈りましょう!
2013/12/31(火) 午後 11:48
ヒロシ!さん
そうなんですよ、もはや芸術の域ですよね!
また食べたいです!
2013/12/31(火) 午後 11:48
tomoさん
そうですね、ぜひ1週間くらいの日程で来てください!
お供しますよ♪
2013/12/31(火) 午後 11:49
めぐみぃさん
良い言葉ですね!
新たな飛躍を期待しましょう!!
2013/12/31(火) 午後 11:50
ヨシーさん
なんと、最終日にご新規さん・・・
2014年のおはぎの再出発に期待しましょう!!
2013/12/31(火) 午後 11:52
過去の記事に失礼します。
2014.1.7に大阪からの旅行で偶然お店に行きました。
閉店後で常連さん向けに開けていたそうですが
新規なのに快く迎えてくれて、おいしくて見た目がすごくきれいな
お好みをいただきました。
大阪からなので頻繁にはいけませんが
どこかで飲食店を開店されていたら行きたいと思います。
2017/2/22(水) 午後 10:57 [ かまんべ〜る ]
> かまんべ〜るさん
こめんとありがとうございます。
良いお店でしたから、残念ですよね。
このあと、しばらくして、「あたりめ」という店名でお店をオープンされると連絡があったのですが、まだうかがえていないのです。おそらくこのお店だと思うのですが、、、あまりお役に立てず、すみません。もし何か情報ありましたら、ぜひ教えてください<(_ _)>
https://r.gnavi.co.jp/b8p2972a0000/
2017/2/26(日) 午前 10:31