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(写真:オタフクソース「お好み焼きミュージアム」にある広島のお好み焼きの解説モデル) 皆様、お盆休みはいかがお過ごしですか? お盆に広島でお好み焼きを食べよう!という方も多いかと思いますので、お好み焼きの解説を書いてみたいと思います。 ただ既にいろんな解説を過去に書いておりますので、過去記事のまとめが中心になりますので、ご了承ください。 さて、まずは、広島のお好み焼きの基本的な作り方をご紹介しましょう。 こちらの記事をご覧ください。 ↓↓↓ http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/40661009.html 広島のお好み焼きは、クレープのように生地をひいた上に具材を重ねていくのが特徴で「重ね焼き」と呼ばれるタイプです。大阪のお好み焼きのように、具材と粉を混ぜ合わせるということはありません。大阪のお好み焼きは、「混ぜ焼き」というタイプ。 (写真:新ちゃんで戦後すぐのお好み焼きを再現してもらったもの) お好み焼きの歴史を紐解くと、この重ね焼きというのが、お好み焼きの原型に近いのです。 それについては、こちらにまとめてありますので、ご覧ください。 ↓↓↓ http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/39457992.html http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/36370353.html ここでついでに「名称問題」について。 広島では「広島焼き」という名称は存在しません。 お好み焼きと言えば、それは自動的に広島のお好み焼きのことでして、関西のお好み焼きのことではありません。 もちろん、広島焼きでも通じますが、広島人にとってはかなり違和感のあるいい方です。 注文される時は、ソバが入るかうどんが入るかが基本なので、「肉玉ソバ」か「肉玉うどん」とおっしゃっていただくのが基本です。その上で、追加したい具材があれば、おっしゃってください。 例えば、ソバが入るお好み焼きで、いか天とネギを追加したければ、「肉玉ソバ、いか天、ネギね」と言えばOKです。 (お店によっては「肉玉ソバ」ではなく「ソバ肉玉」とか単に「ソバ」とか「ソバ入り」とか言うお店もありますが、あまり気にする必要はありません) (写真:お皿で食べるお好み焼き) 次に食べ方ですが、基本的には、鉄板からヘラで食べてください。 広島のお好み焼きは「重ね焼き」なので、具材の層状の重なりが重要なのです。ヘラで一口大に切って、層状の重なりを崩さないよう、層状のままヘラですくい上げ、層状のまま口に入れてください。 いわゆる「ピザ切り」は大きすぎて食べられません。一口で食べられる小さなサイズに切って、吹いて冷ましてから食べてくださいね。熱いですから、気を付けて。 (ちなみに、関西では「コテ」ということが多いですが、広島では「ヘラ」です。) お店に入ると「鉄板ですか、お皿ですか?」と聞かれますので、「鉄板で!」と言ってください。 観光客だなと思われると、黙って皿で出されますから、聞かれる前に「鉄板で」と言っても良いです。 ヘラの使い方がわからなければ、まずは周りのネイティブ広島人を観察してください。 それでもわからなければ、お店の人や、まわりのお客さんに聞いてください。広島らしい食べ方にあえて挑戦する姿は、店主はもちろん、まわりのお客さんからも大歓迎されます。「どっから来ちゃったんですか?(どこからいらっしゃったのですか?)」などと、まわりのお客さんやお店の方が、これをきっかけに話しかけてくるでしょう。 ただし、猫舌の方は、無理に鉄板で食べることはありません。 また、お皿で冷まして食べたほうが、お好み焼きの本当の出来栄えがわかるということもあります。『美味しんぼ』でオムレツを冷まして食べ比べるという場面がありましたが、それと同じです。広島のお好み焼きを食べなれていて、そのお店の実力をしっかり見たいという方は、あえてお皿で食べるのも手ですね。 (写真:いっちゃんのお好み焼き。ねぎはオプション) さて、次に味わいのポイントですが、これも関西のお好み焼きとは大きく違います。 広島のお好み焼きの場合、何と言っても、キャベツが甘く仕上がっているかどうかが最大のポイントです。 広島のお好み焼きで、具材として一番重要なウェイトを占めるのはキャベツです。しかも、このキャベツは、その糖度、水分量、アクなど、毎日違うのです。どういう風に切ってどういう風に調理すれば、そのキャベツのおいしさが一番引き出されるのかというのが、お好み焼き屋さんの最大の腕の見せ所です。 とはいえ、夏場はキャベツの糖度が冬場の半分程度にまで落ちる時期でもあります。 そうなると、きちんと調味して美味しく食べさせるというのも、料理人の腕ですよね。 そういう意味では、やまさ家が、素晴らしいです。こちらのお店は、基本ができたうえに、調味も美味い。麺の扱いも抜群です。 (写真:まるめん本店のお好み焼き) お好み焼きのもう一つの魅力は、麺です。 なんといっても、磯野製麺直営のまるめん本店は、麺のうまみを引き出す技が最高です。 この店で長く鉄板を守ったのちに独立してミシュランにも掲載された三幸もまた、磯野の麺のおいしさを抜群に引き出す技を持った名店です。 こうさかも、クリスピーな麺ととろんとした卵の組み合わせがとっても良い。 横川鉄板は、麺パリなのもさることながら、麺に上手に味を絡めた、汁なし担担麺風や、カレー風など、多彩な麺の味わいが楽しめます。ちなみに、こちらのお店は、厳密にいうと「府中焼き」というタイプです。 自家製麺のキミッツは、ソバ(中華めん)も良いですし、自家製のうどんもとてもおいしいです。 元パティシェの強みを生かして、ユニークなトッピングを考えたju-shi(十四)もおすすめです。 以上の説明で、広島のお好み焼きが関西のお好み焼きと大きく違うということはご理解いただけたと思いますが、そうなると広島のお好み焼きと関西のお好み焼きを「食べ比べてみたい」と思われるかたもいらっしゃるだろうと思います。 そんな方にお勧めなのが、かんてつとどいです。どちらのお店も、広島のお好み焼きと関西のお好み焼きの両方が味わえる。しかも、すごくレベルが高いです。大阪で食べてもこのレベルのお好み焼きにはなかなかお目にかかれません。 そのほかにも、私のお気に入りのお店をいろいろご紹介しておりますので、こちらのブログ記事もご覧ください。 ↓↓↓ http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/folder/1296140.html さてさて、いろいろ解説してまいりましたが、べつにこんな解説なんてしなくても、食べておいしければそれでいいよと言う方もあろうかと思います。 しかし、人間は脳みそで食べる生き物だと言われることもあります。 広島のお好み焼きがどんなものなのか、頭でご理解いただいていると、楽しみ方もまた違ってくるのかなと思いまして、いろいろと解説をしてみました。 お盆に広島にお越しになる皆さん、ぜひぜひ広島のお好み焼きをご堪能ください。 ※「お盆に」と言っているわりに、ここでご紹介したお店がお盆に営業しているかどうか、確認しておりません。大変恐縮ですが、それぞれのお店の紹介記事に、ホームページや電話番号などを載せておりますので、ご確認いただいた上でご訪問いただければと思います。
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おいしそうです。
広島でお好み焼きを食べたことはありますが、また食べたい、というのが切なる願いです。
2015/8/14(金) 午前 0:00 [ みけねこ姫 ]
広島焼きと混ぜ焼きとは本当に別物ですね。
私が親しんで育ってきたのは「大阪焼き}でしたが、広島近くの島のお好み焼き屋さんで焼いてもらった見慣れないお好み焼きが、この広島焼きでした。
生まれて初めてでしたので、キャベツを炒めたり、目玉焼きの黄身を潰して本体を器用にその上に乗せたりしながら焼いてくれるお店のおばあちゃんの手つきやテクニックに見とれたものです。
広島へ行きたいと言いつつ、なかなか実現しませんが、せめて明日あたり、近くのお好み焼き屋さんで、広島焼きをこってりたべたくなりました。
2015/8/14(金) 午前 0:15
あぁ〜お好み焼きと、冷たいビールをキュっと飲みたいですわ(^o^)丿
2015/8/14(金) 午前 0:40
わかりやすい解説ですね。
ワタクシは鉄板派です。中には、鉄板で食べれないお店もありました。
夏の暑い日でも、汗を流しながら食べたいものです(*^▽^*)
2015/8/14(金) 午前 6:04
おおっ、ホリデーシーズンにふさわしい記事ですね!
キャベツの事を考えると、実はお好み焼きは冬が旬なんでしょうか、ってことは冬の季語?
2015/8/14(金) 午後 0:59
> みけねこ姫さん
ぜひまたご一緒しましょう!!
2015/8/16(日) 午前 1:01
> ひめにゃんさん
広島のお好み焼きも、名前だけは多少知られるようになってきたようですが、観光客の方などには、どういうものなのかきちんと理解していただけていないことが多いような気がするのです。
そんなわけで、この記事を書いてみました。
2015/8/16(日) 午前 1:08
> ジーナさん
お供しますよ!
2015/8/16(日) 午前 1:08
> ピサロ♪さん
そうそう、その暑い夏こそ、汗を流しながら食べるのが良いですよね。
スカッとしますね!
2015/8/16(日) 午前 1:09
> tomoさん
さすが俳人ですね。
広島市の中心部で屋台で始まるお好み焼きですが、住宅街へは主婦の副業として広まっていきます。その際、夏はかき氷、冬はお好み焼きと、別々のものを売っていたお店が多かったようです。そういう意味でも、冬の季語と言えるかもしれません。
ただ、最近は、夏冬関係なくなってきましたし、夏向きのお好み焼きを考える店も出てきましたから、必ずしも冬の季語とは言い切れなくなってきていますね。
2015/8/16(日) 午前 1:14