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Seeing is believing.というところかな。
予想よりもいい本だった。
初めはあまり読む気がしなかった。よく売れている本であるのはわかっていたが、写真ばかりで、きちんとした理論的説明もなく、ただ事象だけがジャーナリスティックに記述されている本。目新しい事実がなにかあるわけでもない。初めて手に取ったとき、そんな印象があったので、何ヶ月か積読していた。
とはいえ、私がコーディネーターを務める本学の公開講座が、今年は環境問題をテーマにすることになっているし、今週の木曜から始まるということもあって、はやっているものは一応目を通しておかなければ、ということで、いやいや読み始めた。
しかし、読み始めたら、なかなか面白い本だった。確かに、写真ばかりで、理論的説明はないし、ジャーナリスティックだ。だけど、それがこの本のよさだった。見ればわかる。見ただけでわかるのだ。
理論的な説明がない本というのは、ただ事実を書きならべるだけで、何が言いたいのかわからない。この本には理論的な説明というものはないけれど、写真や図解の使用が効果的で、説明しなくてもわかる。
また、この本は、ゴア氏の個人的なエピソードを交えながら展開されていく点も一つの特徴だ。はじめは、政治家の自己宣伝かと懐疑的に読み始めたのだが、読み終わる頃にはゴア氏が好きになってしまう。これもまたゴア氏や家族の写真の効果的な使用のゆえかもしれない。
そんなわけで、懐疑的に読もうと思えば読める本ではあるが、インパクトのある本である。何冊か環境問題に関する本を読んだ人ならば、もはや常識的なことしか書いていないはずなのだけれど、それがストンと腑に落ちる。これだけの「不都合な真実」を視覚的に見せられると、「何か自分にもできることはないだろうか」とつい考え始めてしまう。
※本学の公開講座についてはこちらをご覧ください。
http://www.hue.ac.jp/lecture/extension/index.html
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炭酸ガスの温室効果による地球温暖化ということについて、まだ少々腑に落ちないことが多いのですが、どのようにお考えでしょうか?
2008/1/19(土) 午後 11:49
ecomackyさん、ご訪問ありがとうございます。
さて私は環境問題を専門に研究しているというわけではありませんので、お答えになるかどうかわかりませんが、確かにこの問題、不明な点も多いようですね。そもそもCo2収支がどうなっているかというような根本的なことでさえ、正確に測定する方法などないようですから、ある程度は推測で物事を進めなければならないということになるのかもしれません。そこが環境問題をややこしくしている一つの原因かもしれませんね。またいろいろ教えてください。
2008/1/20(日) 午前 1:17