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昨日、大阪に向かう新幹線の中で聴いたのがこちら、クルト・マズア指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第九です。この演奏、固めのマレットでティンパニをしっかり叩いた引き締まった演奏。Freude Schöner Götter Funken, Götter Funkenと合唱が歌い終えた後は「この部分はティンパニ・ソロだったかな?」と思うくらいの勢いで叩きまくって、なかなか聴きごたえがあります。
ただ、オーディオとの相性がずいぶん出る演奏で、iPODを接続する音響機器によって、世紀の名演に聞こえることもあれば、駄演に聞こえることもあるという不思議な演奏。ティンパニの強打のせいでダイナミックレンジが広がるので、それをきちんと再生できるオーディオ機器かどうかという問題なのかなと思っておりました。
ところが、昨日、面白いことに気が付きました。どうもマイクを2か所、それもかなり離れたところにおいて録音しているのではないかと思うのです。実は昨日ヘッドフォンを変えまして、ヘッドフォンを変えれば音質が変わるのはもちろんですが、どうも音の聞こえ方が違うのです。左右の音の分離が極端で、ティンパニを強打すると、正面から聞こえてくるはずが、左右それぞれに1台ずつティンパニがあるような聞こえ方をするのです。第4楽章に入ると、ソリストの声が左からしか聞こえず、もしやさっそく右が断線か?とあせりました。
しかし、冷静に聴いてみると、どうもソリスト4人をステージ最前列の指揮者の左横に置くという配置なのですね。合唱団は、左からソプラノ、アルト、テナー、バスの順で並んでいる。それを左右かなり離れたマイクで録音したから、ソリストは左からしか聞こえないし、ソプラノとアルトは左から、テナーとバスは右からしか聞こえないという変なことになるんでしょう。
後ほど普通のオーディオで聞いてみましたが、確かにスピーカーに耳をくっつけるとそう聞こえるのですが、少し離れるとむしろ立体感があって、空間的な広がりのある録音です。どうもオーディオとの相性が出るのは、こういう録音方法にも原因があるのでしょうね。
面白い発見でした。
※ちなみに、ラトル/VPOの第九も同じヘッドフォンで聞いてみましたが、これはマイクは真ん中に置いてますね。合唱団の配置は左からソプラノ、テナー、バス、アルトと男声を女声で挟む配置です。いやいや、いままでのヘッドフォンでは気が付きませんでしたが、今度のヘッドフォンは、音の分離がいいようで、いろいろ発見がありました。ちなみに今度のヘッドフォンはPioneer CLX7。音はなかなかいいです。これについては、また後日お話ししましょう。
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