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今月は10回も飲みに行く機会がありました。
三日に一回のペースですね。先月も結構いろんな方とお目にかかったので、この二カ月で、名刺一箱(100枚)なくなりました。ビジネスマンの人にとっては普通でしょうけれど、私の職業ではたぶん珍しいことです。
さて、そんな時に思い出すのが、第九の歌詞(というかシラーのan die Freude)のこの一節。(ウムラウトがうまく表示されないので、ウムラウトなしで表記しています。)
Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt,
Alle Menschen werden Br??der,
Wo dein sanfter Flugel weilt.
あなた(神)の魔法が再び結びつける
時(時代・慣習・モード)が厳しく分け隔てていたものを
全てのひとは兄弟になるのだ
あなた(神)の柔らかな翼が憩うところで
いや、ほんとに、今月は、いろんな方にお目にかかりました。
人類みな兄弟という感じです。
結びつけられましたよ。
Deine Zauber binden wieder... です。
さて、今日ご紹介するCD(ジャケット写真はベルリンのブランデンブルグ門)は、東西ドイツ統一を記念して、1989年12月25日にベルリンで行われた第九のコンサートのライブ録音。指揮はレナード・バーンスタイン。オケは、バイエルン放送協会、ドレスデン国立歌劇場、レニングラード・キーロフ歌劇場、ロンドン交響楽団、ニューヨークフィル、パリ管の6つのオケの混成オケ。
実にゴージャスな編成ですが、演奏のほうは、それほど大したことはない。
しかし、歌詞のほうが気になる。
Freude, schoner Gotterfunken,
喜びよ、美しい神々の閃光よ
という歌いだしの部分を、
Freiheit, schoner Gotterfunken,
自由よ、美しい神々の閃光よ
と、変えて歌っているのですね。
なんで、この部分をFreiheightに変えたんでしょうか。他の単語ではだめだったのか?
東ドイツの側からすれば、西ドイツの統一で手に入れた「自由」を謳歌したいという気持ちがあるのでしょうけれど、西ドイツにとってはどうだったのでしょうね?
離れていたものが、再び結びつけられたら、嬉しいからFreude(喜び)なのはわかりますが、それがFreiheit(自由)であるとも限らない。
交響曲であまり歌詞の意味を深く考えることはないのですが、このCDを聴くと、演奏そのものよりも、歌詞の意味がいつも気になります。
さて、今月もあと二日。
そして、あと二回、飲みに行く予定があります(苦笑)
Deine Zauber binden wieder,....
※この演奏会の出演者の名誉のために、一言加筆しておきましょう。たいした演奏じゃないと書きましたが、悪くはありません。第九のCDというのは名盤が多いので、それらと比べて突出したものが感じられないというだけです。ただ、おそらく、このライブ、現場にいれば、ドイツ統一という特別な出来事に、演奏者も観客も興奮しきって、すごい雰囲気だったのだろうと思います。それを録音しきれなかった、レコーディングスタッフの問題なのか、はたまたそれだけのものを再生しきるだけのオーディオ機器が必要なのか・・・いずれにしても、演奏が悪いわけではないのでしょう。
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