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細井ゼミブログ、新年最初の話題はこちら。「The Island of Research(細井彩色版)」です。
The Island of Researchというのは、研究者の人生を双六風にあらわしたものです。私が大学院の修士1年のころ、MITでの留学を終えて戻られたばかりのK先生が授業で配布された資料です。K先生が持ち帰られた時点で、既にコピーのコピーの孫コピーという状態で、作者不詳、判読困難という、得体の知れない代物でした。しかし、これが読めば読むほど味がある。K先生の授業を受けた多くの研究者が、こぞって自分の研究室のドアや掲示板に貼っているという、知る人ぞ知る、伝説の地図です。
なぜこれほどまでにこのThe Island of Researchに人気があるのかというと、研究者の人生を実にうまくあらわしているからなのでしょうね。多くの研究者が、自分の人生をこれに重ね合わせます。私自身も、大学院時代、研究者としての自分の人生の道しるべを得ようと、研究に行き詰まるとこの地図を眺めていたものでした。判読しにくいこのコピーを少しでも理解しようと、かすれた字をペンでなぞったり、想像で色を塗ったりして、出来上がったのが、この細井彩色版です。
大学院時代は、修士論文でも書けば、このすごろくは一応「上がり」かと思っておりましたが、なかなかどうして、そんな簡単なものではありません。このすごろく、左下の「Begin Here」と書かれた「City of Hope」からスタートし、幾多の苦難を乗り越えていくわけですが・・・「Data Analysis Jungle」で悪戦苦闘し、何度も「more-data trail」に戻りました。そんなことを繰り返すうちに「Where-am-I Fog」で進路を見失い、「Administration Island」に片足を突っ込み、元へ戻ろうにも研究ファンドを獲得する知力も気力も衰えて、目の前に広がるのは「The Great Fundless Deseart」か・・・
いやぁ、みれば見るほど、おそろしい。
しかしね、最近、この地図には、研究者の人生にとって大変重要な要素が欠けていることに気が付きました。それは同僚ですね。いや、同志という方がしっくりくるでしょうか。こういう困難な人生を一緒に歩んでくれる研究仲間というのがいるかいないか。この差は大きいですよ。
他の研究者に先んじて成果を出そうと競争を続ける研究者の人生で、一緒に戦ってくれる仲間がいるかどうかというのは、ものすごい違いです。一人ではくじけそうになることも、チームで当たればなんとか乗り越えられるもののようです。
というわけで、同僚のみなさん、今年もいろいろお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
※ゼミ生のみなさん、この同僚の大切さというのを曲解しないようにね。チームで課題を分担して、適当に手を抜こうなんて言うのは、許しませんよ!
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