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クラシック好きのshuffle

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 iPODを購入したのは、2005年のことです。
 以来、音楽好きの私はほとんど毎日iPodを使っています。

 ただ、shuffle機能に関しては、購入してから丸3年の間、一度も使ったことがありませんでした。

 だって、考えてみてください。クラシックの曲というのは、だいたいが複数の楽章から構成されて一つの曲ができているわけで、曲でシャッフルするということは、楽章をバラバラにするという「ありえない」ことなわけです。

 しかし、そもそもその音楽の本来の編集意図をバラバラにするところにこそシャッフル機能の面白さがあるはずで、それなら「シャッフルなんてありえない」はずのクラシック音楽だからこそ、よりシャッフルの効果が大きいはず!
 なぜか、突如そんなことを思い立ち、やってみました。この三日間、ずっとシャッフルで、iPodを聞き続けております。
 で、実際やってみると、予想よりすごいことになりました。楽章がバラバラになるなんていう程度のことではなくて、もっと雑多なものがごちゃまぜになります。マーラーの3番の終楽章を30分近くも聞かされて、「30分曲が変わらないならシャッフルの意味ないね」と思っていたら、英会話教材のおまけCDに切り替わってびっくりして、やさしいピアノソナタでほっとひといきつくと、Lee Moganのトランペットで目が覚めて、山下和仁の完璧なギターテクニックに驚愕し、帝王カラヤンの若かりし日(1951年)のはつらつとしたベト7に「若いころは結構いい演奏してたじゃないか」なんて感心してたら、トスカニーニの指揮でまるで爆弾でも落ちてきたかのような激しいベト7で吹き飛ばされて・・・運命の3楽章が終わって、4楽章に入るはずが、なぜか別の曲なんてのは、もうずっこけるんですよ。ライブの「拍手」なんかにもトラックナンバーが割り振られていて、一曲扱いになるのですね。なんだかもうわけがわかりませんね。

 というわけで、三日間のシャッフル実験、面白かったかといわれると、微妙です。

 ただ、まぁ、忘れていた曲との再会はありますね。iPodの40Gなんていう容量制限をはるかに超える音源を持っていると、当然(?)、忘れている音源というのもあるわけです。そんな忘れていた音源が再生されると、「あぁ、3年前に買ってたやつだ。そう言えばほとんど聞いてなかったけど、意外といいね」なんてことになったりします。しょーもないと決めつけていた指揮者が、意外といい演奏をしていたりして、驚いたりします。
 それと、何を聞くか考えるのが面倒な時にはちょうどいいですね。アルバムが一つ終わるたびに、「次は何にしようか」と考えなくてもいいというのが助かる。もちろん、じっくり聞きたいときは別ですけど、仕事のBGMくらいなら、かえってシャッフルのほうがいいかもしれません。

 それでね、再発見してるのは、クレンペラー、トスカニーニ、シェルヘンあたりでしょうか。
 録音が古いので、自分からはあまり聞かないんですが、しかしものすごく味がありますね。

 そんなわけで、「シャッフルなんか意味ないよ」と、ひねくれたことを言いながら、しばらくはシャッフルし続けるような予感がします。

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