|
時々お伝えしております、イオンモール広島祇園ショッピングセンター(仮称)の出店準備の模様ですが、昨日ちょっと好評(?)だったので、何が起きているか、調子に乗って解説してみましょう。 まずはこちらの地図をご覧ください。これが昨日ご覧いただいた道路の付け替えです。オレンジ色の線を引いたところが市の道路拡幅計画。これがなかなか進まないので、イオンの敷地の中を通す形で、赤い線のような道路の付け替えを行ったというわけです。昨日ご覧いただいた写真は、水色の三角のマークのあたりから、ヤマザキ・デイリーストア方面を撮っています。 上の地図をもう少し、広域で見たのが、こちらの地図。 オレンジ色の道路拡幅計画の先には、既に拡幅が完了した部分があります(青線)。この間をオレンジの線のようにつなごうというわけです。 またこの地図で見ると、出店予定地が、500m×400mくらいの実に広い土地であることがわかります。 こちらは、比較のために、府中町(広島市の真ん中にある、別名マツダ町と呼ばれる豊かな町です)の、イオンモール広島府中ソレイユ周辺の地図をご覧いただきましょう。ソレイユもかなり大きなショッピングセンターですが、敷地のほうは400m×300m程度で、祇園出店予定地よりもむしろ一回り小さいことがわかります。 もっとも、祇園のほうは、土地は一回り大きいのですが、周辺道路の整備が不十分で渋滞が懸念されるため、2段階に分けて出店する計画です。開業当初は、最終計画の半分の規模で開業、道路整備が完了した段階で2期工事を行う予定です。 なぜ、こんなに道路が問題なのか? もちろん、道路は集客にとって重要な役割を果たしますから、道路が大事なのは当たり前。ただ、開業を2段階に分けるなどというまどろっこしいことをしてまで、渋滞を起こさないように努力するというのは、むしろ法律による規制の影響が大きいと思われます。 さて、その証拠写真ともいうべきものをご覧にいれましょう。 こちらは先ほどの、ソレイユの店舗周辺を拡大した地図です。ソレイユの敷地内に、店舗を取り囲むように、道路が走っているのをご覧頂けることと思います。実はこれ、駐車場への誘導路です。 大型店の出店に絡む法律はたくさんありますが、中でも重要なのが、大店立地法(大規模小売店舗立地法)。もともと大規模小売店の出店を規制する法律は、戦前の百貨店法の流れをくむ、大店法(大規模小売店舗法)という法律が中心でしたが、平成10年に、大店法が廃止され、代わりに大店立地法が施工されました。大規模小売店の出店や営業時間を規制して中小小売商を保護するのが、大店法の目的でしたが、大店立地法ではそもそも法律の目的が違います。大店立地法では、大規模小売店周辺の生活環境の保護が目的とされており、特に騒音、ごみ処理、交通の問題などが重視されます。 そんなわけで、渋滞を起こすような大型店は出店してはいけないということになるわけです。そこで重要になるのが駐車場への誘導路。駐車場への誘導路を長くとることで、渋滞を誘導路に誘導しようというわけです。もし誘導路が短く、周辺道路から直接駐車場に入るような作りにしてしまうと、周辺道路で渋滞が発生します。実際、平成10年以前に出店した大きなショッピングセンターはこの点への配慮がないので、周辺道路での渋滞が問題になっています。たとえば広島でも、西区のアルパークなどはまさにこの典型。ソレイユのように誘導路を長くとれば、周辺道路で起きるはずの渋滞が、敷地内の誘導路で発生することになり、周辺道路の交通の妨げにならないというわけです。 この写真、ソレイユの敷地内に張り巡らされた駐車場への誘導路は、法制度の変更の証拠写真といえるでしょう! |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2008年06月22日
全1ページ
[1]
|
時々お伝えしております、大学のすぐ下の交差点の写真です。 |
全1ページ
[1]



