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どうですか、この勢い! 鉄板が熱いんですよ。 だからすごい勢いで湯気が上がっているでしょう。 そして、この鉄板がまた狭いんですよ。 だから自分が食べているお好み焼きの、ほんの数ミリ先まで調理中のお好み焼きが迫ってきます。 この店8席あるんですが、この鉄板の前に座れるのはがんばって3人です。 自分のお好み焼きも、隣の人のお好み焼きも、調理中のお好み焼きも、ときどき微妙に混ざり合います(笑) だって、こういう状況で食べるのです。 もうすごい迫力ですよ。 ↓↓↓ 私の食べかけのお好み焼きに、調理中のお好み焼きにかけたソースが、じゅぶじゅぶと沸騰しながら迫ってきてますね。 というか、接してます(笑) 味はどうかって? 野暮なことを聞いてはいけません。 そんなことにこだわるお好み焼きじゃないんですよ。 その時々で作り方も違うんですから(笑) ま、野暮を承知で言えば、この店は、基本的には、生地の上に味をつけた麺を載せて、その上に野菜と肉を載せていくという、トラディショナルな作り方です。 しかし、忙しくなってくると、生地を引くと同時に、生地と野菜の部分と、麺の部分を別の場所で同時に焼いて、途中で合体させるという、最近のトレンドに近い作り方をしたりしています。 「え、作り方がさっきと違う・・・あ、最後は、結局同じ順番になるわけね(笑)」 「そう、忙しいときは忙しいなりに、そうでないときはそれなりに。臨機応変にやらにゃあね(笑)」 そう言って笑い飛ばすおばさんが素敵です。 鉄板の焦げは、すごい高温で一気に焼きあげた結果です。 もう、熱々すぎで、昨年94枚食べたこの私でさえ、やけどせずに完食するのは難しい(苦笑) 熱々の鉄板、元気なおばさん、明るい笑顔。 この店では、そういうお好み焼きの原点を味わってください!! ※ちなみにこのお店、創業は1965年2月。原爆孤児同士の結婚で、奥さんが家計を支えるために頑張っているというのが話題になって、かつてはマスコミにもよく取り上げられたというお店です(那須正幹『広島お好み焼き物語』PHP出版)。女性(特に第二次大戦後の未亡人)が、自宅の一部を改装して、こういう小さな鉄板で開業するというのが、広島風お好み焼きの原風景の一つ。作り方が、その時々で違うというのも、焦げをどう処理するかなんて言うのも、全てが現在のお好み焼きの様々な特徴につながっているのです。お好み焼きの歴史を知るためには、こういう店にも積極的に行かなければなりません。(ちなみにもう一つの原風景と言えば、「善さん」「みっちゃん」など、現在のお好み村のあたりに開業した、屋台群です。)
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2010年01月13日
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